【↓】日経平均 大引け| 3日続落、円高進行で輸出関連株を中心に売り優勢 (11月9日)

市況
2021年11月9日 18時34分

日経平均株価

始値  29557.55

高値  29750.46(09:09)

安値  29240.31(12:56)

大引け 29285.46(前日比 -221.59 、 -0.75% )

売買高  11億9955万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7458億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続落、朝方高かったがその後すぐに値を消す

2.米株市場では主要指数が揃って最高値もその流れ引き継げず

3.岸田政権が打ち出す政策への期待も、上値では戻り売り圧力

4.外国為替市場で1ドル112円台後半への円高進行も嫌気される

5.ソフトバンクGは断トツの売買代金こなし600円超える大幅高

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比104ドル高と続伸し、連日で過去最高値を更新した。インフラ投資法案が可決されたことが好感され、景気敏感株が上昇したほか、半導体株が買われた。

東京市場では、朝方は買い優勢のなかスタートし、日経平均株価は240円あまり上昇する場面があったが、その後は急速に値を消した。後場に入ると下値模索の動きを強め、結局220円強の下落で着地した。

9日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウナスダック総合指数が揃って最高値を更新するなか、朝方は日経平均が反発する動きをみせた。しかし、買いは続かず、買い一巡後は急速に値を消す展開を強いられた。岸田政権の政策の柱のひとつである18歳以下への現金給付の協議進展を横目に、買いを呼び込む場面もあったが、2万9000円台後半は戻り売り圧力の強さが改めて確認された。取引時間中に外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが活発化し、1ドル=112円台後半まで円高が進んだこともハイテクや自動車など輸出セクターに逆風となった。業種別騰落では、東証1部33業種中30業種が値を下げ、個別株ベースでも全体の8割近い銘柄が安くなった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>なども軟調。東京エレクトロン<8035>が買い一巡後に軟化し、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も売りに押された。東急建設<1720>が急落、飯田グループホールディングス<3291>、チャーム・ケア・コーポレーション<6062>なども大きく値を下げた。きちりホールディングス<3082>、ブイ・テクノロジー<7717>、なども大幅安。

半面、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が600円を超える大幅高となったほか、売買代金2位のレーザーテック<6920>も小幅ながらプラス圏を維持した。太陽誘電<6976>が高く、任天堂<7974>もしっかり。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、Zホールディングス<4689>も買いが優勢だった。関西スーパーマーケット<9919>、片倉工業<3001>、日本電波工業<6779>がストップ高に買われ、インターネットイニシアティブ<3774>も活況高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、太陽誘電 <6976> 、アドテスト <6857> 、塩野義 <4507> 、ヤマハ発 <7272> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約155円。うち137円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、NTTデータ <9613> 、信越化 <4063> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約143円。うち87円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は情報・通信業、鉄鋼、鉱業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)建設業、(2)金属製品、(3)倉庫運輸関連、(4)その他金融業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)繊維製品、(2)ゴム製品、(3)海運業、(4)不動産業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△大成建 <1801>

上限360万株の自己株取得枠を設定。

△片倉 <3001>

MBO実施発表でTOB価格にサヤ寄せ。

△DLE <3686>

北米キャラバン・デジタル社と合弁会社設立。

△ニッセイ <6271> [東証2]

ブラザー <6448> によるTOB価格1500円にサヤ寄せ。

△SANKYO <6417>

上限350万株の自己株取得枠設定や上期営業利益2.7倍を好感。

△芝浦電子 <6957> [JQ]

22年3月期営業利益60%増に上方修正。

△フォースタ <7089> [東証M]

22年3月期上期営業利益の高い進捗率を好感。

△理経 <8226> [東証2]

防衛省向け案件の前倒し寄与し上期業績は計画上振れで着地。

△関西スーパ <9919>

「H2O統合決議にオーケーが差し止め請求」との報道。

△ソフトバンクG <9984>

最大1兆円の自社株買い発表で物色人気化。

▼東急建設 <1720>

瑕疵補修費用の発生などで22年3月期業績予想を下方修正。

▼きちりHD <3082>

第1四半期の営業赤字拡大を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)関西スーパ <9919> 、(2)片倉 <3001> 、(3)日電波 <6779> 、(4)DLE <3686> 、(5)サンデンHD <6444> 、(6)メディアス <3154> 、(7)SBG <9984> 、(8)ルネサンス <2378> 、(9)IIJ <3774> 、(10)大成建 <1801>

値下がり率上位10傑は(1)東急建設 <1720> 、(2)きちりHD <3082> 、(3)プロパティA <3464> 、(4)Vテク <7717> 、(5)チャームケア <6062> 、(6)アドソル日進 <3837> 、(7)飯田GHD <3291> 、(8)セントケア <2374> 、(9)ティラド <7236> 、(10)ダイワボウ <3107>

【大引け】

日経平均は前日比221.59円(0.75%)安の2万9285.46円。TOPIXは前日比16.45(0.81%)安の2018.77。出来高は概算で11億9955万株。東証1部の値上がり銘柄数は400、値下がり銘柄数は1719となった。日経ジャスダック平均は3983.21円(10.06円安)。

[2021年11月9日]

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