話題株ピックアップ【昼刊】:TOWA、キーエンス、ZOZO
■TOWA <6315> 2,380円 +338 円 (+16.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
TOWA<6315>が急騰している。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から460億円(前期比54.9%増)へ、営業利益を50億円から91億円(同2.5倍)へ、純利益を35億円から63億5000万円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感されている。5Gの普及やコロナ禍における巣ごもり需要、自動車需要の急回復を背景とした半導体需要の増加などで半導体製造装置市場は活況な市場環境が続いており、同社のモールディング装置に関する引き合いも強いことが要因。また、今後も高い受注水準が継続する見通しであることに加えて、売上高の増加により工場稼働率が改善されることも寄与する。
■愛知銀行 <8527> 3,195円 +387 円 (+13.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
愛知銀行<8527>が出来高を伴い急騰。29日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、純利益を43億円から66億円(前期比54.7%増)へ増額した。あわせて、通期の年間配当予想を100円から180円(前期120円)へ引き上げており、これを好感した買いが入っているようだ。銀行単体において貸出金利息や役務収益が当初予想を上回る見込みとなったことに加え、与信費用が想定を下回る見通しとなったことが業績押し上げ要因となる。
■ZOZO <3092> 3,700円 +255 円 (+7.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
ZOZO<3092>が続急伸している。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高388億6600万円(前年同期比15.4%増)、営業利益125億9100万円(同20.8%増)、純利益87億3100万円(同19.3%増)と大幅営業増益となったことが好感されている。テレビCMなどの集客施策が奏功しPayPayモールが好調に推移したことが牽引役となった。また、商品取扱高の増加や広告事業の成長に伴う粗利の増加や、物流関連費や代金回収手数料などのコスト低減も寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1626億円(前期比10.3%増)、営業利益478億円(同8.3%増)、純利益333億円(同7.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■キーエンス <6861> 61,270円 +3,280 円 (+5.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
キーエンス<6861>が大幅高で上場来高値を更新。同社は29日の取引終了後に22年3月期第1四半期(3月21日~6月20日)の決算を発表。売上高は1699億6300万円(前年同期比54.5%増)、純利益は675億6800万円(同85.1%増)と大幅増収増益で着地しており、これが好感され買われている。製造業を中心とした世界的な設備投資の回復基調が追い風となった。今四半期の純利益は四半期ベースで過去最高益を達成しており、直前四半期に続いて好調。通期見通しは引き続き非開示とした。
■デクセリアルズ <4980> 2,449円 +130 円 (+5.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
デクセリアルズ<4980>はカイ気配スタートで4日ぶり急反発、25日移動平均線を足場に大きくリバウンドに転じている。同社はスマートフォンなど精密機器向けに異方性導電膜(ACF)や接着剤、反射防止フィルムなどの電子部材を手掛けており、足もとの業績は絶好調に推移している。29日取引終了後に発表した21年4~6月期決算は売上高が前年同期比47%増の203億4700万円、営業利益が同3.9倍の49億700万円と急変貌した。これを評価材料に投資資金が攻勢をかけている。同社株は今月16日に2438円の上場来高値を形成した後調整を入れていたが、きょうは再び最高値圏突入が意識される状況にある。
■日本精化 <4362> 1,761円 +91 円 (+5.5%) 11:30現在
日本精化<4362>が新値追いとなっている。同社は29日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比6.6%増の42億円(従来予想は39億円)に引き上げた。売上高の見通しは同3.2%増の315億円(従来予想は310億円)に上方修正。工業用製品事業で、ラノリン・コレステロール及び医薬用リン脂質等の販売が好調に推移していることが主な要因だとしている。また、あわせて中間配当を19円(従来計画は17円50銭)、期末配当を19円(従来計画は17円50銭)とする方針を表明。この結果、年間配当は38円(前期は35円)となる。
■オムロン <6645> 9,340円 +230 円 (+2.5%) 11:30現在
オムロン<6645>が続伸している。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1881億9300万円(前年同期比28.5%増)、営業利益258億3700万円(同2.1倍)、純利益201億7800万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。半導体や二次電池業界などの設備投資需要拡大を背景に、制御機器事業が中国・アジアで伸長した。また、グローバルで血圧計の需要拡大が継続しヘルスケア事業も好調に推移した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高7000億円(前期比6.8%増)、営業利益700億円(同12.0%増)、純利益480億円(同10.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■東邦チタニウム <5727> 1,153円 +25 円 (+2.2%) 11:30現在
東邦チタニウム<5727>は続伸し年初来高値を更新している。29日の取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、売上高を252億円から256億円(前年同期比54.3%増)へ、営業利益を14億円から18億円(同67.4%増)へ、純利益を7億円から10億円(前年同期2億9000万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感されている。化学品事業の主要製品であるニッケル粉の販売が伸長しているほか、為替が円安傾向で推移していることなどが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高118億1000万円(前年同期比48.1%増)、営業利益12億4700万円(同3.7倍)、最終損益7億8400万円の黒字(前年同期4億200万円の赤字)だった。
■不二家 <2211> 2,260円 +31 円 (+1.4%) 11:30現在
不二家<2211>が続伸している。29日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1010億円から1035億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を28億円から42億円(同68.2%増)へ、純利益を13億円から24億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感されている。上期において洋菓子、製菓両事業の売り上げが好調に推移したほか、中国子会社で人気のポップキャンディの販売が好調に推移したことが要因。また、売り上げ好調で生産性が向上したことや、販売管理費の抑制を図ったことも寄与する。また、業績予想の修正に伴い、15円を予定していた期末一括配当を30円に引き上げるとあわせて発表した。普通配当を25円に引き上げるとともに、創立111周年記念の記念配当5円を実施するとしている。
■有沢製作所 <5208> 908円 +12 円 (+1.3%) 11:30現在
有沢製作所<5208>が続伸している。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を28億円から33億円へ、純利益を18億円から21億円へ上方修正したことが好感されている。今後の受注予想から「収益認識に関する会計基準」などの適用を再検討した結果、売上高は444億円から439億円へやや下振れる見通し。ただ、スマートフォンやデータセンター向けを主な用途とした電子材料の需要が堅調に推移することが見込まれることが利益を押し上げるという。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高107億8500万円、営業利益10億3200万円、純利益7億7700万円だった。なお、会計基準の変更に伴い、前年実績との比較はない。また、90万株(発行済み株数の2.61%)の自社株を8月31日付で消却するとあわせて発表した。
■野村総合研究所 <4307> 3,620円 +25 円 (+0.7%) 11:30現在
野村総合研究所<4307>が続伸している。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1426億4700万円(前年同期比8.8%増)、営業利益265億6400万円(同48.9%増)、純利益184億1100万円(同55.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。コンサルティングサービスで民間企業を中心としたDX関連のコンサルティングや、金融ITソリューションで証券業向け運用サービスが増加したことが牽引役となったほか、豪ITシステム会社のオーストラリアン・インベストメント・エクスチェンジを連結子会社化したことが寄与した。また、一部子会社における不採算案件が減少したことや、良好な受注環境、生産活動を背景に収益性が向上したこと、更に横浜野村ビルにおける信託受益権を一部売却したことに伴い固定資産売却益を計上したことなども利益を押し上げた。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高5900億円(前期比7.2%増)、営業利益960億円(同18.9%増)、純利益660億円(同24.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■村田製作所 <6981> 9,132円 +32 円 (+0.4%) 11:30現在
村田製作所<6981>が続伸している。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6600億円から1兆7300億円(前期比6.1%増)へ、営業利益を3200億円から3650億円(同16.5%増)へ、純利益を2400億円から2710億円(同14.3%増)へ上方修正したことが好感されている。自動車市場で顧客による今後の増産を目的とした部品在庫の積み増しの動きが引き続き見られることや、コンピューター及び関連機器向けで高水準な需要の継続が見込まれることが要因。また、生産高の増加に伴う操業度益の発生や円安効果も利益押し上げに寄与するとしている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高4395億5700万円(前年同期比34.5%増)、営業利益1050億6900万円(同2.0倍)、純利益772億1800万円(同95.1%増)だった。
■トヨタ自動車 <7203> 9,858円 +2 円 (+0.0%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯、全体下げ相場のなか頑強な値動きで待望の1万円大台復帰を視界に捉えている。29日に国内自動車各社は6月の販売実績などを発表したが、そのなかで同社の優位性が鮮明となった。同社の6月の世界販売台数は前年同月比19.6%の高い伸び率で84万4750台と好調を極めている。前年同月のコロナ禍の反動もあったとはいえ、北米で4割近い伸びを示し販売台数を押し上げた。また、29日に発表されたトヨタ系自動車部品メーカー5社の業績は全社が黒字転換するなど健闘が目立っており、グループ全体で収益の改善色が強まっている。株価は全体相場が軟調局面でも9000円台後半で頑強な値動きを示していたが、終値ベースでは6月17日を最後に約1カ月半にわたり1万円大台には乗せていない。
■セプテニHD <4293> 412円 -75 円 (-15.4%) 一時ストップ安 11:30現在
セプテーニ・ホールディングス<4293>が急落し一時、ストップ安の407円に売られている。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年10月~21年6月)連結決算は、売上高159億1100万円(前年同期比23.1%増)、営業利益32億500万円(同2.5倍)、純利益22億5400万円(同2.9倍)と大幅増益となったが、期待されていた通期予想の上方修正がなかったことが嫌気されているようだ。デジタルマーケティング需要の高まりを背景に、主力のデジタルマーケティング事業で既存案件の拡大や新規顧客の獲得、電通グループ<4324>との協業が進捗した。また、海外デジタルマーケティング事業の損益が改善したことも寄与した。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高215億円(前期比19.9%増)、純利益28億5000万円(同94.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■千代田化工建設 <6366> 394円 -57 円 (-12.6%) 11:30現在
千代田化工建設<6366>が急落。同社は、きょうの寄り付き前に、22年3月期連結最終損益は140億円の赤字(前期は79億9300万円の黒字)になる見通しを発表した。従来予想は60億円の黒字だった。オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトに関わる協議・仲裁に関連して特別損失を計上することになったという。この最終赤字転落の発表を受け、嫌気売りが膨らみ株価はザラ場ベースでは6月中旬以来となる400円割れに売り込まれている。
■トーメンデバイス <2737> 5,060円 +700 円 (+16.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
トーメンデバイス<2737>はストップ高カイ気配。半導体商社で韓国サムスン電子の製品に特化している。世界的に旺盛な半導体需要を背景に収益環境に吹く追い風が強まっている。29日取引終了後に発表した21年4~6月期決算は売上高が前年同期比46%増の982億7100万円と大幅な伸びを示し、営業利益は同2.9倍の31億4500万円と急拡大した。営業利益については第1四半期時点での対通期進捗率が73%に達しており、増額修正期待が膨らんでいる。株価指標面もPERが前日終値ベースで10倍を下回るなど割安感が強く、株価の水準訂正必至とみた投資資金の流入を誘っている。
●ストップ高銘柄
京極運輸商事 <9073> 852円 +150 円 (+21.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 11:30現在
オンキヨーH <6628> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース