話題株ピックアップ【夕刊】(2):SBG、ソニーG、フロンテオ

注目
2021年7月29日 15時21分

■ソフトバンクグループ <9984>  7,020円  +275 円 (+4.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。5月中旬以降、急速に株価水準を切り下げ1万円台にあった株価は前日時点で7000円台を大きく割り込んでいた。中国政府がネット企業に対し統制を強める動きを示しており、これを背景に足もと逆風が意識されている。同社は傘下のビジョンファンドなどを通じて中国ハイテク企業に積極的に出資していることで、規制強化の影響を受けやすいとの思惑だ。ただ、短期間の急落で目先値ごろ感も生じているほか、前日は米国株市場で、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が反発に転じたことも同社株にはプラスに働いた。個人投資家や内外機関投資家の注目度は高く、売買代金はきょうも東証1部上場企業のなかで断トツとなった。

■SHOEI <7839>  4,520円  +175 円 (+4.0%)  本日終値

SHOEI<7839>が急反発。同社は28日取引終了後に、21年9月期第3四半期累計(20年10月~21年6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比37.4%増の48億6000万円となり、通期計画51億9000万円に対する進捗率は93.6%に達したことで上方修正期待が高まったようだ。売上高は同25.5%増の175億1900万円で着地。新型コロナウイルス感染対策としての二輪車需要などを背景に、国内外でヘルメットの販売数量が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■大阪製鐵 <5449>  1,196円  +45 円 (+3.9%)  本日終値

大阪製鐵<5449>は反発。午後1時ごろ、22年3月期連結業績予想について、売上高を860億円から1050億円(前期比37.0%増)へ、営業利益を19億円から32億円(同2.3倍)へ、純利益を13億円から19億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。鋼材需要が回復傾向にあるなか、「大阪製鐵グループ中期計画」に基づく諸施策を確実に実行し収益確保に努めるという。あわせて未定としていた中間配当予想は7円(前年同期は無配)実施すると発表しており、これも好材料視された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高223億2400万円(前年同期比10.8%増)、営業利益17億9000万円(同2.4倍)、最終損益10億8200万円の黒字(前年同期4億3800万円の赤字)だった。

■ソニーグループ <6758>  11,520円  +385 円 (+3.5%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が5連騰。一時500円高に買われ1万1000円台後半に歩を進めている。テクニカル的にも、25日・75日移動平均線のゴールデンクロス直後に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現しており、目先上昇トレンドへの移行を明示している。ゲーム部門では家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売が好調で業績に大きく貢献している。そうしたなか、傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が28日、このPS5について2020年11月の発売からこれまでの世界販売台数累計が1000万台を超えたことを発表、これは「PS4」を上回る過去最速で、株高を後押しする材料となった。

■大和冷機工業 <6459>  1,150円  +38 円 (+3.4%)  本日終値

大和冷機工業<6459>は6日続伸。28日の取引終了後、集計中の21年12月期第2四半期累計(1~6月)の単独業績について、売上高が198億円から210億900万円(前年同期比21.1%増)へ、営業利益が26億5000万円から31億7100万円(同61.9%増)へ、純利益が15億8000万円から21億200万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。製商品の販売が想定を上回って堅調に推移していることが要因としている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■HOYA <7741>  15,535円  +455 円 (+3.0%)  本日終値

HOYA<7741>が後場に入って上げ幅を拡大し、上場来高値を更新した。同社はきょう午後1時30分頃に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比44.5%増の1580億円、税引き前利益は同59.7%増の510億1800万円で着地した。ライフケア事業は、メガネレンズやコンタクトレンズ、医療用内視鏡、白内障用眼内レンズの売り上げが伸長。情報・通信事業では、半導体用マスクブランクス、フラットパネルディスプレー(FPD)用フォトマスク、ハードディスク用ガラスサブストレートが好調だった。なお、これまで非公表としていた第2四半期累計(4~9月)の連結決算予想は、売上収益が前年同期比26.2%増の3150億円、税引き前利益が同37.2%増の990億円になるとの見通しを示している。

■ステップ <9795>  1,825円  +52 円 (+2.9%)  本日終値

ステップ<9795>は3日ぶりに反発。28日の取引終了後、21年9月期単独業績予想について、売上高を122億1100万円から129億5800万円(前期比18.6%増)へ、営業利益を27億600万円から34億4700万円(同78.6%増)へ、純利益を18億4800万円から24億1100万円(同79.5%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を24円に引き上げるとしたことが好感された。第3四半期(4~6月)の新年度における生徒募集が計画を上回って好調に推移していることが要因。年間配当は44円(従来予想40円)となり、前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。なお、第3四半期累計(20年10月~21年6月)決算は、売上高93億7000万円(前年同期比25.4%増)、営業利益22億6000万円(同3.1倍)、純利益16億300万円(同3.2倍)だった。

■FRONTEO <2158>  1,100円  +30 円 (+2.8%)  本日終値

FRONTEO<2158>が大幅高で3日ぶりに反発。28日の取引終了後、韓国子会社がAIレビューツール「KIBIT Automator」をNAVERクラウドプラットフォーム上に構築し、本格的なサービス提供に乗り出したと発表。これが好感されたようだ。これまで韓国国内専用のデータセンターでのみ利用可能だったKIBIT Automatorソリューションをクラウド環境上に拡張することで、大量のデータ処理需要に対応する高信頼性のサービス基盤を作り、データ解析効率の向上や工数・コスト削減を実現するとしている。

■横河ブHD <5911>  2,143円  +58 円 (+2.8%)  本日終値

横河ブリッジホールディングス<5911>が5日続伸。28日の取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4~6月)の連結営業利益が前年同期比87.2%増の33億9800万円に拡大しており、これを好材料視する買いが入った。橋梁事業が設計変更の獲得や工事損失引当金の減少により、第1四半期として過去最高の営業利益(24億9000万円)となったほか、建築機鉄事業で海外大型工事などが進捗したことも業績を押し上げた。

■松風 <7979>  2,055円  +55 円 (+2.8%)  本日終値

歯科材料・器具大手の松風<7979>が反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の18億3700万円から23億5700万円(前期比6.6%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。欧米や中国を中心とした海外向け販売への新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より軽微であることに加え、欧州で既存製品の販売が好調に推移していることが要因。円安効果も上振れに貢献する。

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