話題株ピックアップ【夕刊】(2):Appier、WNIウェザ、東急不HD
■Appier <4180> 1,677円 +65 円 (+4.0%) 本日終値
Appier Group<4180>が3日続伸。SMBC日興証券が17日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を2300円から2500円へ引き上げた。同証券によると、同社株は上場後180日後のロックアップ期間が終了し、既存株主の売り出しが発表された9月末以降、株価は需給悪化懸念から軟調に推移してきたが、その後、堅調な第3四半期決算を受け、株価は反発途上にあると指摘。顧客数の増加、既存顧客からのアップセル、クロスセルの順調などで業績は堅調であるとして、上場後360日のロックアップが終了する22年3月末以降は、株価に大きな上昇余地が生まれると見込む。
■ウェザーニューズ <4825> 9,500円 +320 円 (+3.5%) 本日終値
ウェザーニューズ<4825>が上昇し上場来高値を更新。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1万2000円に設定した。同社は、世界最大の民間気象情報サービス会社。気候変動に伴う異常気象が世界各地で発生するなか、気象情報に対する世界的な関心の高まりを背景に成長が期待できる企業、と評価している。個人向けでは気象情報アプリ「ウェザーニュース」関連の収入が拡大基調にあるほか、新型コロナウイルス感染症の沈静化による経済再開の動きで企業向け気象サービスの収益改善も見込め、中期的な業績拡大が期待できると予想。22年5月期の連結営業利益は27億円(会社予想26億円)、23年5月期の同利益は31億円を見込んでいる。
■東急不HD <3289> 656円 +14 円 (+2.2%) 本日終値
東急不動産ホールディングス<3289>は反発。SMBC日興証券が17日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を770円から800円へ引き上げた。同証券によると、商業施設・ホテルなどへのコロナ影響は残るものの、好調な市況を背景に不動産売買/マンション販売/仲介や再生可能エネルギー(RE)など多くの事業は好調に推移しており、22年3月期会社計画は上振れの可能性が高いと指摘。また、来期以降はコロナからの回復、アセット回転の加速、REの拡大などにより、好調な利益成長が続くと予想している。
■東海理化電機製作所 <6995> 1,650円 +15 円 (+0.9%) 本日終値
東海理化電機製作所<6995>が上昇。同社は17日取引終了後、中部電力ミライズ(名古屋市東区)とオフサイトPPA(電力購入契約)サービス実施に向けた協定を締結したと発表。オフサイトPPAは、敷地外の遠隔地に設置された発電設備から電力を購入すること。今回協定を締結したサービスは、中部電力ミライズのグループ会社が長野県内に東海理化専用の太陽光発電所(パネル出力1232KW、年間発電量想定130万KWh)を設置・運営し、中部電力ミライズが発電した電力を東海理化に供給するもので、22年12月の開始を予定。東海理化はこの電力を本社・本社工場で使用し、当該発電電力分のCO2フリー化を図るとしている。
■ミルボン <4919> 5,920円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
ミルボン<4919>が続伸。同社は17日取引終了後、東北大学教授の福田光則技術顧問とともに、白髪化の抑制に高い効果がある成分を発見したと発表。ミルボンでは長年の研究により、白髪率が低い人に多く観察され、白髪の初期段階と考えられる「不完全な白髪(メラニン色素は作られているのに黒髪にはなれない白髪)」では、メラニン色素の輸送異常が関与していることを発見。白髪を予防するにはメラノサイトから毛母細胞へ正常にメラニン色素が受け渡されることが必要であり、そこで細胞培養実験を用いてメラニン色素の輸送遺伝子の発現を向上させる効果成分の探索を行い、葛根エキスとカモミラ(カモミール)エキス、タイムエキスにメラニン色素の輸送遺伝子メラノフィリンの発現を向上させる効果があることを発見したとしている。
■WT金 <1672> 20,130円 +70 円 (+0.4%) 本日終値
金ETFが堅調。WisdomTree 金上場投資信託<1672>が反発し、年初来高値を更新したほか、SPDRゴールド・シェア<1326>や純金上場信託(現物国内保管型)<1540>も一時年初来高値を更新した。17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は前日比16.1ドル高の1トロイオンス=1870.2ドルに上昇。今年3月安値から10%程度上昇している。米国でインフレ懸念が台頭するなか、金を見直す動きが出ており、金価格に連動するETFが上昇基調となっている。
■キユーピー <2809> 2,474円 +4 円 (+0.2%) 本日終値
キユーピー<2809>が4日ぶり小反発。同社は午後1時に、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明するとともに、賛同企業や金融機関が議論する場であるTCFDコンソーシアムに参画したと発表。企業の環境問題に対する取り組みに注目が集まる中、これを材料視する買いも入ったようだ。同社の事業は自然や環境に強く依存しているため、原材料の収量減少や品質低下など、気候変動による影響を受ける可能性がある。今後の気候変動に関連する事象を経営リスクとして捉えて対応すると同時に、新たな機会も見いだし、企業戦略へ生かしていく考え。TCFDの提言への賛同表明を機に、持続可能な社会への貢献と企業の持続的な成長のために、「サステナビリティに向けての重点課題」の一つとして「気候変動への対応」に関する情報開示を積極的に行うとしている。
■アスタリスク <6522> 17,050円 -4,800 円 (-22.0%) 一時ストップ安 本日終値
アスタリスク<6522>は急落。東京証券取引所が18日売買分から信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を90%以上(うち現金60%以上)とする臨時措置の強化を発表しており、個人投資家からの資金流入が細るとの懸念から売られたようだ。また、日本証券金融も18日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を90%(うち現金60%)に引き上げると発表している。
■エーザイ <4523> 7,373円 -727 円 (-9.0%) 本日終値 東証1部 下落率2位
エーザイ<4523>が大幅に3日続落。同社は17日、米バイオジェン<BIIB>と共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)から販売承認に否定的な見解を受領したと発表しており、これがネガティブ視されたようだ。なお、販売承認申請に関するCHMPによる正式な勧告は、12月13~16日に開かれるミーティングで採択される予定。バイオジェンは引き続き、EMA及びCHMPと協議し、欧州の当事者にアデュカヌマブへのアクセスを提供するという目標に向けた今後のステップを検討するとしている。
■JTOWER <4485> 11,430円 -1,070 円 (-8.6%) 本日終値
JTOWER<4485>が大幅続落。SMBC日興証券が17日付で、投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。同証券では、屋外における通信インフラシェアリングであるタワー事業の想定される利益成長を株価は十分に織り込み、目標株価に達したことから投資評価を引き下げるという。なお、目標株価は6900円から8900円へ引き上げている。
株探ニュース