話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニーG、イーレックス、ニトリHD
■MSOL <7033> 3,435円 +75 円 (+2.2%) 本日終値
マネジメントソリューションズ<7033>が4日ぶりに反発。この日、プロジェクト可視化機能などを搭載したプロジェクトマネジメントツール「PROEVER」の新機能としてスキル診断(プロファイル)をリリースしたと発表。新機能は、プロジェクトを動かす「組織」と「人」に焦点を当て、各メンバーが質問に回答するだけでマネジメントのスキルレベルや7種類のマネジメントタイプ、プロジェクトに対するストレスレベルを簡単に把握する機能。これにより、メンバーの回答を作業量、コミュニケーション、ストレスの観点で集計し、管理指標だけでは可視化できないプロジェクト状況を把握するとしている。
■ソニーグループ <6758> 13,065円 +250 円 (+2.0%) 本日終値
ソニーグループ<6758>は全般軟調地合いのなか強さを発揮し続伸。前週末の米国株市場でハイテク株比率が高いナスダック総合指数が安かったこともあって、きょうはハイテク主力株には向かい風の強い地合いとなっているが、同社株には国内外の機関投資家とみられる根強い買いが観測されている。今週28日に22年3月期上期の決算発表を控えており、好決算を先取りする動きとみられる。会社側では22年3月期通期の営業利益を9800億円と見込んでいる。今期から国際会計基準に移行するため前期との比較はできないものの前期に続き好調な業績を維持する見通しにあるが、市場では一段の上振れ余地を指摘する声が強い。また、既に台湾の半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>が日本での工場建設計画を明らかにしているが、これにはソニーGも参画する見通しにあることで、これも株価の刺激材料となっている。
■伊藤忠食品 <2692> 5,180円 +70 円 (+1.4%) 本日終値
伊藤忠食品<2692>は小幅続伸。前週末22日の取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が19億円から26億3000万円(前年同期比38.3%増)へ、純利益が18億円から23億4000万円(同28.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が想定以上に長引いたことによる外食・業務用関連の不振が響き、売上高は3200億円から3070億円(同9.4%減)へ下振れた。ただ、営業活動が制限されたことによるコストの減少や、一部不採算取引の改善などが利益を押し上げたという。
■イーレックス <9517> 2,631円 +34 円 (+1.3%) 本日終値
イーレックス<9517>が続伸。国の中長期的なエネルギー政策の方向性を示す「第6次エネルギー基本計画」が22日に閣議決定されたことで、同社への関心が改めて高まっているもよう。また、同社は22日、安藤・間<1719>、四国電力<9507>、東京ガス<9531>子会社のプロミネットパワー、新光電装(香川県丸亀市)、坂出郵船組(香川県坂出市)と、香川県坂出市で木質バイオマス発電事業を共同で実施すると発表したことも材料視されているようだ。この事業は、香川県坂出市林田町の港湾地区約4万4000平方メートルの敷地に、国内最大級となる出力約7万5000キロワットのバイオマス発電所を建設し、海外から輸入する木質ペレットを燃料として発電するもの。同発電所は22年11月に着工し、25年6月に営業運転を開始する予定で、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を利用して、発電する電気の全量を四国電力に売電するという。
■三浦工業 <6005> 4,355円 +50 円 (+1.2%) 本日終値
三浦工業<6005>が続伸。この日の午前中、グループ会社のアイナックス稲本と、リネンサプライ工場内の節水と省エネに大きく貢献する「洗濯水リサイクルユニット」を共同開発したと発表。従来のリネンサプライ工場での省エネの取り組みは、熱交換器やフラッシュ蒸気発生装置など「熱(蒸気)」の削減を目的としたものが主流だったが、同製品は「水と熱(蒸気)」を同時に削減するのが特徴。1日1台あたり100立方メートル近い水が消費される連続式洗濯機から排出される温排水を再利用することで、節水とCO2削減を実現したという。なお、11月にアイナックス稲本が販売を開始するとしている。
■ニトリホールディングス <9843> 20,110円 +145 円 (+0.7%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が高い。前週末22日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高は前年同月比16.8%減と6カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。テレビCMの効果などでホームオフィス家具、リビング簡易収納用品の売り上げは好調に推移したものの、10月度前半まで続いた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響や、平均気温に比べ気温が高かったことによる季節商品の売り上げの伸び悩みなどが響いた。なお、全店売上高は同14.3%減だった。
■八十二銀行 <8359> 393円 +2 円 (+0.5%) 本日終値
八十二銀行<8359>は3日ぶりに反発。前週末22日の取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、経常利益が155億円から220億円(前年同期比89.5%増)へ、純利益が110億円から150億円(同83.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。与信費用が想定以上に減少したことが利益を押し上げた。
■コニシ <4956> 1,770円 +6 円 (+0.3%) 本日終値
コニシ<4956>は小幅反発。前週末22日の取引終了後、22年3月期の配当予想について、中間・期末各20円の年40円から中間・期末各22円の年44円に増額修正しており、これが好感された。前期実績に対しては年間で4円の増配になる予定だ。
■NECネッツエスアイ <1973> 2,052円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
NECネッツエスアイ<1973>が続伸。午前10時ごろ、諏訪東京理科大学(長野県茅野市)からローカル5G無線基地局と実験機器を受注したと発表。今回受注したローカル5Gシステムは、同社グループで開発・製造した機器を採用しており、ゲートウェイ装置及び新開発のRU/CU/DU(無線アンテナ及び無線周波数送受信部、無線信号処理部、User-Plane交換処理部)一体型基地局装置が省スペース化に寄与。また、クラウドコアと組み合わせることで、柔軟かつスムーズにネットワーク設計・構築が可能となるとしている。
■NITTOKU <6145> 3,960円 -365 円 (-8.4%) 本日終値
NITTOKU<6145>が急落。前週末22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が4億5000万円から5億円(前年同期比9.4%減)へ、純利益が3億円から4億5000万円(同33.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、材料出尽くし感から売られたようだ。従来見込んでいた海外案件及び開発要素の多い案件の売り上げが収益認識基準の変更の影響により下期にずれ込み、売上高は112億円から100億円(同0.9%減)へ下振れたものの、国内案件を中心に、比較的採算性の高い案件が上期に多かったことから利益は計画を上振れたとしている。
株探ニュース