【↑】日経平均 大引け| 小反発、模様眺めムードのなか方向感の乏しい展開 (6月24日)
始値 28811.82
高値 28935.34(11:08)
安値 28758.37(09:12)
大引け 28875.23(前日比 +0.34 、 0.00% )
売買高 8億4248万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9475億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均はわずかながら反発、上げ幅は1円未満に
2.米株市場はナスダック最高値もNYダウ軟調とマチマチ
3.朝安後切り返し前引けは上昇、後場に再び値を消す展開
4.コロナ変異型に対する警戒感も全体相場の上値重くする
5.値上がり数を値下がり数が上回り、売買代金2兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比71ドル安と3日ぶりに反落した。朝方は買い先行も引けにかけ景気敏感株を中心に利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、模様眺めムードのなか日経平均株価は方向感の乏しい展開となり、結局わずかにプラス圏で着地した。商いは低調だった。
24日の東京市場は、気迷いムードの強い展開だった。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開となり、NYダウが3日ぶりに反落した一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が最高値を更新した。朝方に日経平均は先物主導で安く始まったものの、その後は急速に下げ渋り、前引け時点では45円あまり高くなった。指数寄与度の高いソフトバンクGの上昇が寄与する形となった。ただ、後場寄りから全般再び軟化しマイナス圏に沈む展開に。半導体関連や電子部品株などの一角に利益確定の売りが出て指数を押し下げた。新型コロナウイルスの変異型に対する警戒感も上値を重くしている。引け際に買いが入り、日経平均はかろうじてプラス圏で引けたものの、東証1部の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回り、TOPIXは小幅マイナス圏で着地している。売買代金は今月14日以来の2兆円割れとなった。
個別では、全体薄商い相場のなかで断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が上昇、エーザイ<4523>も買いが優勢だった。任天堂<7974>も堅調、エムスリー<2413>、富士通<6702>もしっかり。ディー・エル・イー<3686>が値上がり率トップに買われ、オリバー<7959>も大幅高。イーレックス<9517>も上昇した。野村マイクロ・サイエンス<6254>が買いを集め、しまむら<8227>なども高い。
半面、レーザーテック<6920>がマイナス圏で引け、タムラ製作所<6768>が大幅安。キーエンス<6861>も値を下げた。日本航空<9201>、JR東日本<9020>が売りに押され、オリエンタルランド<4661>も軟調。ジェイリース<7187>が急落、メディカル・データ・ビジョン<3902>なども大きく値を下げた。Robot Home<1435>、ペッパーフードサービス<3053>などの下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、エーザイ <4523> 、富士フイルム <4901> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。うち38円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)情報・通信業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)不動産業、(4)その他金融業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△T&S <4055> [東証M]
Ideinの「Actcast Partner Program」に参加。
△メルカリ <4385> [東証M]
グループ収益基盤強化で21年6月期業績予想を上方修正。
△日本新薬 <4516>
クレディ・スイス証券では投資判断を格上げ。
△エーザイ <4523>
レカネマブがFDAのブレイクスルーセラピーに指定。
△ウインテスト <6721> [東証2]
パワー半導体検査装置の需要獲得に思惑。
△コスモス <6772> [東証2]
ワコーテックと力覚センサー事業で業務提携。
△三社電機 <6882> [東証2]
パナソニック <6752> と連携し次世代パワー半導体分野で先駆。
△プレミアG <7199>
子会社が中古車サブスクリプションサービスの提供を開始。
△フジオーゼ <7299> [東証2]
24年3月期に営業利益27億円とする中計発表。
△イーレックス <9517>
島津 <7701> へ「再エネ電力」を供給開始
▼ヤクルト <2267>
中長期経営計画発表で短期的な出尽くし感。
▼空港施設 <8864>
大和証券が投資判断を「2→3」に格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)オリバー <7959> 、(3)クレオス <8101> 、(4)イーレックス <9517> 、(5)野村マイクロ <6254> 、(6)NCHD <6236> 、(7)ダブスタ <3925> 、(8)エムアップ <3661> 、(9)マーベラス <7844> 、(10)しまむら <8227> 。
値下がり率上位10傑は(1)タムラ <6768> 、(2)ジェイリース <7187> 、(3)エスクリ <2196> 、(4)MDV <3902> 、(5)アトラエ <6194> 、(6)ロボホーム <1435> 、(7)ウェルネット <2428> 、(8)ARM <8769> 、(9)ひらまつ <2764> 、(10)ペッパー <3053> 。
【大引け】
日経平均は前日比0.34円(0.00%)高の2万8875.23円。TOPIXは前日比2.04(0.10%)安の1947.10。出来高は概算で8億4248万株。東証1部の値上がり銘柄数は924、値下がり銘柄数は1155となった。日経ジャスダック平均は3952.13円(7.40円安)。
[2021年6月24日]
株探ニュース