今週のマーケット展望「2万7000円割れたら押し目買いの好機」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

材料
2021年8月2日 10時07分

皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

8月に突入しましたね!先週末の日経平均の下落は月末アノマリーとの見方もあったなか、月初の今朝は大きく反発して始まっています。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、8月2日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、『先週末の日経平均で500円に迫る下落は「月末安」というアノマリーが意識される中、売り方優位の展開が強まったという面もあっただろう』として、『先週末の米国市場でダウ平均は150ドル弱の下落だが、日本株は先行して下げ過ぎていることに加え、上述のアノマリーの反動で買い戻しから始まるだろう』と予想しています。

さらに、『日経平均は週足では5週連続で陰線を形成した。そろそろ底打ちするころだ』とも言及。

また、『7社に1社が上方修正を出してくる決算発表が佳境に入る中、バリュエーション面でもこれ以上の下値は想定しにくい。テクニカル面でも週足の一目均衡表の分厚い雲に接近し、これがサポートになるだろう』として、『日経平均2万7000円割れはないと思う。もしも割れたら押し目買いの好機である』と見解を述べています。

ただし、『名実ともに今週から8月相場入りだが、季節的に弱い相場はまだ続く』と広木さんはいいます。

その背景について、『2000年以降のTOPIXの月次リターンの平均値は7月が最も悪く、次が8月。夏は「夏枯れ」で相場にとっては弱い季節だ(1975年以降の平均では9月がもっとも悪い)』と説明。

ただ、『いずれにせよ、ここから秋にかけては相場の仕込み時である』と広木さんはみています。

また、最近の決算を受けての値動きについて、『好決算でも売られたり、買われても持続性がなかったりと、地合いの悪さが前面に出ている』とした上で、『こうしたなか今週はトヨタ<7203>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>など注目度の高い銘柄の決算が出てくる』と広木さん。

『さすがに決算が佳境を迎え、日本企業全体で好決算だったという総括が見込まれるようになれば、潮目もじわりと変わるだろう』と考察しています。

最後に、今週の日経平均の予想レンジは『2万7000円?2万8200円』としました。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ

《CS》

提供:フィスコ

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