話題株ピックアップ【夕刊】(3):新東工、エムスリー、日電産

注目
2021年4月26日 15時24分

■新東工業 <6339>  749円  +2 円 (+0.3%)  本日終値

新東工業<6339>は反発。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が780億円から820億円(前の期比20.2%減)へ、営業損益が3億円の赤字から17億円の黒字(同64.1%減)へ、最終損益が5億円の赤字から6億円の黒字(同79.2%減)へ上振れて、営業損益が一転黒字で着地したようだと発表しており、これが好感された。下期に顧客の生産活動が想定以上に持ち直したことが要因としている。

■エムスリー <2413>  7,589円  -469 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率5位

エムスリー<2413>が急落。売買代金も全上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>に次ぐ水準をこなすなどマーケットの視線が集中した。ここ主力銘柄などを中心に、発表された決算が好調にもかかわらす市場の期待に届かなかったとの理由で売り込まれるケースが多くなっている。同社は医薬従事者向け情報サイトを主力展開するが業績は成長トレンドにあり、前週末23日に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比69%増の579億7200万円と大幅拡大し最高益更新も継続している(22年3月期業績予想は非開示)。しかし、目先材料出尽くし感から大きく売られる展開となっている。市場では「安川電機<6506>から始まった好決算発表銘柄を売りターゲットとする動きが広がっている。全体相場も、きょうは日経平均やTOPIXが高いものの注意が必要な段階にある」(ネット証券アナリスト)という意見が聞かれる。

■島精機製作所 <6222>  2,242円  -71 円 (-3.1%)  本日終値

島精機製作所<6222>は反落。23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が250億円から244億円(前の期比26.5%減)へ、営業損益が85億円の赤字から91億円の赤字(前の期56億200万円の赤字)へ、最終損益が72億円の赤字から178億円の赤字(同84億2700万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。主要ユーザーであるアパレル産業における設備投資が総じて低調となり、同社を取り巻く事業環境の改善及び本格的な受注の回復には時間を要することが要因。また、同社及び連結子会社が保有する土地、生産設備などの固有資産について減損処理を行うことも響くとしている。

■日本電産 <6594>  12,985円  -270 円 (-2.0%)  本日終値

日本電産<6594>が続落。岩井コスモ証券は23日、同社株の投資判断を「A」から「B+」へ引き下げた。目標株価は1万5300円(従来1万6900円)とした。21年3月期の連結営業利益は前の期比47%増の1600億1100万円と大幅増益となった。精密小型モーター事業と家電・商用・産業用事業が大幅に伸び業績を牽引した。同証券では、22年3月期の同利益は前期比18%増の1890億円(会社予想1800億円)と予想。車載半導体不足の影響なども警戒されるなか、2ケタ増益は継続するもの、前期に比べ増益率は大幅な低下が予想されている。中期的な成長性は不変だが、一時的なモメンタム低下への懸念を考慮し、投資判断を引き下げている。

■福井コン <9790>  4,470円  -10 円 (-0.2%)  本日終値

福井コンピュータホールディングス<9790>は小動き。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が119億円から128億4300万円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が43億2000万円から51億9000万円(同14.5%増)へ、純利益が29億7000万円から35億2800万円(同10.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。第2四半期以降、経済産業省IT導入補助金制度による販売効果がみられ、建築CAD事業、測量土木CAD事業ともに新規・既存販売が堅調に推移したことが要因。また、測量土木CAD事業で、国土交通省が推進するi-Construction関連商品の投入を行ったことも寄与した。なお、42円を予定していた期末一括配当を50円(前の期45円)にするとあわせて発表した。

■ヤマウホールディングス <5284>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

ヤマウ<5284>がストップ高。同社は23日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比62.9%増の18億6000万円(従来予想は13億円)になったようだと発表していることが好感されたようだ。売上高は同15.6%増の267億円と、従来予想の255億円から上振れ。「水門・堰製造、施工事業」や「高架道路用伸縮装置製造販売、設置事業」で好採算製品の出荷・施工が想定を上回ったほか、コスト削減や生産性向上の効果が寄与したとしている。

■ザッパラス <3770>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ザッパラス<3770>はストップ高。前週末23日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、売上高を43億円から47億8000万円(前期比26.2%増)へ、営業利益を1億6000万円から3億4000万円(同7.7倍)へ上方修正したことが好感された。主力の占いコンテンツはメディア露出や占いフェスの開催などによる占いサービスの認知度・注目度が向上したことに加えて、広告宣伝費投下などの取り組みが奏功したことが寄与するとしている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  934円  +105 円 (+12.7%)  本日終値

ザインエレクトロニクス<6769>が10%を超える急騰で一気に900円台を回復する人気となった。ファブレス半導体メーカーの先駆で特定用途向け製品で競争力が高く、アナログ・デジタル双方で自社ブランドのLSI開発を強みとしている。半導体の需給が逼迫するなか、世界的にサービスが本格離陸している高速通信規格5Gや、脱炭素をテーマに普及が進む電気自動車(EV)などに焦点を合わせた中期戦略で成長期待が強い。前週末の米国株市場では半導体関連が総じて買われる展開となっており、同社株の買いにも勢いがついている。

■アテクト <4241>  1,000円  +100 円 (+11.1%) 一時ストップ高   本日終値

アテクト<4241>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、HIROTSUバイオサイエンス(東京都千代田区)向けに、がん検査用シャーレの本格量産を開始したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。同社は、HIROTSUバイオサイエンスが世界に先駆けて開発した線虫という小さな生物が、がん患者の尿に反応し、がんの早期発見を可能とする「N-NOSE(エヌノーズ)」用シャーレを昨秋から供給。両社は「N-NOSE」の更なる普及拡大に向け、検査用シャーレの供給などで今後より一層の連携を深めるとしている。

■SEHI <9478>  223円  +21 円 (+10.4%)  本日終値

SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>が大幅反発。前週末23日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が60億円から63億1700万円(前の期比4.6%増)へ、営業利益が7億1000万円から9億2400万円(同2.1倍)へ、純利益が4億3500万円から5億7300万円(同2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期に出版事業における書籍販売、Webメディア及びイベント各事業売り上げなどが予想以上に好調だったことに加えて、期末需要に伴う受注納品などがコロナ禍で滞っていた分集中し、一時的に増加したことが要因。また、オンラインビジネスの推進や業務環境のオンライン化、リモートワーク促進なども奏功した。

●ストップ高銘柄

不二硝子 <5212>  1,570円  +300 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

イメージ ワン <2667>  896円  -300 円 (-25.1%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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