話題株ピックアップ【夕刊】(3):ツクルバ、中本パックス、フイルコン

注目
2021年7月9日 15時18分

■ツクルバ <2978>  1,008円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

ツクルバ<2978>がストップ高。午後0時30分ごろ、マネーフォワード<3994>と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、20年9月に発表した基本合意に基づくもので、新たに不動産所有者向けサービスの企画開発を行うのが狙い。これによりツクルバは、住まいの売却相談につながり「cowcamo(カウカモ)」プラットフォーム上により魅力的な物件が集まるほか、売却・購入の両面で潜在的なユーザーとの接点が広がることが期待できるという。また、マネーフォワードは、不動産にまつわるおカネの悩みに応えるサービスを提供できるようになるという。なお、サービス開始は22年内を予定している。

■中本パックス <7811>  1,750円  +161 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

中本パックス<7811>が急反発。同社は8日取引終了後に、22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比97.6%増の7億500万円となり、上半期計画8億5500万円に対する進捗率は82.5%となった。売上高は同18.6%増の99億7300万円で着地した。中食や内食需要の高まりを背景に冷凍食品や乳製品などのスーパーマーケット向け包材、及びテイクアウト・デリバリー用の容器・トレー向け商材、農産物向けフードパックなどが伸長。電子部品の製造工程用フィルムやパッケージ材料なども堅調に推移した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本フイルコン <5942>  518円  +25 円 (+5.1%)  本日終値

日本フイルコン<5942>が急反発し年初来高値を一気に更新した。8日の取引終了後、21年11月期連結業績予想について、売上高を236億円から242億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を3億5000万円から6億5000万円(同5.9倍)へ、純利益を2億5000万円から5億5000万円(前期9300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。活況を呈する電子部品業界の影響を受けて、主に電子部材・フォトマスク事業の売上高が増加していることが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年12月~21年5月)決算は、売上高112億7600万円(前年同期比3.2%増)、営業利益2億100万円(同34.4%増)、純利益2億1900万円(同6.1%増)だった。

■タカショー <7590>  858円  +36 円 (+4.4%)  本日終値

タカショー<7590>が3日ぶりに反発。東海東京調査センターは8日、同社株のレーティングを「アウトパフォーム」でカバレッジを開始した。目標株価は1180円に設定した。同社はガーデニング用品の販売は国内トップクラスの実績を持つ。22年1月期の連結営業利益は前期比3.3%増の11億9500万円の見通しだが、同調査センターでは14億3000万円への増額修正を予想。新設住宅着工戸数の持ち直しに伴い、プロユースにおける新築外構向けガーデニング用品、エクステリア用品の伸びが見込める。また、ホームユース、国際事業も、新型コロナをきっかけに広がったガーデニング人気の定着により、ガーデニング用品の堅調な需要が見込める。23年1月期の同利益は16億6000万円を予想している。

■ツインバード工業 <6897>  1,120円  +46 円 (+4.3%)  本日終値

ツインバード工業<6897>が反発。8日の取引終了後、未定としていた22年2月期の連結業績予想について、売上高を137億9000万円(前期比10.3%増)、純利益を4億7000万円(同2.9倍)と発表しており、これが好感されたようだ。家電製品事業において戦略商品の導入や、博報堂との協業による自社ブランド価値向上のための戦略投資効果が奏功したほか、厚生労働省向け大型案件があったFPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業が収益に寄与する見通し。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高39億4500万円(前年同期比70.4%増)、純利益4億5900万円(前年同期1億3700万円の赤字)だった。

■宝&CO <7921>  1,800円  +68 円 (+3.9%)  本日終値

TAKARA & COMPANY<7921>が高い。同社は8日の取引終了後に21年5月期決算を発表し、売上高29.6%増収、営業20.5%増益で着地。続く22年5月期業績は売上高260億円(前期比4.9%増)、営業利益28億円(同3.4%増)とし、増収増益基調が継続する見通しとなったことが好感されたようだ。ディスクロージャー関連事業において、情報開示の充実に向けた専門性の高い印刷物、株主総会の動画配信などをはじめとするコミュニケーションツールの提供や運営のサポート、海外投資家向け情報開示に対する高品質の通訳・翻訳サービス体制などの強化に注力し、受注増加を見込む。また通訳・翻訳事業においても、国内上場企業をはじめ官公庁、海外企業などにサービス提供することで業績が拡大する見通し。

■VIX短先物 <1552>  2,753円  +97 円 (+3.7%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日に比べ2.80(17.28%)ポイント高の19.00と急反発した。一時、21.29と警戒ラインの20を上回った。同日の米株式市場は、NYダウは259ドル安と反落。世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、米景気の先行き警戒感が台頭した。これを受けて、東京市場では、VIX短先物は上昇している。

■クリングルファーマ <4884>  1,036円  +36 円 (+3.6%)  本日終値

クリングルファーマ<4884>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、脊髄損傷急性期を対象とする組み換えヒトHGFたんぱく質製剤(KP-100IT)の開発費用に対し、希少疾病用医薬品試験研究助成金の21年度交付を受けることが決定したと発表しており、これが好感された。交付額は22年9月期に決定する見込み。なお、21年9月期業績予想への影響はないとしている。

■エヌ・ピー・シー <6255>  768円  +23 円 (+3.1%)  本日終値

エヌ・ピー・シー<6255>が全体地合い悪のなか3日ぶり反発。同社は8日、ホットナイフ分離法による太陽光パネル解体装置がフランスの産業廃棄物処理業者に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。ホットナイフ分離法はエヌピーシーの特許技術で、パネルのガラス部分と金属部分を分離することで高いリサイクル性を実現することが可能となる。

■エル・ティー・エス <6560>  4,110円  +105 円 (+2.6%)  本日終値

エル・ティー・エス<6560>はしっかり。午前10時ごろ、エフェクチュエーションの原理を活用し、ビジネスイノベーションを生み出す流れを実現する「エフェクチュエーションブートキャンプ」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。エフェクチュエーションとは、多くの起業家が成功している要素を明らかにした論理のことで、米バージニア大学ビジネススクールのサラス・サラスバシー教授が、米国で成功した起業家に対し発話プロトコル分析で調査し提唱した、ビジネスを成功に導くための行動方針・実行論。今回提供を開始した同研修は、「新しいビジネスを生み出したい」「ビジネス変革をしたいが能力が足りない」「新ビジネスと中期経営計画がかみ合っていない」「社内の新ビジネス創出プロセスを定着させたい」などの問題を抱える顧客へ、それぞれに合わせた形で提案するとしている。

●ストップ高銘柄

プロルート丸光 <8256>  340円  +80 円 (+30.8%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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