【↑】日経平均 大引け| 6日ぶり反発、米株高を受け買い戻しも上値は重い (7月21日)

市況
2021年7月21日 17時39分

日経平均株価

始値  27747.06

高値  27882.43(09:46)

安値  27438.07(13:59)

大引け 27548.00(前日比 +159.84 、 +0.58% )

売買高  9億3725万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1486億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は6日ぶり反発、前日の米株高で心理改善

2.5日続落の後だけに一時は500円近い上昇みせる場面も

3.国内でのコロナ感染拡大を警戒して買い一巡後伸び悩む

4.4連休前で買いポジションが高めにくく上値も重い展開

5.個別株ベースでは8割の銘柄が上昇し物色ニーズは活発

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比549ドル高と3日ぶりに反発した。前日の急落を演じた反動で、景気敏感株など中心に幅広い銘柄で買いが優勢となった。

東京市場では、前日の米株高を受けて市場のセンチメントが改善し、主力株をはじめ幅広く買い戻され日経平均は反発した。ただ、上値も重かった。

21日の東京市場は、終日にわたり買いが優勢だった。日経平均は前日まで5日続落と下値模索の動きを強めていたが、前日の米国株市場でNYダウが急反発し、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も6日ぶりに上昇に転じたことから、これに誘発される形でリスクオフの巻き戻しが入った。日経平均は一時500円近い上昇をみせたが、新型コロナウイルスへの感染がデルタ株を中心に国内でも広がっていることで、戻り売り圧力も強い。朝方の買いが一巡すると上げ幅を縮小する展開となった。4連休前で買いポジションも高めにくく、機関投資家の商いが活発な売買代金上位銘柄をみると高安まちまちだった。ただ、個別株全体で見ると値上がり銘柄数は1700を上回り、東証1部の約8割を占めており、見た目よりは物色意欲の強い地合いだったともいえる。

個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調だったほか、ソニーグループ<6758>も上昇した。東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>も買いが優勢だった。ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高、日本郵船<9101>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかりの展開だった。巴川製紙所<3878>がストップ高に買われ、エフオン<9514>も急騰、名村造船所<7014>、イーグル工業<6486>なども値を飛ばした。

半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>の下げが目立ち、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。タマホーム<1419>が急落、エーザイ<4523>、キヤノン<7751>も水準を切り下げた。ジャパンディスプレイ<6740>、JVCケンウッド<6632>が下落、ジェイリース<7187>も、北の達人コーポレーション<2930>も軟調だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 、ソニーG <6758> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、キヤノン <7751> 、エーザイ <4523> 、中外薬 <4519> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は鉱業、医薬品、電気・ガス業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)金属製品、(3)非鉄金属、(4)化学、(5)水産・農林業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉄鋼、(2)石油石炭製品、(3)情報・通信業、(4)不動産業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△ピックルス <2925>

SMBC日興証券が投資評価「1」でカバレッジを開始。

△スターマイカ <2975>

25万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△巴川紙 <3878>

22年3月期業績予想を上方修正。

△クレハ <4023>

中国でのPVDF製造設備の増強を評価。

△ビープラッツ <4381> [東証M]

トヨタファイナンスの定額サービスに「Bplats」採用。

△フリュー <6238>

6月度売上高84%増で4カ月連続プラス。

△イーグル工 <6486>

自動車・建機向け伸長し22年3月期業績予想を上方修正。

△ウイルテック <7087> [東証2]

IoTや5G分野で旺盛な人材需要取り込む。

△NOK <7240>

22年3月期純利益を大幅上方修正。

△明豊エンタ <8927> [JQ]

21年7月期営業利益及び配当予想を上方修正。

▼一パン <2215>

株主優待制度を廃止。

▼アルインコ <5933>

第1四半期営業益5%減で上半期計画進捗率35%。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)巴川紙 <3878> 、(2)エフオン <9514> 、(3)名村造 <7014> 、(4)インプレス <9479> 、(5)ピックルス <2925> 、(6)システムソフ <7527> 、(7)イーグル工 <6486> 、(8)ヴィンクス <3784> 、(9)クレハ <4023> 、(10)三谷セキ <5273>

値下がり率上位10傑は(1)タマホーム <1419> 、(2)エスクロAJ <6093> 、(3)一パン <2215> 、(4)アルインコ <5933> 、(5)ゲオHD <2681> 、(6)アイホン <6718> 、(7)レーザーテク <6920> 、(8)プロシップ <3763> 、(9)アセチレン <4093> 、(10)ネットマーケ <6175>

【大引け】

日経平均は前日比159.84円(0.58%)高の2万7548.00円。TOPIXは前日比15.52(0.82%)高の1904.41。出来高は概算で9億3725万株。東証1部の値上がり銘柄数は1748、値下がり銘柄数は352となった。日経ジャスダック平均は3962.29円(8.75円高)。

[2021年7月21日]

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