株価指数先物【寄り前コメント】 中国リスク警戒も、日本株比率引き上げへの思惑で押し目買い意欲は強い

市況
2021年9月17日 8時20分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 30290 +90 (+0.29%)

TOPIX先物 2087.5 +7.5 (+0.36%)

シカゴ先物 30335 +135

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

16日の米国市場はNYダウ S&P500が下落する一方、ナスダックが上昇。

8月の米小売売上高は前月比0.7%増と予想外に増加したほか、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が30.7と予想を上回ったことが材料視された。

一方で新規失業保険申請件数はハリケーンの影響が響き、33万2000件と予想以上に増加したことが重荷となっている。また、週末には株価指数先物、株価指数オプション、個別株先物、個別株オプション取引がSQを迎えるクアドルプル・ウィッチングを控えていることも手掛けづらくさせていた。

S&P500業種別指数は小売、食品・生活必需品小売、消費者サービスが上昇する半面、素材、エネルギー、資本財が下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比135円高の3万0335円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の3万0230円で始まった後は軟化し、3万0110円まで下落する場面がみられた。ただし、米国市場の取引開始後は緩やかなリバウンドを形成し、一時3万0350円まで上昇。引けにかけては3万0300円を挟んだ保ち合いを続け、3万0290円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、買い一巡後は中国不動産大手である中国恒大集団のデフォルトリスクへの警戒が根強いなか、中国や香港市場の動向に対して神経質になりそうだ。また、中国恒大の主要株主が約12億円相当の株式を売却したとも報じられており、アルゴリズム発動も警戒されやすいだろう。

一方で昨日は中国恒大の売買停止報道を受けて、日経225先物は3万0400円水準から、後場寄り付き直後には3万0020円まで下落しており、短期筋のショートのほか、ロングポジションを若干ニュートラルに修正するためのヘッジ売りが強まったとみられる。そのため、中国や香港市場の落ち着きがみられるようだと、ヘッジ売りを緩める形での買いの動きが見込まれる。

国内では引き続き次期政権への政策期待が根強いほか、9月2週の投資部門別売買動向では海外投資家が先物と現物を合わせて、1兆円超買い越している。海外勢による日本株比率の引き上げに対する思惑は高まりやすく、押し目買い意欲は強そうだ。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.51倍に低下した。ただし、依然として上値抵抗線として意識される75日移動平均線水準で踏ん張りをみせていることもあり、低下場面ではNTロングのポジションを組成するタイミングと見みおきたい。なお、VIX指数は18.69に上昇しており、25日、75日線を支持線としたトレンドを形成している。

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