明日注目すべき【好決算】銘柄 高度紙、ガイシ、日化薬 (30日大引け後 発表分)

注目
2021年8月1日 11時00分

30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

高度紙 <3891> [JQ]  ★上期経常を47%上方修正、通期も増額

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→22億円に46.7%上方修正。主力のアルミ電解コンデンサー用セパレーターが車載向けや産業機器向けを中心に販売が伸びることが寄与。売上増加に伴う稼働率向上なども上振れに貢献する。

併せて、通期の同利益を従来予想の30億円→37億円に23.3%上方修正。増益率が7.3%増→32.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

イーグランド <3294>   ★上期経常を2倍上方修正、自社株買い実施も発表

◆22年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の6.7億円→13.5億円に2.0倍上方修正。増益率が29.1%増→2.6倍に拡大し、従来の4期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。コロナ禍における生活スタイルの変化や在宅時間の増加を背景に、中古住宅の需要が高まるなか、中古住宅再生事業で物件の販売件数が増加するとともに、販売単価も上昇することが上振れの要因。

併せて、発行済み株式数の5.5%にあたる35万株または4億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

日化薬 <4272>   ★今期経常を一転11%増益に上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の130億円→184億円に41.5%上方修正。従来の21.4%減益予想から一転して11.3%増益見通しとなった。コロナ影響による世界的な需要低迷からの回復を背景に、半導体関連材料やインクジェットプリンタ用色素、感熱顕色剤、液晶プロジェクター用部材、染料系偏光フィルムなどの販売が伸びることが寄与。設備稼働率の上昇による原価低減や販管費の抑制も上振れに貢献する。

CEHD <4320>   ★今期経常を27%上方修正

◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の7億1000万円→9億円に26.8%上方修正。増益率が57.1%増→99.1%増に拡大する見通しとなった。主力の電子カルテシステムを含む医療情報システムの販売が想定より伸びることが寄与。

ガイシ <5333>   ★今期経常を16%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の680億円→790億円に16.2%上方修正。増益率が28.3%増→49.0%増に拡大する見通しとなった。セラミックス事業で中国、欧州、米国のトラック市場の活況が継続するなか、自動車関連製品の需要が想定を上回るペースで推移していることが上振れの要因。

大紀ア <5702>   ★今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の109億円→145億円に32.7%上方修正。増益率が20.8%増→60.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主要顧客である自動車メーカーの生産が回復するなか、製品と原料の価格差が計画より上振れし、採算が上向くことが寄与。

ヤマシナ <5955> [東証2]  ★今期経常を34%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5.6億円→7.5億円に33.9%上方修正。増益率が2.6%増→37.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主要取引先の自動車業界は世界的な半導体需給の逼迫が懸念されるものの、直近の業績動向などから金属製品事業の収益が想定より伸びる見込みとなった。

牧野フ <6135>   ★今期経常を3.1倍上方修正

◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の26億円の黒字→81億円の黒字(前期は13.7億円の赤字)に3.1倍上方修正した。アジアを中心に工作機械の受注が想定より大きく伸び、 売上高が計画を13.8%も上回ることが利益を押し上げる。

タツモ <6266>   ★今期経常を一転17%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.8億円→8.2億円に2.1倍上方修正。半導体メーカーの設備投資需要が堅調に推移するなか、搬送装置部門の収益が想定より伸びたことが寄与。原価低減の継続実施も上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の17.2億円→21.6億円に25.3%上方修正。従来の6.8%減益予想から一転して16.8%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

タダノ <6395>   ★上期経常を12倍上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→12億円の黒字(前年同期は15.9億円の赤字)に12倍上方修正した。売上高が計画通りに推移するなか、原価率の改善や販管費の圧縮が想定以上に進み、採算が大きく改善する。

理想科学 <6413>   ★今期経常を28%上方修正、自社株買い実施も発表

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→37億円に27.6%上方修正。増益率が50.6%増→92.2%増に拡大する見通しとなった。印刷機器事業の販売が堅調に推移するなか、販管費の削減や円安進行によるプラス効果などが上振れの要因となる。

併せて、発行済み株式数の2.04%にあたる70万株または12億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

双信電機 <6938>   ★今期経常を2倍上方修正、配当も4円増額

◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は3.7億円の黒字(前年同期は1.4億円の赤字)に浮上して着地。中国経済の回復に伴う工作機械や半導体メーカーの設備投資需要の増加を背景にノイズフィルターが好調だったほか、ヒューズ用・車載用厚膜印刷基板や5G基地局向け積層誘電体フィルターなどの販売が伸びたことが寄与。また、コスト削減や円安効果も利益改善につながった。

業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の6億円→12億円に2.0倍上方修正。増益率が14倍→28倍に拡大する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の4円→8円(前期は4円)に大幅増額修正した。

伯東 <7433>   ★上期経常を83%上方修正・14期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比86.9%増の21.4億円に拡大して着地。半導体需要の急拡大を受けて、電子部品や電子・電気機器の販売が大幅に増加したことが寄与。

業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の18億円→33億円に83.3%上方修正。増益率が18.3%増→2.2倍に拡大し、14期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。

Gダイニング <7625> [東証2]  ★今期営業を7.8億円の黒字に上方修正

◆21年12月期の連結営業損益を従来予想の2.5億円の赤字(予想レンジ中値)→7.8億円の黒字(前期は11.7億円の赤字)に上方修正。緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下で通常営業を継続し、売上高が計画を上回ることが寄与。また、レストラン営業規制の緩和が進む米国で経営環境が急速に改善していることに加え、子会社レストランの屋外営業が好調を続けていることも上振れに貢献する。

IXナレッジ <9753> [JQ]  ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益、自社株買いも発表

◆22年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.1倍の3.8億円に急拡大して着地。大手通信事業者におけるシステム開発案件やシステム検証案件の受注が拡大したほか、大手ベンダー経由の社会・公共サービス系システム運用案件などが伸びたことが寄与。適正な原価管理による採算改善や販管費の抑制も大幅増益につながった。

第1四半期実績だけで、通期計画の9.4億円に対する進捗率は40.6%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、発行済み株式数の1.51%にあたる15万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

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