株価指数先物【引け後コメント】 こう着相場のなかでスプレッド狙いのトレードに

市況
2021年6月24日 17時43分

大阪9月限

日経225先物 28800 -10 (-0.03%)

TOPIX先物  1943.0 -1.0 (-0.05%)

日経225先物(9月限)は前日比10円安の2万8800円で取引を終了。寄り付きは2万8770円で始まり、その後、シカゴ先物清算値(2万8720円)にサヤ寄せする形から2万8710円をつける場面も見られた。しかし、売り一巡後は押し目買いの動きから上昇に転じると、前引けにかけて一時2万8900円まで上昇幅を広げた。5日移動平均線が支持線として意識される一方で、75日線水準に上値を抑えられるなか、後場は概ね25日線が位置する2万8815円を挟んだ狭いレンジでの推移に。

東証1部の売買高概算は8億4000万株と8営業日ぶりに9億株を下回る薄商いであり、指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> 、エムスリー <2413> 、エーザイ <4523> の上昇が日経平均株価に対してプラスに働く一方、アドバンテスト <6857> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> の弱い値動きが重荷となった。米国での大型テック株への物色やハイテク株が買われた流れを引き継ぐ展開を想定していたものの、東京市場での反応は限られている。ただし、ソフトバンクグループの強い値動きにより日経225型が優位となり、NT倍率は先物中心限月で14.82倍と小幅に上昇し、一時14.85倍をつけて上値抵抗として意識される25日線を捉えてきた。

なお、グローベックスの米株先物は、NYダウ、S&P500、ナスダック100いずれもプラス圏で推移している。米国市場で引き続き大型テック株やハイテク株が買われる動きを見せてくるようだと、NT倍率は抵抗線突破を試してくる可能性はあろう。狭いレンジでのこう着が続きそうだが、ローテーションを見せてくるなかでスプレッド狙いのトレードに向かわせそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが590枚、SBIが400枚、野村が340枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが640枚、ドイツが470枚、バークレイズが390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが660枚、クレディスイスが400枚、ABNアムロが220枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが430枚、バークレイズが400枚、モルガンSが240枚程度の買い越しだった。クレディスイスはNTショートの巻き戻しの動きか。

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