高度紙がカイ気配スタート、セパレーター好調で今3月期業績予想増額
ニッポン高度紙工業<3891>が寄り付き大口の買い注文にカイ気配で始まる人気となった。同社はアルミ電解コンデンサー向けを中心にセパレーター(絶縁紙)を生産、世界シェア6割という圧倒的な商品競争力を足もとの好調な業績に反映させている。自動車の電装化進展を背景に車載用が高水準なほか、産業機器向けや5G基地局向けでも需要獲得が進んでおり、前週末7月30日取引終了後に22年3月期の業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の30億円から37億円(前期比34%増)に大幅増額したことで、これを材料視する買いを呼び込んでいる。