「海運」が23位、コロナ禍でのコンテナ市況回復で収益変貌へ<注目テーマ>

特集
2021年6月22日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1 パワー半導体

2 半導体

3 半導体製造装置

4 旅行

5 2021年のIPO

6 ポストコロナ

7 量子コンピューター

8 脱炭素

9 デジタルトランスフォーメーション

10 TOPIXコア30

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「海運 」が23位となっている。

22日の東京株式市場は前日の米株高を受けて日経平均が急反騰に転じたが、そのなか業種別騰落率では海運セクターの上昇率が一時9%台を大きく上回り2位以下を大きく引き離した。業種別騰落率で9%を超える上昇というのは採用銘柄の少ない空運などを除けば、極めて稀有な事例と言ってよい。

これは、前日の引け後に商船三井<9104>が業績予想を上方修正し、最終利益を従来予想の900億円から2100億円に大幅増額したことが起爆剤となった。その増額幅の大きさもさることながら、伸び率は前期比で2.3倍となり、利益水準もリーマン・ショック前の海運バブル期であった2008年3月期以来の最高益更新ということもあって、株価に強烈なインパクトを与えている。

商船三井の業績上方修正の背景はコンテナ船市況の急改善が背景にある。コロナ禍での巣ごもり消費需要で家具や家電などの荷動きが活発化したほか、人的労働力の不足が運賃の高騰につながった。これは共同出資会社ONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)でコンテナ船事業を展開する日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>も同様の収益恩恵を受けることになる。そのため、きょうは郵船や川崎汽も株価を大きく上昇させている。また、NSユナイテッド海運<9110>や明治海運<9115> 、飯野海運<9119>、共栄タンカー<9130>なども軒並み値を飛ばす展開となった。

なお、コンテナ船だけではなく、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況も回復傾向が顕著で、運賃市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数は5月下旬から今月上旬まで調整局面を挟んだものの、ここにきて再び急速に上値を追い3200台まで水準を切り上げ、11年ぶり高値圏に浮上している。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.