話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、ミライトHD、東エレク
■インベスコO <3298> 22,500円 +3,550 円 (+18.7%) 11:30現在
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人<3298>が急反騰。20日の取引終了後、同投資法人の資産運用会社を傘下に持つインベスコ・リミテッドのグループ会社から公開買い付けの実施に関する提案書を受領したと発表した。なかで、買い付け価格が1投資口(株式に相当)につき2万2500円とされていることから、これにサヤ寄せする動きとなっている。インベスコOに対するTOBを巡っては、4月に米投資ファンドのスターウッド・キャピタル・グループによるTOB実施が明らかとなったが、インベスコOは5月6日付でこれに反対の意見を表明している。インベスコOでは今回のインベスコ・リミテッドのグループ会社によるTOB提案について、具体的かつ実現可能性のある真摯な提案としており、今後この提案について真摯に検討していくとしている。
■FRONTEO <2158> 785円 +53 円 (+7.2%) 11:30現在
FRONTEO<2158>がカイ気配スタートで急反騰、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を大きく上に抜けてきた。同社は20日取引終了後、21年3月期決算を発表、売上高は前の期比微減となる103億7000万円だったが、営業損益は5億700万円の黒字(前の期実績は8億4400万円の赤字)と急改善した。営業損益については会社側計画の2億円を大幅に上振れて着地している。更に、22年3月期の営業利益は前期比18%増の6億円と2ケタ成長を予想し、年間配当も3期ぶりに3円復配を見込む。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を背景に、主力のリーガルテックAI事業やAIソリューション事業が好調で収益回復トレンドが続く見通し。これを評価する形で投資資金が集中し株価を押し上げている。
■ユーザーローカル <3984> 4,440円 +150 円 (+3.5%) 11:30現在
ユーザーローカル<3984>が反発している。同社はきょう、川崎汽船<9107>に人工知能(AI)を活用したサポートチャットボットの提供を開始したと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。このAIチャットボットは、60億件を超えるSNS上の会話データの分析に基づく高度な自然言語処理技術と、テキスト解析の精度向上に特化した独自開発のAIを活用し、高品質な会話を実現するサービス。厚生労働省をはじめ数多くの企業や官公庁に導入されている。
■スカパーJ <9412> 445円 +7 円 (+1.6%) 11:30現在
スカパーJSATホールディングス <9412>が続伸、今週17日に年初来安値を更新したが、そこをターニングポイントに底入れ反転の動きをみせている。同社は20日取引終了後、NTT<9432>と業務提携し、持続可能な社会の実現に向けた新たな宇宙事業創出を目指すことで合意したと発表しており、これが株価を刺激する格好となっている。両社の持つノウハウを融合し、宇宙空間のICTインフラ基盤の実現を目指す。スカパーJは30年以上の衛星通信・衛星放送をはじめとする宇宙事業での豊富な技術と実績を有しており、今回のNTTとの提携により、そのノウハウを開花させることへの期待が高まっている。
■ミライトHD <1417> 1,900円 +28 円 (+1.5%) 11:30現在
ミライト・ホールディングス<1417>が6日続伸し3月29日に付けた年初来高値1913円に急接近している。20日の取引終了後に発表した4月度の月次受注実績が前年同月比29%増となったことが好感されている。NTT事業が同51%と大きく伸長したほか、マルチキャリア事業が同27%増、ICTソリューション事業が同10%増と伸長した。
■東京エレクトロン <8035> 46,110円 +240 円 (+0.5%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が高い。前日の欧米株市場はいずれも堅調な値動きとなったが、米国株市場では主要株3指数のなかでもハイテク株比率が高いナスダック総合指数の上昇率が目立った。更に、画像処理半導体大手のエヌビディアが3.9%高、半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズが4.4%高に買われたのをはじめ半導体セクターの上昇が顕著となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.6%高と主要株3指数の上昇率を上回った。これを受けて東京市場でも同セクターが目先切り返す動きを強めている。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,519円 +19 円 (+0.2%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は買い優勢。市場の注目度は高く、きょうも既に400億円を超える売買代金をこなし2位以下を大きく引き離している。前日の米国株市場では主要株3指数が揃って反発したが、ハイテクセクターへの買いが目立ち、同セクターに含まれる銘柄の比率が高いナスダック総合指数は1.8%高と上昇率が目立った。ソフトバンクGは米ハイテク株へ活発な投資を行い、前期の過去最高利益更新の原動力ともなったが、それだけにナスダック指数との株価連動性も高くなっている。ただ、足もとで信用買い残が急増しており、株式需給面から個人投資家の戻り売り圧力の強さが意識されている。
■中部飼料 <2053> 1,256円 -135 円 (-9.7%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
20日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。
伊藤忠飼料など既存株主による278万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限41万7000株の売り出しを実施する。売出価格は5月31日から6月3日までの期間に決定される。
■サンマルク <3395> 1,539円 -105 円 (-6.4%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
サンマルクホールディングス<3395>が大幅反落している。20日の取引終了後、アドバンテッジアドバイザーズ(東京都港区)傘下のファンドAAGS S2(ケイマン諸島)を割当先とする第三者割当により、第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行すると発表しており、株主価値の希薄化などを警戒した売りが出ているようだ。今回の資金調達は、アドバンテッジアドバイザーズとの事業提携の一環で、調達額約68億円は新規出店や店舗改装、DXツール導入、新業態のM&Aなどに当てる方針。なお、新株予約権及び新株予約権付社債が全て行使・転換された場合の希薄化比率は、それぞれ18.36%および19.69%としている。
■INPEX <1605> 753円 -25 円 (-3.2%) 11:30現在
INPEX<1605>、石油資源開発<1662>は全体相場が上昇基調を続けるなかで、いずれも3日続落と下値模索の動き。資源開発関連はここにきての原油市況の軟化を背景に売りに押される展開を余儀なくされている。前日のWTI原油先物価格は1ドル31セント安の1バレル=62ドル5セントと急落した。これで3日続落となったが、3営業日の下げ幅は合計で4ドル20セントあまりに達した。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が大きく水準を切り下げており、東京市場でも原油価格と株価連動性の高い銘柄群に下げ圧力が働いている。
■夢みつけ隊 <2673> 171円 +42 円 (+32.6%) 11:30現在
20日に決算を発表。「前期経常は31%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は73%増益、今期業績は非開示」が好感された。
夢みつけ隊 <2673> [JQ] が5月20日大引け後(15:15)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比30.9%増の1億7800万円に拡大し、3期連続増収、3期連続増益となった。なお、22年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかった。
■シリコンスタジオ <3907> 1,349円 +213 円 (+18.8%) 11:30現在
シリコンスタジオ<3907>が4日続伸している。20日の取引終了後、三菱電機<6503>に3DCGによるシミュレーション技術を提供したと発表しており、これが好材料視されている。今回提供したのは、三菱電が手掛ける次世代ドライバーモニタリングシステム(DMS)の開発に、さまざまなユースケースの検証シーンを再現可能な「人物(顔・表情)認識用CG生成」によるシミュレーション技術。実際に設置されているカメラの位置や広角レンズの画角に合わせて調整するなどカスタマイズ対応し、DMSの認識精度を高めるために採用されたとしている。
■日本タングステン <6998> 2,075円 +248 円 (+13.6%) 11:30現在
日本タングステン<6998>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。売上高は前期比11.2%増の110億円、営業利益は同2.5倍の7億円を見込む。また、年間配当計画は前期比40円増配の80円とする方針を示した。あわせて、4カ年の中期経営計画も発表。研究開発・設備投資を増額し、新商品創出を加速させ、成長期待事業の拡大を目指すとしており、最終年度となる25年3月期の業績目標として売上高130億円、営業利益10億円を掲げている。
■ヒューマンA <6575> 699円 +39 円 (+5.9%) 11:30現在
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後に、3カ年の中期経営計画を発表。最終年度となる24年3月期の連結営業損益目標を5億円の黒字(21年3月期実績は5900万円の赤字)としていることが好感されているようだ。連結売上高の目標は38億8000万円(同24億9200万円)。ポストコロナ社会を視野に、デジタル化の一層の進展や働く人の意識・行動の変容など環境変化に対応すべく、既存事業の拡充や新たな事業の確立を図り、戦略人事の総合サポーターとして更なる成長を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
不二硝子 <5212> 1,671円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 11:30現在
宮越ホールディングス <6620> 1,087円 +150 円 (+16.0%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース