前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年8月3日 5時30分

■太陽HD <4626>  5,510円 (+470円、+9.3%)

太陽ホールディングス <4626> が急反発。2日正午ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を865億円から919億円へ、営業利益を121億円から150億円へ、純利益を83億円から112億円へ上方修正したことが好感された。電子機器用部材事業で、ディスプレイ用の白色ドライフィルムの需要や、パソコンやサーバー用のメモリー向け製品などの好調により、半導体パッケージ基板用部材の需要が想定を上回って推移していることが要因。なお、会計基準変更のため、前期との比較はない。あわせて発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高235億6800万円(前年同期比22.3%増)、営業利益42億8700万円(同27.1%増)、純利益31億600万円(同33.4%増)だった。同時に、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されたようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上により投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

■ALサービス <3085>  2,468円 (+208円、+9.2%)

アークランドサービスホールディングス <3085> が急反発し年初来高値を更新。7月30日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、最終利益を32億円から38億円(前期比60.6%増)へ上方修正したことが好感された。上期に自治体からの雇用調整助成金及び時短協力金を助成金収入として営業外収益に計上したことが要因。なお、売上高440億円(同13.9%増)、営業利益47億5000万円(同4.6%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期決算は、売上高211億6500万円(前年同期比26.8%増)、営業利益22億8200万円(同14.8%増)、純利益25億1300万円(同2.1倍)だった。

■ミスミG <9962>  4,135円 (+335円、+8.8%)

ミスミグループ本社 <9962> が急反発。22年3月期の連結業績予想について、売上高を3400億円から3540億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を380億円から455億円(同67.3%増)へ、純利益を274億円から330億円(同92.5%増)へ上方修正し、あわせて中間12円32銭・期末11円79銭の年24円11銭を予定していた配当予想を中間16円37銭・期末12円67銭の年29円4銭に引き上げたことが好感された。グローバルで設備投資需要及び稼働に回復が見られたことに加えて、前期から取り組んでいる収益体質改善効果が寄与する。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高909億2400万円(前年同期比29.0%増)、営業利益143億6700万円(同3.5倍)、純利益105億9900万円(同3.5倍)だった。

■郵船 <9101>  6,380円 (+500円、+8.5%)

日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われ、業種別騰落率でも9%を超える異彩高となり東証1部33業種中で断トツの値上がり率となった。世界的に新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が警戒されるなかにあっても、グローバル物流は活発な荷動きを示しており、コンテナ船市況の好調が際立っている。また、ばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数も堅調で前週末は78ポイント高と続伸し3300弱まで水準を切り上げた。こうしたなか、前週末に商船三井が22年3月期の業績予想を上方修正したことも手伝って、海運セクターを改めて買う動きが強まった。

■大和工 <5444>  4,010円 (+300円、+8.1%)

大和工業 <5444> が急伸。2日午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1330億円から1440億円(前期比5.9%増)へ、営業利益を80億円から85億円(同15.2%減)へ、純利益を170億円から295億円(同5.9倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各40円の年80円を予定していた配当予想を中間・期末各60円の年120円にしたことが好感された。鉄源需給のひっ迫から鉄スクラップ及び鉄鉱石価格が高値圏で推移することが見込まれていることや、堅調な非住宅建設需要に牽引され、米国鋼材市況では鋼材需給が引き締まった状況が継続することが見込まれており、米国持ち分法適用関連会社の業績が想定よりも好調に推移する見通しであることなどが要因としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高328億500万円(前年同期比14.2%減)、営業利益16億1600万円(同47.5%減)、純利益55億3200万円(同7.7%増)だった。

■ガイシ <5333>  1,882円 (+140円、+8.0%)

日本ガイシ <5333> が急反発。7月30日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4850億円から5150億円(前期比13.9%増)へ、営業利益を700億円から800億円(同57.4%増)へ、最終利益を500億円から580億円(同50.7%増)へ上方修正したことが好感された。前期から中国、欧州、米国のトラック市場の活況が継続していることを背景に、セラミック事業で自動車関連製品の需要が想定を上回るペースで推移していることが要因としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高1287億7900万円(前年同期比55.1%増)、営業利益236億3700万円(前年同期2億8300万円の赤字)、最終利益161億7000万円(同2億4400万円の赤字)だった。

■トプコン <7732>  1,653円 (+119円、+7.8%)

トプコン <7732> が急反発、マドを開けて75日移動平均線を上回り大勢上昇トレンド転換を示唆している。測量機を主力にGPS関連分野も深耕し世界屈指の販売実績を持つ。好調な建設ICT関連需要などを取り込み業績は急回復傾向にある。7月30日取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)決算は売上高が前年同期比59%増の388億9800万円と目覚ましい伸びをみせ、これを背景に営業損益も34億5800万円(前年同期は23億2200万円の赤字)と黒字転換を果たした。これを評価する形で投資マネーを呼び込む格好となった。

■グリムス <3150>  2,360円 (+168円、+7.7%)

グリムス <3150> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比0.9%減の10.1億円となり、4-9月期(上期)計画の15.2億円に対する進捗率は66.3%に達し、5年平均の51.9%も上回った。同時に、今期の上期配当を従来計画の2.5円→5円(前年同期は5円)に大幅増額し、年間配当は14.5円になる。

■生化学 <4548>  1,152円 (+81円、+7.6%)

生化学工業 <4548> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.6倍の46.1億円に急拡大し、通期計画の46.5億円に対する進捗率は99.2%に達し、5年平均の29.2%も上回った。

■扶桑化学 <4368>  4,210円 (+275円、+7.0%)

扶桑化学工業 <4368> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比43.6%増の33.7億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の50.5億円に対する進捗率は66.8%に達し、5年平均の51.4%も上回った。

■三協フロンテ <9639>  4,600円 (+295円、+6.9%)

三協フロンテア <9639> [JQ]が大幅高で3日続伸。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比70.7%増の27.6億円に拡大した。同時に、今期の上期配当を従来計画の70円→80円に増額し、下期配当も従来計画の70円→80円に増額修正した。年間配当は160円(前期は130円)となる。

■COTA <4923>  1,541円 (+91円、+6.3%)

コタ <4923> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の経常損益(非連結)は4.5億円の黒字(前年同期は900万円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同利益を従来予想の16.8億円→18.4億円(前期は16.5億円)に9.7%上方修正し、増益率が1.6%増→11.5%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■PI <4290>  742円 (+43円、+6.2%)

プレステージ・インターナショナル <4290> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.0%増の14.4億円に伸び、4-9月期(上期)計画の27.5億円に対する進捗率は52.7%となり、5年平均の50.0%とほぼ同水準だった。

■パラベッド <7817>  2,071円 (+119円、+6.1%)

パラマウントベッドホールディングス <7817> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の33.5億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の52.5億円に対する進捗率は63.8%に達し、5年平均の35.8%も上回った。

■TOTO <5332>  5,980円 (+340円、+6.0%)

TOTO <5332> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.7倍の129億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の178億円に対する進捗率は72.7%に達し、5年平均の33.2%も上回った。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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