明日注目すべき【好決算】銘柄 三井ハイテク、鳥貴族HD、ヤマシン―F (10日大引け後 発表分)
10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
三井ハイテク <6966> ★今期3回目の上方修正で最高益予想を上乗せ、配当も37円増額
◆22年1月期の連結経常利益を従来予想の117億円→135億円に15.4%上方修正。増益率が3.0倍→3.5倍に拡大し、従来の24期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は9月に続き、3回目。情報通信機器や車載向け半導体用リードフレーム、電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注が好調に推移していることが要因。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の27円→64円(前期は21円)に大幅増額修正した。
ケア21 <2373> [JQ] ★今期経常は7%増で4期連続最高益、実質増配へ
◆21年10月期の連結経常利益は前の期比51.5%増の16.7億円に拡大し、従来予想の13.5億円を上回って着地。続く22年10月期も前期比7.3%増の18億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の訪問介護サービスで事業展開が十分でないエリアに出店を進める方針。また、施設系では収益性の高い案件に投資を集中するほか、介護付き有料老人ホームの最上位ブランドを都内に出店する予定だ。
併せて、今期の年間配当は17円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は13.3%増配とする方針とした。
高千穂交易 <2676> ★未定だった期末配当は25円増配
◆従来未定としていた22年3月期の期末配当は38円(前期は13円)実施する方針とした。
足もとの業績動向などを踏まえ普通配当23円を実施。これに、創業70周年記念配当15円を上積みする。
鳥貴族HD <3193> ★8-10月期(1Q)経常は75倍増益で着地
◆22年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期非連結比75倍の13.4億円に急拡大して着地。東京都をはじめとする営業時間短縮や酒類提供自粛要請の影響を受けたものの、新型コロナウイルス感染症に伴う感染拡大防止協力金約30.5億円を計上したことで利益は大幅に増加した。
パワーファス <5950> [東証2] ★今期最終を32期ぶり最高益に27倍上方修正、4期ぶり復配へ
◆21年12月期の連結最終損益を従来予想の0.7億円の黒字→19億円の黒字(前期は3.2億円の赤字)に27倍上方修正し、32期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中国子会社の持ち分すべてを売却したことに伴い、売却益約18億円を計上することが最終利益を押し上げる。
併せて、従来未定としていた期末一括配当を5円実施し、4期ぶりに復配する方針とした。
ヤマシン―F <6240> ★今期経常を14%上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の16.8億円→19.2億円に14.3%上方修正。主要顧客の安定した新車需要の継続と稼働時間の大幅な増加を背景に、主力の建機用フィルタの販売が伸びるうえ、原価低減効果も寄与する。
一方、マスク需要の急減を受けてヘルスケア事業の固定資産にかかる減損損失6.7億円を計上。最終利益は従来計画の7.5億円→4.3億円へ下方修正した。
Fインタ <7050> [東証M] ★上期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年4月期上期(5-10月)の連結経常利益を従来予想の11億円→14.1億円に28.9%上方修正。増益率が2.7倍→3.5倍に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。企業のデジタルイベント案件やパブリックセクターのBPO案件などの受注が好調だったことが寄与。 国際的スポーツイベント案件で予想以上のリスクが発生しなかったことも上振れの要因となった。
株探ニュース