前週末11日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年6月14日 5時30分

■メンバーズ <2130>  3,420円 (+105円、+3.2%)

メンバーズ <2130> が3日ぶりに大幅反発し、上場来高値を更新した。同社は10日、子会社を通じて非FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度) 太陽光発電所「メンバーズソーラー発電所」を千葉県睦沢町に建設し、今月中に発電を開始すると発表。太陽光発電所の建設は、温室効果ガスを主原因とする気候変動問題が早急に解決すべき世界的な課題となっているなか、事業活動におけるすべての使用電力を自社発電所で賄うことが目的。同発電所の年間想定発電量は1時間当たり約24万8000キロワット(初年度)で、農地での再生エネの生産と農業を両立させる取り組みとして期待されるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を採用している。

■インパクト <6067>  2,906円 (+91円、+3.2%)

インパクトホールディングス <6067> [東証M]が5日続伸。11日、人材サービス事業やセールスプロモーション事業を展開する100%子会社のジェイ・ネクストが、コールセンター業務育成型人材派遣サービスを7月に開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、慢性的なコールセンターの人材不足を解消するため、コールセンター業務未経験者に対して事前に基礎トレーニングを行い、コールセンター運営事業者へスタッフを派遣するというもの。コロナ禍でコールセンターは社会を支えるインフラとして需要が拡大しており、未経験者や経験の浅いオペレーターが増えることによる電話応対品質の低下や効率面での低下、ミスマッチによる離職などを防止するサービスとして期待されているようだ。

■インターアク <7725>  2,517円 (+78円、+3.2%)

インターアクション <7725> が大幅反発。10日の取引終了後、21年5月期の期末一括配当を前の期比2円増の20円にすると発表。株主還元の姿勢を評価した買いが入ったようだ。

■ウイルコHD <7831>  241円 (+7円、+3.0%)

ウイルコホールディングス <7831> [東証2]が大幅反発。10日の取引終了後、連結子会社の株式譲渡に伴い、21年10月期第2四半期業績で関係会社株式売却益7900万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感された。なお、通期業績予想への影響はその他の要因も含めて現在精査中としている。

■マナック <4364>  887円 (+25円、+2.9%)

マナック <4364> [東証2]が続伸。11日付の化学工業日報で、「改質リグニンの用途開拓を加速する」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、素材ベンチャーのリグノマテリア(東京都新宿区)を中心に産官学連携で量産技術開発に取り組む改質リグニンの実証プラントを備えた工場が今月完工するという。実証プラントによりサンプル提供を積極化し、高付加価値分野での市場深耕を狙うとしており、業績への貢献が期待されている。

■ペプドリ <4587>  5,060円 (+135円、+2.7%)

ペプチドリーム <4587> が3日ぶりに反発。10日の取引終了後、ペプチド放射性医薬品に関する戦略的パートナーである米レイゼバイオ社(カリフォルニア州)から、開発の進捗に伴いマイルストーンフィーとしてレイゼバイオ社の一部株式を受け取ることになったと発表しており、これが好材料視された。金額は非開示。なお、21年12月期業績への影響は軽微としている。

■テンポスHD <2751>  2,311円 (+61円、+2.7%)

テンポスホールディングス <2751> [JQ]が高い。同社は10日取引終了後に、21年4月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比42.9%減の9億8200万円となり、従来予想の9億5100万円から上振れ着地した。売上高は同7.4%減の270億1400万円(従来予想は257億3000万円)で着地。客単価が向上したほか、新規に飲食店を開業する顧客を想定以上に獲得できたことが業績を押し上げたとしている。あわせて公表した22年4月期通期の連結業績予想は、売上高が243億3200万円、営業利益が21億1600万円とした。ただ、これは新型コロナウイルスの影響が見通しにくいとしてステーキハウス「あさくま」の業績予想を含んでおらず、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。なお、「あさくま」を業績予想に加えることで与える影響は、利益が減るよりも増える可能性があるという。

■日本郵政 <6178>  927.7円 (+22.2円、+2.5%)

日本郵政 <6178> が3日ぶりに反発。10日の取引終了後、上限を2億7609万500株(発行済み株数の6.14%)、または2500億円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。今回の自社株買いでは、支配株主である財務大臣がその保有株式の一部を売却する可能性があるが、会社側では「財務大臣が自社株取得に応じる意向を有しているか確認できていないが、郵政民営化法の趣旨などから応じるものと期待する」とコメントしている。また、取得した自社株は消却を予定しているという。

■四国化 <4099>  1,259円 (+24円、+1.9%)

四国化成工業 <4099> が続伸。10日の取引終了後、上限を120万株(発行済み株数の2.2%)、または14億8200万円とする自社株を、11日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。取得した自社株は消却を予定しているという。

■パンパシHD <7532>  2,364円 (+42円、+1.8%)

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> が5日続伸。10日の取引終了後に発表した5月度の月次販売高状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比4.6%減と4ヵ月連続で前年割れとなったものの、3月から出ている前年のコロナ特需の反動影響が5月が最も大きいことが要因であり、想定内との見方が強い。

■フィード <7068>  1,015円 (+18円、+1.8%)

フィードフォース <7068> [東証M]が続伸。11日午前10時ごろ、データフィード管理ツール「dfplus io」が、日本製データフィード管理ツールとしては初めて、「Shopify(ショッピファイ)」とのデータ連携を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の連携により、「Shopify」を利用している事業者(マーチャント)やその支援事業者は、Shopify上の商品データを1日5回「dfplus io」に定期インポートできるようになり、Googleショッピング広告やInstagramショッピングなどの手軽なスタートや、より成果の出やすい商品データへの最適化、商品データ活用の一元管理が可能になるという。

■スギHD <7649>  8,900円 (+150円、+1.7%)

スギホールディングス <7649> が4日続伸。10日の取引終了後に発表した5月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比1.7%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったものの、前月の同3.4%減から減収率が縮小したことが好感された。既存店客単価が同2.2%増と引き続き堅調に推移するほか、既存店客数が同3.8%減と前月の同5.4%減から改善が見られている。なお、全店売上高は同3.3%増だった。

■ALSOK <2331>  5,120円 (+60円、+1.2%)

綜合警備保障 <2331> が反発。同社は11日、カメラ画像を利用することで混雑状況を手軽に施設ホームページやデジタルサイネージに配信できる「ALSOK混雑状況配信サービス」の販売を開始したと発表しており、ニーズ拡大などが期待されたようだ。このサービスは、コロナ禍のもとで密を避けたいという店舗や施設利用者からのニーズの高まりを受けたもの。このサービスにより、対象の施設や店舗などが混雑しているかどうかを施設利用者がホームページの閲覧などにより事前に容易に確認できるようになるため、混雑緩和を促しながら、感染症対策と集客の両立が可能となるという。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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