東京株式(大引け)=272円安、FOMC受けリスク回避売りも後場は下げ渋る

市況
2021年6月17日 15時42分

17日の東京株式市場は、前日の米国株市場で主要株指数が総じて軟調だったことで、売り優勢の地合いとなった。FOMCの結果を受けて警戒感が高まり日経平均は一時2万9000円台を下回った。

大引けの日経平均株価は前営業日比272円68銭安の2万9018円33銭と続落。東証1部の売買高概算は9億9759万株、売買代金概算は2兆2782億円。値上がり銘柄数は673、対して値下がり銘柄数は1409、変わらずは111銘柄だった。

きょうの東京市場は朝方から売り優勢の展開で始まり、寄り後に一段と下げが加速した。注目されたFOMCでは量的金融緩和の縮小に向けた動きが想定よりも早まり、23年中に2回の利上げが行われる可能性も取り沙汰されたことで、市場のセンチメントが悪化した。先物を絡め日経平均は前場早々に2万9000円台を下回り、下げ幅は一時400円を超える場面もあった。ただ、前日の米国株市場では主要株指数が後半下げ渋り、ナスダック総合指数の下げ幅はわずかにとどまるなど下値抵抗力を発揮した。東京市場でも日経平均が後場は下げ渋り、結局2万9000円台はキープして着地した。円安を背景に自動車セクターが強い動きをみせたほか、半導体関連なども後半買い戻された。また、米長期金利の上昇を受け、メガバンクや生保など大手金融株に買いが入り全体相場を支えた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ソニーグループ<6758>も値を下げた。コマツ<6301>、武田薬品工業<4502>が軟調となり、エムスリー<2413>、村田製作所<6981>なども売られた。フォーカスシステムズ<4662>が利益確定売りに大きく水準を切り下げ、マネーフォワード<3994>も大幅安となった。ベイカレント・コンサルティング<6532>、エス・エム・エス<2175>などの下げも目立つ。

半面、任天堂<7974>が上昇し、レーザーテック<6920>も頑強な値動き。トヨタ自動車<7203>も底堅さを発揮した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調。エーザイ<4523>も買いが優勢だった。タムラ製作所<6768>が連日のストップ高で値上がり率トップ、トレックス・セミコンダクター<6616>、日立物流<9086>、enish<3667>などが値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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