株価指数先物【引け後コメント】 BofAによる大幅な売り越しはやや気掛かり

市況
2021年4月30日 17時54分

大阪6月限

日経225先物 28880 -170 (-0.58%)

TOPIX先物 1901.5 -4.5 (-0.23%)

日経225先物(6月限)は前日比170円安の2万8880円で取引を終了。29日の米国市場の上昇による影響もなく、売り優勢の流れから寄り付きは2万8910円とシカゴ先物清算値(2万9075円)を下回って始まった。現物の寄り付き直後に2万9060円を付ける場面も見られたもののリバウンド機運は高まらず、その後は2万8900円~2万9000円辺りで保ち合いが続いた。前場時点では2万8900円辺りでの底堅さも意識されていたが、決算を受けて売られたソニーグループ<6758>は下げ止まらず、市場全体のセンチメントを冷ます格好。また、日経平均株価はこの数カ月間、月末に下落していることもあり、連休を控えてリバウンドを狙った商いも入りづらいところだった。後場半ば辺りからさらにレンジを切り下げ、一時2万8770円まで軟化。大引けにかけては短期筋の買い戻しも入り、2万8880円で取引を終えた。 

NT倍率は先物中心限月で一時15.14倍まで下落した後は、15.18倍で終えた。引き続き保ち合いレンジ内での推移を続けており、テクニカル面では下値が25日移動平均線(15.10倍)、上値は75日移動平均線(15.22倍)のレンジとなる。25日線は切り上がりを見せてきており、75日線とのカイ離が縮小。大型連休中の米国市場の動向によっては、この保ち合いレンジを放れてくる可能性はありそうだ。

また、本日の弱い値動きについては年金の月末調整の影響も想定されるほか、大型連休前にあえてロングを積み増すようなセンチメントでもなかったことから、ポジションを圧縮しているといったところだろう。日本のゴールデンウイーク中に、海外でネガティブなイベントが発生せず、新型コロナウイルス新規感染者数抑制やワクチン接種の進展などが見られてくるようであれば、ゴールデンウイーク明けでのギャップアップの可能性にも期待が出てくることになる。

手口面では、日経225先物は野村が1800枚、クレディスイスが1050枚、モルガンSが800枚、ソジェンが770枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2290枚、SBIが890枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが2760枚、モルガンSが1710枚、シティが1410枚程度の売り越しに対して、ソジェンが4940枚、ABNアムロが1630枚、BNPパリバが1440枚程度の買い越しだった。足元で買い越し基調を続けていたBofAによる大幅な売り越しは、やや気掛かりなところであろう。

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