エフテックの上値追い鮮烈、超低PBRの自部品会社で2年2カ月ぶり高値圏に
エフテック<7212>が大幅高で3連騰、一時44円高の973円まで上値を伸ばし4ケタ大台も視野に入れる場面があった。5月末にマドを開けて買われ、それ以降急速に株価水準を切り上げている。時価は2019年4月以来約2年2カ月ぶりの高値水準。同社はサスペンションを主力とするホンダ系の自動車部品会社で、業績は21年3月期に営業25%減益と落ち込んだが、足もとは米中の自動車販売復調で追い風が強まっており、22年3月期見通しは会社側非開示ながら回復色を鮮明とする公算が大きい。また、1株純資産が2170円と非常に高く、依然としてPBRの割安さが際立っている。自動車部品業界再編の動きが活発化するなか、水準訂正を見込んだ投資資金の流入が加速している。