【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安や新型コロナ感染拡大を警戒 (7月14日)

市況
2021年7月14日 19時01分

日経平均株価

始値  28517.31

高値  28696.80(10:19)

安値  28482.82(09:01)

大引け 28608.49(前日比 -109.75 、 -0.38% )

売買高  9億8118万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2429億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反落、米株安受け目先利食いが優勢に

2.6月の米CPIが市場予想大幅に上回るも米長期金利の上昇限定的

3.日経平均は寄り後に急速に下げ渋る場面も、後場は戻し切れず

4.国内の新型コロナ感染拡大を警戒、下値では押し目買いが観測

5.パウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑が重石に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比107ドル安と3日ぶりに反落した。米6月消費者物価指数(CPI)が約13年ぶりの伸びとなりインフレ懸念が台頭した。

東京市場では、前日の米国株市場で主要株指数が反落したことを受け、目先利益確定売りを誘発、日経平均株価は軟調展開となった。

14日の東京市場は、主力株中心に買い手控え感が強い展開となった。前日の米国株市場ではNYダウナスダック総合指数ともに反落したが、これは6月のCPIが市場予想を大幅に上回ったことが嫌気されたもの。しかし、米長期金利の上昇なども限定的でハイテク株も総じて強さを発揮しており、これを受けて東京市場でも下値では押し目買いが入り、日経平均は寄り後に急速に戻す場面もあった。ただ、国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が重荷となっているほか、本日(日本時間では15日)のパウエルFRB議長の下院での議会証言を前に様子見ムードは拭えず、後場は2万8600円台でもみ合う展開となった。TOPIXは前引け時点ではプラス圏で着地したが、後場は値下がり銘柄数が増加したこともあって再びマイナスに転じた。

個別では、富士フイルムホールディングス<4901>が売られたほか、日立製作所<6501>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、日本航空<9201>も安い。富士通<6702>が軟調、ファナック<6954>も下値を探り、日本郵船<9101>も下落した。Gunosy<6047>が急落し、ウイングアーク1st<4432>も大幅安となった。新日本科学<2395>が反落、ダントーホールディングス<5337>も安い。

半面、レーザーテック<6920>は売買代金トップで買い戻され、ソニーグループ<6758>もしっかり。村田製作所<6981>も買いが優勢だった。タマホーム<1419>が物色人気。ERIホールディングス<6083>がストップ高で買い物を残し、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>も急伸。東宝<9602>が値を飛ばした。多木化学<4025>が一時ストップ高に買われ、テスホールディングス<5074>も大幅高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、京セラ <6971> 、太陽誘電 <6976> 、NTTデータ <9613> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、富士フイルム <4901> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約60円。

東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)電気・ガス業、(3)その他金融業、(4)医薬品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)空運業、(4)鉄鋼、(5)繊維製品。

■個別材料株

△エムビーエス <1401> [東証M]

工事進捗想定以上で21年5月期業績は計画上振れ。

△トランスG <2342> [東証M]

22年3月期営業90.4%増益に上方修正。

△パルHD <2726>

第1四半期営業損益は黒字転換で上期計画に対する進捗率97%。

△ケイブ <3760> [JQ]

「東方Project」のIP許諾を受けて新規ゲームを開発。

△テスHD <5074>

脱炭素関連の好業績株で「プライム」適合。

△ERIHD <6083>

22年5月期経常益予想74%増で15円増配。

△Enjin <7370> [東証M]

前期営業利益倍増で今期も5割増益と急成長へ。

△プリントN <7805> [JQ]

21年8月期の業績予想を上方修正。

△ウッドF <8886> [JQ]

22年5月期は52%営業増益で67円増配。

△東宝 <9602>

新型コロナ克服し3~5月期営業利益は前年同期比3.8倍に。

▼Gunosy <6047>

今上期は大幅な赤字に転落見通し。

▼メタップス <6172> [東証M]

pring譲渡を正式発表も材料出尽くし。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ERIHD <6083> 、(2)ダイヤHD <6699> 、(3)E・JHD <2153> 、(4)東宝 <9602> 、(5)イーソル <4420> 、(6)多木化 <4025> 、(7)タマホーム <1419> 、(8)テスHD <5074> 、(9)フロンティM <7038> 、(10)MORESC <5018>

値下がり率上位10傑は(1)Gunosy <6047> 、(2)ウイングアク <4432> 、(3)リテールPA <8167> 、(4)三栄建築 <3228> 、(5)新日本科学 <2395> 、(6)MSOL <7033> 、(7)三陽商 <8011> 、(8)Jディスプレ <6740> 、(9)インテリクス <8940> 、(10)ダントーHD <5337>

【大引け】

日経平均は前日比109.75円(0.38%)安の2万8608.49円。TOPIXは前日比4.48(0.23%)安の1963.16。出来高は概算で9億8118万株。東証1部の値上がり銘柄数は910、値下がり銘柄数は1177となった。日経ジャスダック平均は3995.69円(0.17円安)。

[2021年7月14日]

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