話題株ピックアップ【夕刊】(2):オプテクスG、大成建、アスクル

注目
2021年7月14日 15時19分

■オプテックスグループ <6914>  1,898円  +54 円 (+2.9%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が3日続伸。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を400億円から450億円(前期比29.1%増)へ、営業利益を30億円から45億円(同2.1倍)へ、純利益を22億円から33億5000万円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、ヨーロッパ向けSS(センシングソリューション)事業や国内・アジア向けIA(インダストリアルオートメーション)事業が予想を上回る水準で推移したことが要因。また、高収益製品の販売が好調に推移したことも寄与する。

■愛三工業 <7283>  930円  +24 円 (+2.7%)  本日終値

愛三工業<7283>の上げ足に勢いがついてきた。きょうで3連騰となり6月8日につけた高値924円を払拭し年初来高値更新となった。株価は年初から継続的な買いが流入し一貫した上昇波を形成、月足チャートで見ると昨年12月から今年6月まで7連続陽線で、今月も月足陽線となる可能性が高い。同社は燃料ポンプや燃料噴射システムなどの自動車部品製造を手掛けるが、トヨタ自動車<7203>の直系で電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の電動車制御システム事業化に積極的に取り組み、トヨタの電動車戦略でもカギを握る。株価指標面では依然としてPER10倍未満、PBRも解散価値を3割も下回る0.7倍と割安感が際立っており、4ケタ大台回復をにらんでいる。

■ミロク情報サービス <9928>  1,694円  +33 円 (+2.0%)  本日終値

ミロク情報サービス<9928>は反発。13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、最終利益を23億8000万円から38億1000万円(前期比43.6%増)へ上方修正しており、これが好感された。持ち分法適用会社pring(プリン)の保有全株をアルファベットC<GOOG>傘下のGoogle Internationalに譲渡するのに伴い、関係会社株式売却益約20億7000万円を特別利益として計上することなどが要因。なお、売上高374億円(同9.8%増)、営業利益40億3000万円(同11.0%減)の従来見通しを据え置いた。

■大成建設 <1801>  3,855円  +75 円 (+2.0%)  本日終値

大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>など大手ゼネコン株が買いを集めた。市場では「菅政権による景気浮揚策として補正予算に対する思惑がある。豪雨災害などが相次ぐなか、建設・土木には国土強靱化に絡む需要が発現するとの見方が買いを誘っているもようだ」(中堅証券ストラテジスト)という。きょうは全般相場は上昇一服となっており、相対的に出遅れ感のある建設株はリターンリバーサル狙いの買いも誘導しやすくなっている。

■アスクル <2678>  1,667円  +8 円 (+0.5%)  本日終値

アスクル<2678>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」と目標株価2450円を継続した。21年5月期の連結営業利益は前の期比57.8%増の139億2300万円と大幅増益となった。オフィス用品は苦戦したが、メディカル商品が好調だった。また、BtoC事業の改革が進捗したことも利益増に寄与した。同時に発表された中期経営計画では「オフィス通販からすべての仕事場とくらしを支えるインフラ企業」へのトランスフォーメーションがうたわれた。22年5月期の同利益は会社計画140億円(前期比0.5%増)に対して145億円と上振れを予想している。

■オービック <4684>  20,810円  +40 円 (+0.2%)  本日終値

オービック<4684>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年4~6月期の連結営業利益は前年同期比1割増の130億円弱だったことが分かった」と報じられており、第1四半期として18年連続で最高益更新する見通しであることが好感された。記事によると、主力の「オービック7」で、中堅大手企業から比較的大型の案件があったことに加えて、クラウド版を採用する顧客が増加し利用料収入が伸びたという。なお、決算発表は7月21日を予定している。

■トヨタ自動車 <7203>  9,869円  +4 円 (+0.0%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が3日続伸、ザラ場ベースで6月18日以来約1カ月ぶりとなる1万円大台を指呼の間に捉えている。米長期金利の低下が一服したことで日米金利差縮小の思惑が後退、外国為替市場ではドルが買われる流れとなり、足もと1ドル=110円70銭前後まで円安が進んでいる。同社の22年3月期通期の想定為替レートは1ドル=105円で実勢はそれよりも6円近く円安に傾いていることで輸出採算向上による収益増額要因として株価にポジティブ材料となっている。

■リテールパートナーズ <8167>  1,147円  -96 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率3位

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は50%減益で着地」が嫌気された。

リテールパートナーズ <8167> が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比50.3%減の15.5億円に大きく落ち込み、3-8月期(上期)計画の35億円に対する進捗率は44.4%にとどまり、5年平均の51.5%も下回った。

⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■Enjin <7370>  3,730円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

Enjin<7370>がストップ高。同社は医療機関や医師を対象にPR支援サービスなどを行っており、6月18日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄。成長期待の高さを背景に初値は公開価格を56%上回る2150円で形成、その後はセカンダリーでも人気を継続し、調整を挟みながらも下値を切り上げてきた。13日取引終了後に発表した21年5月期決算では売上高が前の期比4割増となる21億6300万円、営業利益は倍増の6億700万円と急成長を果たしたが、続く22年5月期業績予想については売上高が31億600万円と前期を上回る4割強の伸び率を見込み、営業利益も前期比54%増の9億3200万円と高成長が続く見通し。これを好感する形で投資資金の流入が加速している。

■エムビーエス <1401>  634円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

エムビーエス<1401>がストップ高。13日の取引終了後、集計中の21年5月期単独業績について、売上高が33億5000万円から34億3900万円(前の期比2.8%増)へ、営業利益が1億9300万円から2億4300万円(同14.1%減)へ、純利益が2億5100万円から2億8700万円(同26.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。従来予想では工事の一時中断や延期、受注の遅れなどを見込んでいたものの、想定以上に工事が進捗したことや一部の工事再開などが売上高を押し上げた。また、原価低減と経費削減の徹底を図ったことも寄与した。なお、業績上振れに伴い無配を予定していた期末一括配当で3円の配当を行う。05年4月の上場以来初配当となる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.