話題株ピックアップ【昼刊】:神戸物産、ITメディア、INPEX

注目
2021年6月25日 11時40分

■田岡化学工業 <4113>  13,350円  +970 円 (+7.8%)  11:30現在

田岡化学工業<4113>が急反発している。24日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しており、これが好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整えることが目的という。なお、効力発生日は10月1日。

■神戸物産 <3038>  3,410円  +155 円 (+4.8%)  11:30現在

神戸物産<3038>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、5月度の単独業績(速報値)を公表。売上高は前年同月比2.8%増の307億9700万円となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。営業利益は同6.3%増の20億800万円。出店状況が引き続き好調だったことや、テレビ番組をはじめとする各種メディアやSNSなどでの露出が続いていることが新規顧客の獲得につながったという。なお、商品出荷実績は直轄エリア既存店が同5.8%減、直轄エリア全店が同0.9%増、全国全店は同1.7%増だった。

■アイティメディア <2148>  1,981円  +57 円 (+3.0%)  11:30現在

アイティメディア<2148>が反発している。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を40万株(発行済み株数の2.01%)、または8億円としており、取得期間は8月1日から10月31日まで。株主還元の強化と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ニチコン <6996>  1,215円  +31 円 (+2.6%)  11:30現在

ニチコン<6996>が4日続伸と上げ足を強め、1200円台に復帰した。終値で1200円台乗せとなれば今月3日以来となる。アルミ電解コンデンサー大手で、電子機器用のほか電気自動車(EV)用コンデンサーなども手掛ける。世界的な自動車販売の好調を背景に車載向けが伸び、22年3月期営業利益が前期比2.5倍の40億円予想と急回復が見込まれている。今週22日には、世界初となるフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用したメンテナンスフリー電子棚札システムを開発したことを発表、これも株高を後押ししている。

■ゼンショHD <7550>  2,913円  +73 円 (+2.6%)  11:30現在

ゼンショーホールディングス<7550>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日本政策投資銀行(DBJ)から約300億円を調達する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルスのワクチン接種が進む地域で牛丼店やすし店の出店を増やす方針で、資金の大半を海外での出店加速に当てるという。報道に対して会社側では、「当社が発表したものではない。現時点で決定した事実はないが、本日開催の取締役会で決議されたら速やかに開示する」とコメントしている。

■INPEX <1605>  882円  +17 円 (+2.0%)  11:30現在

INPEX<1605>が4連騰、連日の年初来高値更新と気を吐いている。ここ原油市況が騰勢を強めており、前日のWTI原油先物価格は続伸し終値ベースで1バレル=73ドル30セントまで上昇、18年10月以来約2年8カ月ぶりの高値水準に浮上した。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービル<XOM>やシェブロン<CVX>などエネルギー関連株が買われており全体指数の上昇に貢献、東京市場でも原油価格と株価連動性が高い資源開発関連株の筆頭であるINPEXは、その流れに乗る格好となっている。

■高圧ガス工業 <4097>  656円  +11 円 (+1.7%)  11:30現在

高圧ガス工業<4097>が続伸している。24日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高1000億円(21年3月期769億700万円)、営業利益70億円(同41億8900万円)を目指すとしたことが好感されているようだ。

■ブシロード <7803>  2,880円  +41 円 (+1.4%)  11:30現在

ブシロード<7803>は3日ぶり反発。24日の取引終了後、従来未定としていた21年6月期(11カ月の変則決算)の連結営業利益について2億円と発表しており、今期から決算期が変更されているものの、前期までの同利益水準と比べ大きく落ち込む見通しとなった。ただ、直近の四半期決算で業績悪は想定されていただけに、アク抜け感から買いが入っているようだ。新型コロナウイルス感染拡大などにより、プロレスの興行や音楽ライブ、イベントの延期や中止、販売店の休業などが響いた。また、コンテンツ制作などの生産販売スケジュールも影響を受けた。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,309円  +32 円 (+1.4%)  11:30現在

ディー・エヌ・エー<2432>がしっかり。同社は24日、第一生命ホールディングス<8750>とデジタルトランスフォーメーション(DX)による新たな顧客体験の共創を目的に業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。取り組みの第1弾として、コミュニティサービス「ハレトケ」と、健康的なダイエットをサポートするアプリ「カラダモ」の2つの女性向けサービスを21年秋に提供開始する予定で、300万人規模の利用を目指すという。また、商品・サービスの開発やマーケティングなどにおけるノウハウ・人財交流を行うことで、事業基盤の強化や企業価値の向上を目指すとしている。

■コマツ <6301>  2,820.5円  +29.5 円 (+1.1%)  11:30現在

コマツ<6301>が3日ぶりに反発。米バイデン政権が24日、1兆ドル(約111兆円)規模のインフラ投資法案で超党派の上院議員と合意したことが明らかになった。道路や橋、鉄道などのインフラに加え、電気自動車(EV)の充電拠点拡充などを進める。全体の規模は8年間で1兆2090億ドルになるという。これを受け、24日のニューヨーク株式市場では、建機大手のキャタピラー<CAT>の株価が上昇。東京市場では、コマツに見直し買いが流入している。

■オキサイド <6521>  8,930円  +80 円 (+0.9%)  11:30現在

オキサイド<6521>は反発している。24日の取引終了後、デンマークのNKTフォトニクス社(ビルケロッド)と共同で開発した紫外(UV)フェムト秒レーザ「OneFive ORIGAMI03XP-3P」の国内販売を6月30日に開始すると発表しており、これが好感されている。新製品は、オキサイドとNKT社との業務提携による超短パルスUVレーザ開発の製品化第1弾。NKT社製の赤外フェムト秒レーザ「ORIGAMI」とオキサイド製の「高信頼性波長変換モジュール」を搭載し、赤外、可視、紫外の3波長を同一レーザヘッドから出力し、パソコン制御での波長選択が可能なことが特徴。有機ELやマイクロLEDなどのディスプレー製造プロセスや電子バイス用フレキシブルプリント基板加工、ステントなど医療用デバイスの製造などさまざまなな分野での微細加工用レーザとしての応用が期待できるとしている。なお、新製品が今後3年間の業績に与える影響は軽微としている。

■東京エレクトロン <8035>  49,070円  +440 円 (+0.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置メーカーやSUMCO<3436>など半導体素材メーカーがいずれも上値指向。前日の米国株市場では、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が上場来高値に買われたほか、半導体世界トップのインテル<INTC>や半導体製造装置首位のアプライドマテリアルズ<AMAT>、DRAM・フラッシュメモリー大手のマイクロンテクノロジー<MU>など半導体セクターに買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4連騰と上昇に弾みがついている。東京市場でもここ上昇トレンド一服となっていた半導体関連株は、相対的な出遅れ感から戻り足を強める展開となっている。

■三菱UFJ <8306>  607.6円  +4.1 円 (+0.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>はじめメガバンクが続伸歩調となっている。米国事業を手掛けるメガバンクは米長期金利の動向との株価連動性が高いが、前日はバイデン米政権が掲げる大型インフラ投資が実現に向け進捗していることを背景に、10年債利回りが終値ベースで1.49%台まで上昇した。一方、FRBが前日夕方に公表したストレステストの結果が良好だったことを受け、米大手銀行に課していた株主還元の制限を今月末で解除することを発表した。ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>をはじめ大手金融株は同日取引時間中も軒並み株価を上昇させていたが、この発表を受けて時間外でも更に買われる展開となった。東京市場でもこの流れが波及する形となっている。

■コーセル <6905>  1,123円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在

コーセル<6905>は続伸している。24日の取引終了後、上限を70万株(発行済み株数の2.02%)、または7億8400万円とする自社株を、25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)で取得すると発表した。資本効率の向上を通じた株主価値の向上を図るとともに、経営環境の変化などに対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■日本オラクル <4716>  8,750円  -1,480 円 (-14.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

日本オラクル<4716>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、21年5月期通期の単独営業利益が前の期比3.0%増の709億400万円になったと発表。ただ、3~5月期に限れば前年同期比5.9%減の211億8300万円にとどまったことがネガティブ視されているようだ。通期の売上高は同1.3%減の2085億2300万円、3~5月期では同5.8%減の588億2500万円。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言などから、クラウドライセンス&オンプレミスライセンスの3~5月期の売り上げが同23.4%減の171億7300万円となったことなどが影響した。なお、22年5月期通期の単独業績予想は非開示とし、売上高前期比1.0~4.0%増を見込んでいる。

●ストップ高銘柄

東京コスモス電機 <6772>  1,394円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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