注目銘柄ダイジェスト(前場):AppBank、アインHD、川崎船など

市況
2021年6月7日 12時09分

川崎船<9107>:3240円(+155円)

大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も3400円から5600円に引き上げている。コンテナ統合会社「ONE」の想定以上の好調、不定期専用船事業の見通し引き上げなどにより、海運大手3社の業績予想を上方修正。なかでも、同社はPERやPBR水準などに割安感が強いと判断。21年度には年間150円の復配も予想しているようだ。

アインHD<9627>:6960円(+500円)

大幅反発。先週末に21年4月期決算を発表、営業利益は109億円で前期比32.0%減益、5月27日の修正水準での着地となっているが、2-4月期営業利益は2ケタ増と急回復に転じている。一方、22年4月期は150億円で同37.2%増益の見通しとしている。コロナ禍からの回復や新規出店効果などが背景。ガイダンスはほぼコンセンサス水準であるが、現状下での積極的な出店政策などをポジティブ視する動きが優勢に。

カナモト<9678>:2638円(-118円)

大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は81.2億円で前年同期比12.1%減益、従来計画の81億円はやや上回る着地に。ただ、第1四半期の同6.7%減から減益率は拡大している。売上高は堅調推移も、人財投資の増加や中古建機販売の抑制などが収益伸び悩みの要因に。通期計画150億円、前期比5.3%増は据え置いている。大きなサプライズは限定的だが、上振れ期待などはやや低下する形のようだ。

日本ハウスHD<1873>:337円(-12円)

大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は7.2億円の赤字で前年同期比1.6億円の損益改善となっている。3日に上方修正を発表したことで先週末の株価は上昇しており、通期予想や配当計画を据え置いていることから、当面の材料出尽くし感が優勢になっている。受注高は計画線の推移であるほか、完成工事高の増加が当初予想から前倒し傾向にあるようだ。

ファーマF<2929>:2772円(-120円)

大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は26.3億円の黒字となり、通期予想の20.9億円を超過する形になっている。前年同期は2.6億円の赤字であった。育毛剤および化粧品の販売拡大が業績を牽引のもよう。通期予想の大幅な上振れも意識される状況とみられる。ただ、四半期ベースでは第2四半期から収益は急回復に転じるなどモメンタム好転は想定線。成長期待から株価の割高感も高く、目先の出尽くし感も強まる展開に。

AppBank<6177>:211円(+28円)

大幅高。ブランド開発・マーケティング支援を手掛ける連結子会社のテーマ(東京都千代田区)がストア事業でプロデュースしている「友竹庵」(ゆうりんあん)のフルーツ大福の生産体制を強化するため、設備投資を実施すると発表している。フルーツ大福の販売が好調に推移していることから、取得価格約0.13億円で製造設備を導入し、生産能力の強化と生産効率の向上による製造費用の低減を図る。

GFA<8783>:204円(+4円)

年初来高値。業務提携先のスターリングエンジン・ジャパン(東京都墨田区)の「極冷ロジボックス」が発売開始となり、GFAが代理店として販売していくと発表している。今回販売する極冷ロジボックスは、マイナス70度以下の冷凍状態で輸送し、ワクチン接種現場でそのまま冷凍保管庫として据置できる。日本国内で薬事承認されている新型コロナウイルスワクチンは、いずれも低温での輸送・保管が必要とされている。

免疫生物研究所<4570>:544円(+3円)

大幅に反発。化粧品・健康食品を手掛ける完全子会社のネオシルク化粧品(群馬県藤岡市)が化粧品ブランド「frais vent」の商標登録証を中国当局から受領したと発表している。既存代理店ルートでの販売再開や新規販売ルートによる販路拡大を進めるほか、新たに高級化粧品を開発し、frais ventシリーズとしての販売開始を目指す。中国市場でのシェア拡大が利益向上につながるとの期待から買いが入っているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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