薄商いのなかインデックスに絡んだ売買が中心か/オープニングコメント

市況
2021年7月13日 8時18分

13日の日本株市場は、買い先行後は次第にこう着感が強まりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが126ドル高となり、主要な株価指数は連日で最高値を更新している。国内でも新型コロナウイルス変異株の感染拡大が見られ、売り優勢から始まった。ただし、その後は企業の好決算を期待し、景気循環株にも買いが向かい上昇に転じると、シューマー上院院内総務がインフラ計画を巡る進展に楽観的な見解を示したことも材料視され堅調な展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の28655円。円相場は1ドル110円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。前日の上昇で節目の28500円を回復してきており、本日の上昇により同水準が支持線として意識される可能性が高そうだ。28500円を固めつつ、25日線辺りを意識したトレンドが期待されやすいところだ。ただし、昨日の東証1部の売買高は10億3000万株程度にとどまっており、ETFに絡んだ需給要因があった先週末の14億株台から大幅に減少している。また、10億株台の薄商いのなかで昨日は600円超の上昇を見せており、インデックスに絡んだ動き以外は模様眺めといったところか。

そのため、シカゴ先物にサヤ寄せする形から買いが先行するものの、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性はある。また、米国では決算に対する先回り的な動きから金融株が物色されているが、ゴールドマンサックスやJPモルガンなどの決算を見極めたいとするムードも高まりやすいところ。そのためインデックスに絡んだ売買のほかは、個人主体による決算を手掛りとした個別物色が中心になりやすい。また、テーマ性のある銘柄での循環物色に向かうことになりそうだ。

なお、国内では新型コロナウイルス感染症の拡大のほか、政治面での不透明感がくすぶっている。東京五輪後に控えている衆院選への警戒感から積極的にポジションを取りに行く動きは限られると見られ、決算シーズンに入ることもあってより商いが細る可能性には注意しておきたいところであろう。

《AK》

提供:フィスコ

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