三洋化は続伸、長瀬産と共同で「匂いセンサー」を事業化へ

材料
2021年7月13日 13時22分

三洋化成工業<4471>が続伸している。同社はきょう、人工知能(AI)技術を応用した人工嗅覚で匂いを識別する「匂いセンサー」について、長瀬産業<8012>と事業化を検討することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。

検討中の「匂いセンサー」は、プローブ(人間の嗅覚細胞に相当する物質)に香り分子が吸着することによる電気抵抗の変化で匂いを検知する方式のもので、機械学習を通じてAIがさまざまな匂いの香り分子の組み合わせパターンを検知する。事業化にあたり、同社は界面活性剤及び機能性高分子に関する技術と知見を生かし、独自の組成設計に基づいた樹脂材料により、多様な匂いの識別を可能にする高精度なプローブの組み合わせの提案を行うという。あわせて、同社は都鶴酒造(京都市伏見区)と「匂いセンサー」を活用した新しい日本酒造りを目指して共同研究を開始したことも明らかにしている。

出所:MINKABU PRESS

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