話題株ピックアップ【昼刊】:竹内製作所、INPEX、レーザーテク

注目
2021年10月8日 11時39分

■竹内製作所 <6432>  2,685円  +176 円 (+7.0%)  11:30現在

竹内製作所<6432>が大幅反発。7日の取引終了後、22年2月期上期(3~8月)の決算を発表し、売上高は742億2800万円(前年同期比39.6%増)、営業利益は99億5800万円(同46.1%増)と大幅な増収増益で着地した。9月に通期見通しの上方修正を行っているが、上期時点で営業利益ベースの進捗率はおよそ7割と高く、これを好感した買いが入っているようだ。欧米ともに公共事業が引き続き活況なほか、特に米国で新築・増改築や庭整備などの住宅関連工事が盛んに行われたことから、同社製品への需要が好調に推移した。なお、通期の売上高は1340億円(前期比19.4%増)、営業利益は142億円(同7.5%増)の見通し。

■わらべ日洋 <2918>  2,526円  +136 円 (+5.7%)  11:30現在

わらべや日洋ホールディングス<2918>は6日ぶりに反発している。7日の取引終了後に発表した22年2月期の連結業績予想について、最終利益を28億円から32億円(前期比4.7倍)へ、上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響が想定よりも大きく、米飯群の販売が想定を下回ったことから売上高は1980億円から1920億円(同1.2%減)へ下方修正したものの、食品関連事業において商品規格の見直しが寄与したことや、海外事業が想定よりも好調だったことで営業利益は45億円(同35.1%増)の従来見通しを据え置いた。更に、米子会社における給与保護プログラムローンに関する債務免除益を計上したことなどが最終利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高959億8000万円(前年同期比0.6%減)、営業利益31億9200万円(同2.6倍)、最終利益24億3500万円(前年同期2億4700万円の赤字)だった。

■INPEX <1605>  928円  +33 円 (+3.7%)  11:30現在

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は高い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.87ドル高の1バレル=78.30ドルと反発した。天然ガスの高騰などエネルギー価格の上昇が続くなか、原油市場のタイトな需給は続くとの見方が強く、WTIは値を上げた。これを受け、日本の原油関連株も堅調な値動きとなっている。

■バリュエンス <9270>  3,115円  +100 円 (+3.3%)  11:30現在

バリュエンスホールディングス<9270>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、子会社バリュエンスジャパンが、家事代行大手のベアーズ(東京都中央区)と連携した買い取り・リユースプランの提供を開始したと発表しており、これが好感されている。今回、 ベアーズと連携して提供するのは、 不用品の買い取りから処分までを一括で行える「買取・リユースプラン」。 ベアーズのホームページやアプリから申し込みのあった利用者に対して、不用品処分だけではなく、「リユース」を新たな選択肢として提案するというもので、ブランド買取「なんぼや」の出張買い取り、宅配買い取り、オンライン買い取りなど利用者の都合に合わせた方法で自宅にいながら査定・買い取りを完了することができるとしている。

■プレミアグループ <7199>  3,325円  +95 円 (+2.9%)  11:30現在

プレミアグループ<7199>が3日続伸している。7日の取引終了後、子会社プレミアモビリティサービスが、モビリティ事業者向けに積載車リースの提供を開始したと発表しており、これが好感されている。同社グループは、モビリティ事業者向けの会員制組織を展開しているが、新たに会員サービスの一つとして、モビリティ事業者が車の仕入れや納車の際に必要とされる積載車を安価にリースできるサービスを開始するという。グループが展開するオートリース商品と、独自で持つ仕入れルートを組み合わせることで、他社でのレンタルやリースよりも安い価格で提供することが可能になったとしている。

■北興化学工業 <4992>  1,040円  +25 円 (+2.5%)  11:30現在

北興化学工業<4992>は反発。7日の取引終了後、21年11月期第3四半期累計(20年12月~21年8月)の決算を発表。営業利益が27億9300万円(前年同期比6.0%増)となり、通期計画(26億5000万円)を超過したことが好感されているようだ。売上高は332億3600万円(同3.2%増)で着地した。農薬事業が堅調だったほか、医農薬や電子材料向け製品を手掛けるファインケミカル事業の販売増加が寄与した。なお通期見通しの売上高410億円(前期比3.4%増)、営業利益26億5000万円(同15.9%増)は据え置いている。

■レーザーテック <6920>  24,210円  +550 円 (+2.3%)  11:30現在

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株が軒並みカイ気配スタートなるなど、半導体製造装置関連株への買い戻しが目立っている。前日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇するなか、エヌビディア<NVDA>やザイリンクス<XLNX>、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>など半導体関連株に買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸で底入れムードを強めている。半導体市況のピークアウト観測も一部出始めるなか、ここ半導体関連株は日米ともに調整色の強い展開だったが、目先は下げ過ぎ是正の買いが優勢となっている。

■青森銀行 <8342>  2,165円  +44 円 (+2.1%)  11:30現在

青森銀行<8342>は反発。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、経常利益を46億円から49億円(前期比33.7%増)へ、純利益を31億円から34億円(同51.0%増)へ上方修正したことが好感されている。銀行単体において、資金運用収益が順調に推移していることに加え、コア業務純益が想定を上回る見込みとなったことが要因としている。

■カプコン <9697>  2,932円  +32 円 (+1.1%)  11:30現在

カプコン<9697>が3日続伸している。この日、マルチプラットフォーム向け「バイオハザード7 レジデント イービル」を、全世界で1000万本販売したと発表しており、これが好材料視されている。「バイオハザード7」は、シリーズのルーツである「恐怖」をメインコンセプトとしたタイトルで17年1月に発売した。なお、全世界での累計販売数が1000万本を突破したのはシリーズとして初となる。

■ENEOS <5020>  455.3円  +4.7 円 (+1.0%)  11:30現在

ENEOSホールディングス<5020>が反発。8日付の日本経済新聞は、同社が「再生可能エネルギー新興企業のジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京・港)を買収する方針を固めた」と報じており、これを評価するする買いが入っている。JREは2012年創業の新興エネルギー企業で、日本や台湾で計60の太陽光や風力、バイオマスの発電所を手掛けている。買収額は2000億円程度の見通しで、ENEOSは脱炭素時代を見据え、石油依存からの構造転換を加速する、という。

■オンワード <8016>  320円  -21 円 (-6.2%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

オンワードホールディングス<8016>が続落となっている。同社は7日取引終了後に、22年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.7%減の807億8500万円(従来予想は893億円)、営業損益は32億9400万円の赤字(従来予想は30億円の赤字)で着地した。緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の対象地域拡大で、消費マインドの低下や大型商業施設の営業自粛など経済活動が制限されたことが影響した。これを踏まえ、通期業績予想を下方修正。国内アパレル関連事業の回復度合いは当初予想よりも鈍化すると想定し、売上高予想は前期比0.7%減の1746億円(従来予想は1905億円)、営業損益予想は10億円の黒字(従来予想は32億円の黒字)に引き下げた。また、あわせて9月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比2.1%減と、2カ月連続で前年実績を下回った。

■ケル <6919>  1,157円  +117 円 (+11.3%)  11:30現在

ケル<6919>が急騰。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を110億円から117億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を11億円から14億4000万円(同45.7%増)へ、純利益を7億4000万円から9億8000万円(同35.2%増)へ上方修正したことが好感されている。エレクトロニクス機器の進展を背景に電子部品需要の拡大が続いており、同社グループでも工業機器向けや車載機器向けなどの売り上げが好調に推移していることが要因としている。

■シグマ光機 <7713>  1,971円  +162 円 (+9.0%)  11:30現在

シグマ光機<7713>が続急伸。25日移動平均線をマドを開けて上回る展開となり上昇トレンド転換を示唆している。レーザー関連デバイスの製造販売を手掛け、半導体向けやバイオ分野などで納入実績が高い。足もとの業績は絶好調に推移しており、7日取引終了後に発表した21年6~8月期決算は営業利益が前年同期比2.9倍の3億5100万円と急増した。上期計画の5億1500万円に対する進捗率も7割近くに達しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んでいる。

■シュッピン <3179>  1,184円  +49 円 (+4.3%)  11:30現在

シュッピン<3179>は6日ぶりに反発している。7日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、売上高は前年同月比17.1%増の34億100万円と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力のカメラ事業でリピートを含め、買い換えが促進されたことが販売数の増加につながったほか、時計事業で戦略的商材のラインアップ拡充(在庫投資)が引き続き寄与した。また、Web会員数は前月比4360人増の54万394人となるなど堅調に推移した。

●ストップ高銘柄

ムラキ <7477>  1,723円  +300 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在

アクアライン <6173>  636円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在

フーバーブレイン <3927>  1,032円  +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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