「パワー半導体」が4位にランク、脱炭素基金から最大518億円を支援<注目テーマ>

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2021年10月7日 12時20分

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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「パワー半導体」が4位となっている。

経済産業省は1日、脱炭素の研究開発や普及を支援する2兆円の基金から次世代パワー半導体の開発に最大518億円の支援を行う方針を産業構造審議会で示した。332億円を上限として「次世代パワー半導体デバイス製造技術開発」に配分するほか、186億円程度を「次世代パワー半導体に用いるウエハー技術開発」に拠出するとしており、プロジェクト期間は最長2030年までの10年間を想定。正式決定した後、事業者の公募を開始するとみられる。

パワー半導体は、自動車や産業機器、電力、鉄道、家電など生活に関わるさまざまな電気機器の制御に使用され、カーボンニュートラルに向けた電化社会にとって電気機器の省電力化は極めて重要。今後は特に、自動車の電動化やデータセンター用電源、再生可能エネルギーなどの電力系統向けに需要増が見込まれており、産業構造審議会の資料によればパワー半導体産業の市場規模は現在の約3兆円から30年に5兆円、50年には10兆円に拡大すると予測されている。この分野は日本企業がシェア29%を保有するなど半導体産業のなかで強みを持っており、積極的に支援することで国際競争力を強化する狙いがあるようだ。

関連銘柄としては、SiC(シリコンカーバイド)基板などの高速切断を可能にする超音波カッティング装置を展開する高田工業所<1966>、パワー半導体製造装置の設計・製作・カスタマイズを手掛けるテクノアルファ<3089>、パワー半導体材料「ダイヤモンドウエハー」のエッジ研磨加工サービスを提供するMipox<5381>、パワー半導体用レーザアニーラを製造するワイエイシイホールディングス<6298>、テストシステムを提供するテセック<6337>、SiC材料切断加工装置を扱うタカトリ<6338>、パワー半導体製品を販売する三社電機製作所<6882>などが挙げられる。

出所:MINKABU PRESS

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