「半導体」が3位、国策フォローでテーマ買い加速へ<注目テーマ>

特集
2021年11月16日 12時21分

★人気テーマ・ベスト10

1  メタバース

2  半導体製造装置

3  半導体

4  脱炭素

5  仮想空間

6  再生可能エネルギー

7  2021年のIPO

8  デジタルトランスフォーメーション

9  宇宙開発関連

10  水晶振動子

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が3位となっている。

ここにきて日米ともに半導体関連株への投資資金流入が再加速している。経済安全保障の見地から、サプライチェーンに多大な影響を及ぼす半導体の重要性が改めて認識されているためだ。前日の米国株市場で半導体関連株は高安まちまちの展開となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もほぼ前日比横ばいで上昇一服となったが、東京市場では売買代金で断トツの水準をこなすレーザーテック<6920>が株価を3万円大台に乗せ上値追いを続け上場来高値を更新、東京エレクトロン<8035>なども最高値街道を走っている。

このほか、半導体関連の中小型株に値を飛ばすものが目立つ。企業の決算発表が一巡したことで、目先は“決算プレー”などの短期物色も減少しているが、一方でテーマ買いの動きが再燃しつつある。そのなか、米中対立でも俎上に載った半導体需給の逼迫に対する思惑と、直近の決算発表で明らかになった半導体セクターが好業績企業の宝庫であるとの認識が、投資資金の流れを引き寄せているようだ。

経済産業省が昨日、半導体について国内の産業基盤を支援する政策パッケージを開示したことが伝わっている。そこには先端半導体工場の誘致や、工場の生産ライン刷新にかかるコストの支援などが盛り込まれている。今後もエレクトロニクス武装の進む自動車や情報量の膨大化によるデータセンター増設需要などを背景に、2030年には国内の半導体市場(関連する日本企業の売上高規模)が現在のおよそ3倍となる13兆円になると試算されている。

既に、これに先立って最先端ではなく汎用性の高い半導体ではあるが、台湾の受託半導体製造最大手のTSMCの誘致に成功。TSMCは熊本県に日本で初となる投資額8000億円規模の半導体生産工場を建設することを正式発表しているが、これにはソニーグループ<6758>が参画するほか、政府が数千億円の補助金を使って工場整備費などを工面する方向にあることが報じられている。

東京市場では東エレク、アドバンテスト<6857>、レーザーテック、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置大手のほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>なども主力どころとして注目。このほかローツェ<6323>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、芝浦メカトロニクス<6590>、マルマエ<6264>、タカトリ<6338>なども注目される。

出所:MINKABU PRESS

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