ピアズ Research Memo(4):人事組織力、情報収集力、変化適応力が同社の強みであり成長の源泉

特集
2021年6月17日 15時14分

■会社概要

3. 経営理念と3つの強み

ピアズ<7066>は経営理念として「無意味な常識に囚われず、意味のある非常識を追求し価値ある社会活動を行う」ことを掲げている。旧来の無意味な常識に囚われていては、新しい価値を創出し成長していくことはできない、また、非常識と思われるなかにこそ新しい価値が隠れており、失敗を恐れずチャレンジしていくことが重要であるということであろう。実際、同社の株式上場後の動きを見ても、矢継ぎ早に子会社を設立し、新規ソリューションサービスを立ち上げるなど、積極果敢な姿勢が見て取れる。

同社は自身の強みとして、独自の組織マネジメントにより個人の高いモチベーションと柔軟な組織の状態を高いレベルで実現する「人事組織力」、全国各地の数多くの現場(川下)から全体統括や企画戦略を考える本部(川上)まで、縦横無尽に動き回ることで生きた情報を収集する「情報収集力」、生きた情報から未来を予測し、次なる変化に対応すべく柔軟に組織を変化させ、新たな価値を生み出す事業にシフトする「変化適応力」の3点を挙げている。

前述したように、携帯ショップ向けの販促支援、研修・コンサルティングサービスをその時々のニーズに合わせて提供し、成長を続けてきたことはこれら3つの強みが源泉となっていると考えられる。もちろん、経営トップの卓越した行動力が同社の成長の原動力となっているのは間違いない。同社はこうした強みを、既存の通信業界向けだけに囚われず、現在、DXにより大きな環境変化が起きている他業界でも生かしていくことが可能と考えており、なかでも今回改めて策定した中期経営計画では小売・飲食業界における店舗の課題を解決するリテールテック領域を成長分野と定め積極展開していくことを打ち出した。事業化にあたっては、IT企業等と連携することで初期投資負担や事業リスクを抑えながら進めていく。同社が企画しているビジネスプランは他社も関心が高いようで協業につながるケースも多く、こうしたビジネス創出力・企画力に長けている点も同社の強みの1つと言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《AS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.