15日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、強い決算や小売売上高が後押し

市況
2021年10月18日 7時30分

■NY株式:米国株式市場は続伸、強い決算や小売売上高が後押し

ダウ平均は382.20ドル高の35,294.76ドル、ナスダックは73.91ポイント高の14,897.34で取引を終了した。

9月小売売上高が予想外に2カ月連続の増加となったため景気回復期待が強まり寄り付き後、上昇。強い企業決算がインフレ懸念を相殺し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では銀行や小売りが大きく上昇した一方で、食品・飲料・タバコが下落。

物流サービス会社のJBハント・トランスポート・サービシズ(JBHT)は決算の内容が予想を上回り大きく上昇。金融のゴールドマンサックス(GS)も第3四半期決算で、トレーディング収入が予想外に増加、助言業務も好調で決算の内容が予想を上回り上昇した。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は食品医薬品局FDA諮問委員会が同社製の新型コロナワクチンの追加接種の緊急使用許可を勧告したため買われた。また、遺伝子検査の23andMe(ME)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。一方、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、宇宙船旅行飛行を2022年第4四半期まで先送りする計画が嫌気され大きく下落。また、バイオのモデルナ(MRNA)はFDAが同社製新型コロナワクチンの若年層への接種承認をまれな心筋症の副作用リスクがあるため遅らせると発表し、売られた。

米国政府は、11月8日からワクチン接種完了者対象に入国制限を解除すると発表した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:9月米小売売上高の増加で長期金利上昇、ドル・円は3年ぶりの114円46銭

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円46銭まで上昇後、113円99銭まで反落し、114円29銭で引けた。米9月小売売上高が2カ月連続のプラスとなったため、FRBの金融緩和縮小観測が強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に低下したため、ドル買いは後退。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に資産購入縮小を開始するとの思惑も根強く、下値は限定的だった。

ユーロ・ドルは1.1589ドルへ下落後、1.1610ドルまで反発し、1.1602ドルで引けた。ユーロ・円は132円73銭まで強含んだのち、132円31銭まで反落。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3731ドルから1.3773ドルまで上昇した。高インフレ見通しに伴うポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.9264フランまで上昇後、0.9222 フランまで反落した。

■NY原油:続伸、株高で押し目買いが入る

15日のNY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:82.28 ↑0.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.97ドルの82.28ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.39ドル-82.49ドル。株高を意識した買いが入ったことでアジア市場の中盤にかけて81.39ドルから82ドル台に上昇。ニューヨーク市場の序盤にかけて81.63ドルまで一時反落したが、株高が好感されたことや、需給ひっ迫の状態は改善されていないことから、押し目買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では、主に82ドル台前半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 46.37ドル +1.30ドル(+2.88%)

モルガン・スタンレー(MS) 102.14ドル +1.13ドル(+1.12%)

ゴールドマン・サックス(GS)406.07ドル +14.87ドル(+3.80%)

インテル(INTC) 54.46ドル +0.56ドル(+1.04%)

アップル(AAPL) 144.84ドル +1.08ドル(+0.75%)

アルファベット(GOOG) 2833.50ドル +5.26ドル(+0.19%)

フェイスブック(FB) 324.76ドル -3.77ドル(-1.15%)

キャタピラー(CAT) 199.02ドル +4.69ドル(+2.41%)

アルコア(AA) 56.00ドル +7.40ドル(+15.23%)

ウォルマート(WMT) 140.55ドル +0.68ドル(+0.49%)

《ST》

提供:フィスコ

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