株価指数先物【寄り前コメント】 ギャップスタート後は2万8500円を挟んで強弱感対立か

市況
2021年7月12日 8時23分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28510 +300 (+1.06%)

TOPIX先物 1948.0 +19.5 (+1.01%)

シカゴ先物 28535 +325

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日に急低下した長期金利が上昇に転じたことを背景に、金融株など景気敏感株を中心に買われる展開に。NYダウは448ドル高と前日の下落分(259ドル安)を大きく上回る上昇となるなど、主要な株価指数は揃って最高値を更新。NY原油先物相場が大幅続伸し1バレル=75ドル台に迫ったことも材料視されている。S&P500業種別指数は全面高となり、銀行、各種金融、保険、エネルギー、素材の上昇が目立つ。

シカゴ先物清算値は日中大阪比325円高の2万8535円と大幅に上昇。日経225先物のナイトセッションは日中比100円安の2万8110円と利食い先行で始まると、寄り付き直後につけた2万8090円を安値に反転した。その後は米国市場の強い動きを受けて2万8500円を突破。引けにかけても上昇基調が続き、一時2万8560円まで上昇する場面も見られ、2万8510円で取引を終えた。本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップアップから始まり、節目の2万8500円水準での攻防になりそうだ。

日経225先物は9日の急落局面で6月の直近安値を一気に割り込み、2万7380円と5月安値水準まで急落した後に切り返した。チャート形状では長い下ヒゲを残す形での陽線となっており、5月安値とのダブルボトム形成が意識されやすい。ナイトセッションで5日移動平均線(2万8370円辺り)を突破して一気に2万8500円を回復してきたこともあり、朝方はショートカバーから、オーバーシュート気味の上昇になりやすいだろう。

ただし、米国の良好な需給状況に対して、調整基調が続いている東京市場の反応は限られそうだ。2万8500円水準では戻り待ちの売りなどもあって強弱感が対立するほか、上値抵抗線の25日移動平均線(2万8760円辺り)、75日線(2万8880円辺り)に接近する局面においては、新たなショートの動きが警戒される。そのため、まずは2万8500円処を固められるかを確認しておきたいムードに向かいやすい。

また、9日の先物の売買高はナイトセッションを含めて10万枚に迫っていたものの、先週のETFの決算に伴う分配金支払いのための売りといった需給要因も通過したことで手掛かり材料に欠けることもあり、ギャップスタート後にこう着ともなれば、再び5万枚を下回る薄商いの状態に戻る可能性もある。

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