神島化が反発し新高値、国内有力証券は新規「B+」でカバレッジ開始
神島化学工業<4026>が反発し新高値。水戸証券は16日、同社株のレーティングを新規「B+」、目標株価を2300円でカバレッジを開始した。同社は岡山県神島(こうのしま)で創業、「建材」と「化成品」を主軸としている。なかでも、化成品はマグネシウムとセラミックスが主力で、セラミックスは世界で唯一の透明化・精密化技術を有し、X線天文衛星「ひとみ」やレーザー装置に使用されている。将来的には宇宙ソーラーパワーシステムなどへの応用が期待されている。21年4月期の単独営業利益は前の期比63%増の15億700万円となった。マグネシウムはアメリカのサプリメント向けの需要が好調だったほか、セラミックスは蛍光体や蓄冷材用途が増加した。22年4月期の同利益は前期比23%増の18億5000万円の見通し。マグネシウムは電気自動車(EV)用途や5G向け放熱フィラーなどへの拡販が見込める。セラミックスは今年6月に新工場が完成し、蛍光体、蓄冷材、レーザー用YAGセラミックスなどの本格事業化が期待される。23年4月期の同利益は22億円を見込んでいる。