話題株ピックアップ【夕刊】(2):Vコマース、川重、東エレク

注目
2021年5月25日 15時14分

■バリューコマース <2491>  3,150円  +60 円 (+1.9%)  本日終値

バリューコマース<2491>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4400円から4700円へ引き上げたことが好材料視された。21年1~3月期は、STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)、ストアマッチともに大型キャンペーン「超PayPay祭」効果もあり好調を持続。増加するEC需要を背景に中長期での安定した営業増益が可能との見方を継続している。

■川崎重工業 <7012>  2,537円  +44 円 (+1.8%)  本日終値

川崎重工業<7012>が続伸。同社は24日、ジャパンエンジンコーポレーション<6016>及びヤンマーパワーテクノロジー(大阪市北区)と新会社HyEngを共同出資により設立することで基本合意したと発表しており、これが好感された。新会社は、世界に先駆けて舶用水素燃料エンジンを開発するのが狙い。また、きょう付けの朝日新聞朝刊で、「40年前、液化天然ガスの運搬船を日本で最初に手がけた川崎重工業が、今度は、水素を運ぶ船をつくった」と報じられていることも好材料視されたようだ。

■東京エレクトロン <8035>  46,870円  +810 円 (+1.8%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み上昇している。前日の米国株市場では長期金利が落ち着いた動きとなっていることなどを背景にハイテク系グロース株に買い戻しが目立ち、特にアプライドマテリアルズやエヌビディアが4%超に買われるなど半導体関連株の上昇が顕著だった。米株市場では5月に入り波乱含みの地合いとなったが、半導体市況の活況を背景に同セクターには波状的な買いが続いている。前日はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発し5月上旬以来の75日移動平均線超えとなるなど戻り足を明示しており、この流れが東京市場にも波及している。

■SBSホールディングス <2384>  3,180円  +35 円 (+1.1%)  本日終値

SBSホールディングス<2384>が連日の上場来高値更新となっている。午後1時ごろ、21年12月期の連結業績予想について、売上高を3800億円から3900億円(前期比51.6%増)へ、営業利益を150億円から190億円(同73.4%増)へ、純利益を84億円から106億円(同55.3%増)へ上方修正した。物流セグメントにおける3PL、4PL事業が計画を上回るペースで伸長していることに加えて、前期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだ海外事業が回復していることが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,360円  +45 円 (+0.5%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。売買代金は東証1部全上場企業の中で任天堂に次ぐ第2位となっているが盛り上がりを欠いている。株価は前日終値近辺で強弱観を対立させるなか、やや買い優勢で推移しているものの上値の重さも否めない。前日の米国株市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合指数が反発、75日移動平均線上に浮上したことで中期下げトレンドからの脱却を示唆している。ソフトバンクGは近年米ハイテク株への投資を活発化させていることもあって、ナスダック指数との株価連動性が高い。また、傘下の「ビジョンファンド2」を通じて、新興フィンテック企業のZeTaに2億5000万ドル出資したことが24日に明らかとなり、これもポジティブ材料としてみなされている。しかし、一方で同社株は株式需給面から足もと向かい風が吹いている。市場では「8000円台前半はPERにしてわずか3倍台と割安感が強いことは確か。しかし、MSCIの指数見直しに伴う売り圧力が18億ドル程度発生するとの観測があり、これを27日に控えていることで、そこを通過するまでは機関投資家も単純な値ごろ感では買いが入れにくくなっている」(ネット証券アナリスト)という。

■太陽化学 <2902>  1,699円  +7 円 (+0.4%)  本日終値

太陽化学<2902>は反発。24日の取引終了後、上限を80万株(発行済み株数の4.48%)、または13億5360万円とする自社株を、25日朝の名古屋証券取引所の自己株式立会外取引(N-NET3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。経営環境の変化にいち早く対応するとともに、より機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。

■日立製作所 <6501>  5,642円  +9 円 (+0.2%)  本日終値

日立製作所<6501>が4日続伸。株価は2001年以来、約20年ぶりの高値圏で連日の新値追いとなっている。22年3月期の連結純利益は前期比9.6%増の5500億円と前期に続き最高益を更新する見込み。同社は日立金属<5486>の売却を進める一方、米IT企業の「グローバルロジック」を買収するなどデジタル分野の強化を図っている。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を6100円から6400円に引き上げた。同証券では、中期的な業績拡大を予想しており、22年3月期の純利益は6000億円への増額修正を見込んでいるほか、23年は6500億円への連続増益を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  19,000円  -330 円 (-1.7%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が続落。24日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比3.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。5月度は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴い外出が抑制されていたため、通販事業が好調に推移した。また、テレビCM効果もありリビングダイニング家具の売り上げが伸長したほか、気温の上昇に伴い季節商材の寝具寝装品も売り上げを伸ばしたが、一部店舗の営業時間短縮と最大28店舗を臨時休業したことなどが響いた。なお、全店売上高は同0.7%減だった。

■アルメディオ <7859>  204円  +50 円 (+32.5%) ストップ高   本日終値

アルメディオ<7859>に大量の買い注文が入り急動意。株価100円台に位置する低位株で個人投資家などの短期資金の攻勢を背景に今月20日には182円まで一気に駆け上がるなど急騰性が際立つ。しかし資金の回転も速く、その後は長い上ヒゲを引いて150円台に逆戻りしていた。同社は家電向けを主力とする検査用CD大手で業績は低迷しているが、ナノ素材分野への展開などで巻き返しを図っている。24日取引終了後に、自動運転用レーダー波制御用CNF(カーボンナノファイバー)複合樹脂コンパウンドを開発し、自動車分野の潜在顧客へのサンプル提供を開始したことを発表、これが改めて同社の株価を押し上げる材料となった。

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