日経平均は反落、米景気懸念で売り先行、香港・上海株睨みも/相場概況

市況
2021年8月3日 15時54分

日経平均は反落。2日の米国市場でNYダウは続落し、97ドル安となった。製造業景況感の予想外の低下に新型コロナウイルス変異株(デルタ株)感染拡大への警戒感も相まって、10年債利回りが再び1.2%割れまで低下。株式市場でも景気減速への懸念が広がった。前日に500円近く上昇した日経平均だが、本日は米株安を受けた売りに押され200円安からスタート。中国・上海株や香港株の軟調な出足も嫌気され、前場に27492.40円(前日比288.62円安)まで下落する場面があったが、後場は香港株や上海株とともに下げ渋った。

大引けの日経平均は前日比139.19円安の27641.83円となった。東証1部の売買高は9億7187万株、売買代金は2兆1364億円だった。業種別では、パルプ・紙、空運業、鉱業が下落率上位だった。一方、海運業、卸売業、精密機器が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は24%となった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>が軟調。米金利低下で三井住友<8316>や三菱UFJ<8306>といったメガバンク株が売られ、引け後に決算発表が控えていたJAL<9201>は新型コロナ感染拡大の影響が懸念されて3%近く下落した。前日の決算発表銘柄ではケーズHD<8282>、大塚商会<4768>などが大幅安。コーエーテクモ<3635>は中国国営紙のゲーム批判を受けて売りがかさんだ。また、決算発表延期のEduLab<4427>は売り気配のままストップ安比例配分となった。一方、レーザーテック<6920>が堅調で、トヨタ自<7203>は小じっかり。商船三井<9104>や郵船<9101>は連日で年初来高値を更新した。三井物産<8031>や丸紅<8002>は取引時間中に決算発表して急伸。また、米社による買収観測が報じられたGCA<2174>は買い気配のままストップ高比例配分となった。

《HK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.