東京株式(大引け)=467円安、新型コロナ変異株の影響を懸念して大幅続落

市況
2021年11月29日 15時44分

29日の東京株式市場はリスク回避の売りに押され、日経平均は大幅続落。南アフリカで見つかった新型コロナウイルスの変異株を懸念視する売りがかさんだ。

大引けの日経平均株価は前営業日比467円70銭安の2万8283円92銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は15億3062万株、売買代金概算は3兆3942億円。値上がり銘柄数は159、対して値下がり銘柄数は1989、変わらずは32銘柄だった。

きょうの東京市場は、前週末の欧米株市場が大きくリスクオフに傾いたことを受け、朝方から主力株をはじめ広範囲に売られる展開でスタート。新型コロナの新たな変異株であるオミクロン株が経済活動を妨げるとの思惑が、景気敏感セクターを中心に売りのターゲットとなった。前場は空売りの買い戻しなどで日経平均は戻り足に転じ一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、後場寄りに大口の売りが出て再び下げ幅を拡大した。日経平均は500円を超える下げで2万8100円台まで水準を切り下げた、引けにかけやや下げ渋ったもののおよそ1カ月半ぶりの安値圏で着地。値下がり銘柄数は2000近くに達し、全体の9割以上の銘柄が下げる文字通りの全面安商状となった。なお、売買代金は3兆4000億円近くに膨らみ、これは今月4日以来の水準となった。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、オリエンタルランド<4661>が大きく売られ、JR東日本<9020>、日本航空<9201>なども安い。資生堂<4911>も下値を探る展開に。ジャステック<9717>が急落、中越パルプ工業<3877>も大幅安。ミツバ<7280>、ファーマフーズ<2929>、東洋電機製造<6505>なども大きく値を下げた。三光合成<7888>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、JUKI<6440>も売られた。

半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が朝安から大きく切り返し1000円超の上昇をみせたほか、任天堂<7974>も上値を追った。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。シンプレクス・ホールディングス<4373>が大幅高、オーイズミ<6428>も高い。バリューHR<6078>が値を飛ばし、日本電子<6951>も高い。

出所:MINKABU PRESS

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