「地質調査」が14位にランク、熱海の土石流災害で地質調査への関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地質調査」が14位にランクしている。
静岡県熱海市で7月3日、記録的な大雨による土石流が発生し多くの尊い命が犠牲になったが、同件をはじめとして7月に入り長雨による土砂災害が各地で発生し、多くの被害を出している。日本は国土の約7割が山地で占められ険しい地形が多く、山を切り開いて斜面やその直下、谷の出口付近まで住宅が開発されるケースが多い。土砂災害は日本人にとって身近な災害といえる。
特に今回の熱海の土石流では、河川上流付近の盛り土が崩れた影響が指摘されており、これを受けて赤羽一嘉国土交通相は6日、「全国の盛り土の総点検をする方向で考えたい」と述べた。また、全国の自治体などが発表する土砂災害ハザードマップなどを閲覧する人も増えているとされ、自分の住環境だけではなく、関連する地域の地面に対する関心が急速に高まっているようだ。
地質調査は地質や土質、地下水などについて、形状、質、量などを調査することで、建築物を建てる際や、災害予防などの面から用いられる。今回の熱海の土石流災害をはじめとした土砂災害の頻発で、地質調査へのニーズが高まることも予想され、川崎地質<4673>や応用地質<9755>などのほか、地耐力を調査する地盤調査を手掛けるITbookホールディングス<1447>や地盤ネットホールディングス<6072>などへの注目は当面続きそうだ。