話題株ピックアップ【夕刊】(3):すかいらーく、GFA、Tワークス

注目
2021年11月17日 15時23分

■BASE <4477>  860円  -17 円 (-1.9%)  本日終値

BASE<4477>に強気評価が出ている。SBI証券は16日、同社株の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は1400円(従来1700円)とした。同証券では、第3四半期累計(1~9月)のGMV(注文額)や売上高は予想を下回ったと指摘。ただ、足もとの業績推移を基に「売店あたり月間平均のGMV」と「月間売店数」などの予想を変更したうえで、22年12月期以降のGMVは20%強の成長が可能とみている。1000円を割り込んだ株価は割安感があると判断し、投資判断を引き上げている。

■すかいらーく <3197>  1,601円  -16 円 (-1.0%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>が反落。同社はこの日、全体の約9割にあたる約2800店舗で年末年始の営業時間を短縮すると発表しており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。ガストやバーミヤン、しゃぶ葉など、すかいらーくレストランツなどで通常午後11時半の閉店時間を12月31日は午後6時、22年1月1日は午後9時に早める。元日の閉店前倒しは2年連続のことで、働き方改革を優先させることで人材の確保につなげる考えのようだ。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,356円  -18 円 (-0.8%)  本日終値

菱洋エレクトロ<8068>が買い先行も値を消す。同社は16日取引終了後、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)及びクラウドサービスのプロフェッショナルサービスなどを行うエクストリームーD(東京都品川区)と販売パートナー契約を締結すると発表しており、寄り付きでは材料視された。菱洋エレクがエクストリームーDのスーパーコンピューター共有サービス「AXXE-L by XTREME-D」を販売する。特別な専門知識は必要なく、誰でも簡単にHPCをオンプレミスでも、クラウドでも利用できるようにするプラットフォームサービスであり、菱洋エレクでは同製品の販売によって、ハードウェア・ソフトウェアの導入から運用支援まで、ワンストップでHPC環境を構築・提供するとしている。

■MDV <3902>  1,527円  -11 円 (-0.7%)  本日終値

メディカル・データ・ビジョン<3902>は全体相場が売り優勢となる中で、底堅さをみせている。同社は正午ごろ、AIブロックチェーン技術を実装した世界初の多企業連携型ヘルスケアネットワークとして、HMV(hyper medical vision)プラットフォームを構築したと発表している。ブロックチェーンを4階層へ分割してシームレスに連携することで、さまざまなサービスを共通のIDやパスワードで利用している個人の健康情報を統合して受け渡す許可や、自身が間違いなく本人であることを証明する個人認証情報の一元管理が可能。12月からヘルスケア、スポーツジム、医療法人、情報銀行などの参加を受け付ける。あわせて、グループ会社のシステム ビィー・アルファとクラウド型AI機能搭載の健診システム「アルファ・サルース」を共同開発し販売を開始することや、国立がん研究センター(東京都中央区)と「骨盤底筋機能障害への再生医療及び治療予後を評価するDTxプラットフォームの開発」の共同研究契約書を締結したことも発表している。

■GFA <8783>  165円  +50 円 (+43.5%) ストップ高   本日終値

GFA<8783>が急伸。同社は16日、グループの展開する「CLUB CAMELOT」メタバースで、イベント主催者やプロモーションを活用したい企業向けに、空間プロデュースを想定したプロモーションメニューの取り扱いを開始すると発表。今回取り扱いを開始するメニューは、「CLUB CAMELOT」メタバースに複数設置されている各種モニターを通じ、企業やイベント主催者がさまざまな動画を別々に配信することができるバーチャルスクリーンでのプロモーションや、企業やイベント主催者が訴求したいコンテンツのリンクを貼り付けることができる指定コンテンツのリンク指定、グラフィック化した商品の掲出やその商品を購入するまでのロジスティクスを構築することができるEコマースの設定、商品・サービスの説明やナビゲートを行うアバターの開発が可能となるアバターコンパニオンの設定など。なお、料金は利用目的や想定動員数などに応じて柔軟に対応するとしている。

■ムラキ <7477>  1,500円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

ムラキ<7477>、サンオータス<7623>がストップ高まで買われたほか、イチネンホールディングス<9619>など、ガソリンスタンドを展開している銘柄が物色された。最近のガソリン価格高騰を抑制するため、萩生田経産相が16日にレギュラーガソリンの小売価格が全国一律で一定の水準を超えた場合、石油の元売り会社に最大5円の補助金を出す方針を示したと各メディアが伝えており、思惑的な買いが入っているようだ。1リットルあたり170円を超えた場合を想定して政府が最終調整しているとし、灯油や軽油についても検討していると報じられている。

■トレードワークス <3997>  1,037円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

トレードワークス<3997>がストップ高。16日の取引終了後、リアル×デジタル体験型店舗「AZLM CONNECTED CAFE(エイゼットエルエム・コネクテッド・カフェ)」を運営するコネクテッドコマース(東京都渋谷区)と業務提携を行うと発表しており、これが好感されている。今回の業務提携により、Tワークスは「AZLM CONNECTED CAFE」のUX、及びECプラットフォーム全般のシステム開発・技術提供を行う。また、両社でライブコマースプラットフォームやAR/VRを活用した新サービスの創造を行うとしている。

■タカトリ <6338>  1,755円  +227 円 (+14.9%)  本日終値

タカトリ<6338>が異彩の上昇トレンドを形成、3連騰で約17年7カ月ぶり最高値となった。精密切断加工を行うマルチワイヤーソーを看板商品とする装置メーカーで、半導体業界向けで高水準の需要を獲得。特に、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景としたパワー半導体向けで引き合いが旺盛だ。今月初旬にシリコンカーバイド(SiC)材料用マルチワイヤーソーの大口受注を発表しているが、今後もニッチトップ企業として需要開拓が期待できる。22年9月期業績はトップラインが前期比23%増の80億円と大幅な伸びを見込み、増収効果を背景に営業利益は同36%増の5億3000万円と急拡大する見通し。

■ALBERT <3906>  5,260円  +430 円 (+8.9%)  本日終値

ALBERT<3906>が急伸。ビッグデータ解析や自動運転分野など人工知能(AI)に絡む開発案件で高い実績を有し、需要が急増中のデータサイエンティストの育成でも先駆している。16日取引終了後、同社はSBI証券と協業し、顧客属性に応じてマーケティングを最適化するAIモデルの開発を11月から開始することを発表、これを材料視する買いを引き寄せる形となった。株価は今週明け15日に5310円の戻り高値を形成後、目先筋の利益確定売りで反落したが、きょうは再び買い直される展開で5000円大台復帰を果たしている。

●ストップ高銘柄

セコニック <7758>  3,235円  +1,600 円 (+97.9%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ <3936>  2,678円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値

CAPITA <7462>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

シンバイオ製薬 <4582>  1,701円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

プロジェクトカンパニー <9246>  6,110円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

ベルトラ <7048>  584円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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