株価指数先物【寄り前コメント】 2万8750円近辺に位置する25日線を捉えてくるかに注目

市況
2021年7月13日 8時11分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28680 +180 (+0.63%)

TOPIX先物 1960.5 +10.0 (+0.51%)

シカゴ先物 28655 +155

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

12日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇し、連日で最高値を更新した。消費者物価指数(CPI)の発表のほか、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控え積極的な売買は手控えられたものの、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>など金融株の一角に決算期待から先回り的な買いが向かい、景気敏感株物色の流れに。また、長期金利の落ち着きを受けて、ハイテク株への物色も見られた。S&P500業種別指数は自動車・自動車部品、半導体・同製造装置、銀行が上昇する一方で、食品・生活必需品小売、テクノロジー・ハード・機器、食品・飲料・タバコが下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比155円高の2万8655円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8490円で始まり、その後軟化し2万8380円まで下落する場面が見られた。ただし、利食い一巡後は持ち直して、2万8400円~2万8500円辺りでのレンジ推移に。米国市場の取引開始後はレンジを切り上げ2万8600円を回復。引けにかけても2万8600円を上回って推移し、2万8680円とナイトセッションの高値で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。節目の2万8500円が支持線として意識されるほか、2万8750円近辺に位置する25日移動平均線を捉えてくるかが注目されよう。また、5日線が切り上がりつつあるため、2万8500円を下回ったとしても同線を支持線として機能させることでセンチメントは悪化しないと考えられる。ただし、昨日の日経225先物の売買高は5万枚を下回っており、先週末からは半減。今後本格化する決算を前に商いは膨らみづらく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。VIX指数は16.17と0.01ポイントの低下であり、主要な株価指数が連日で最高値を更新するなかで反応が限られていることも手掛けづらくさせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.61倍と、3月安値近辺でのボトム推移を続けている。緩やかな調整トレンドが継続していることもあり、NTショートのポジションを取りに行く動きを強めてくる可能性も意識されやすい。特に今秋の銘柄入れ替えにおいて、キーエンス<6861>や任天堂<7974>などが候補として予想されており、これら銘柄への思惑的な動きがTOPIXをけん引することにつながろう。

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