【↑】日経平均 大引け｜ 小反発、FOMCの結果発表を控え小動きに終始 (12月15日)
始値 28358.47
高値 28525.83(09:31)
安値 28358.47(09:00)
大引け 28459.72(前日比 +27.08 、 +0.10％ )
売買高 9億9023万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3117億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
１．日経平均は小幅反発、様子見ムードで小動きに終始
２．FOMC結果とパウエルFRB議長会見待ちで買い手控え感
３．2万8000円台前半では押し目買いニーズも強くもみ合い
４．自動車株や鉄鋼株などが買われ、全体相場を支える展開
５．値上がり銘柄数は1300上回り、上昇率はTOPIXが上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比106ドル安と続落した。11月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率が2010年11月以降で最大の伸びとなったことから、インフレ懸念が再燃しハイテク株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、強弱観が対立FOMCの結果発表を前に様子見ムードの強い展開となったが、結局、日経平均株価は小幅反発して引けた。
15日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落したことを受け、買い手控えムードが漂うなかスタート。朝方に日経平均は前日終値を上回って推移したものの、その後マイナス圏に沈んだ。しかし、下値を売り込む動きもみられず、前日終値近辺でもみ合う展開を続けた。米国ではFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控えており、これを見極めたいとの思惑から、売り買いともにポジションを一方向に傾ける動きは限定的だった。上値は重いものの、日経平均2万8000円台前半では押し目買いニーズも強く、大引けはわずかながらプラス圏を維持して着地している。業種別では自動車株や鉄鋼株などに買いが入り全体相場を支えた。値上がり銘柄数は1300を上回り、日経平均と比べてTOPIXの上昇率が大きかった。
個別では、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が後場切り返し高く引けたほか、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、トヨタ自動車<7203>も高い。ソニーグループ<6758>が堅調、三井ハイテック<6966>が商いを伴い値を飛ばした。リクルートホールディングス<6098>も商いを伴い上値を追った。ジェイ・エス・ビー<3480>が値上がり率トップに買われ、ＯＫＫ<6205>も大幅高。オハラ<5218>、日本金属<5491>も大きく上昇した。
半面、東京エレクトロン<8035>が冴えず、川崎汽船<9107>などが売られたほか、ファーストリテイリング<9983>も軟調。キーエンス<6861>、日立製作所<6501>も冴えない。エニグモ<3665>が値下がり率トップに売られ、関西スーパーマーケット<9919>も急落。スルガ銀行<8358>、ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>も大きく値を下げた。新規上場のネットプロテクションズホールディングス<7383>は急落後に戻したものの、公開価格を下回って引けた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、ＳＢＧ <9984> 、トヨタ <7203> 、デンソー <6902> 、豊田通商 <8015> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約86円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、ＫＤＤＩ <9433> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)証券商品先物、(3)サービス業、(4)鉄鋼、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)パルプ・紙、(5)医薬品。
■個別材料株
△西松建 <1820>
｢資本提携により伊藤忠が筆頭株主になる見通し｣との報道。
△ユアテック <1934>
期末配当予想を4円増額。
△山王 <3441> [ＪＱ]
5Ｇ向けなど好調で8～10月期営業益が前年同期比11倍に。
△ＪＳＢ <3480>
23年10月期を最終年度とする中計の目標数値を引き上げ。
△Ａｉｍｉｎｇ <3911> [東証Ｍ]
21年12月期は期末配当3円50銭を実施し6期ぶり復配へ。
△Ｔ＆Ｓ <4055> [東証Ｍ]
17万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△Ｐアンチエイ <4934> [東証Ｍ]
第1四半期営業利益の通期進捗率35％を好感。
△日本電解 <5759> [東証Ｍ]
米国子会社が車載電池用銅箔製品の新工場を建設へ。
△ジオマテック <6907> [ＪＱ]
｢ＨＲＤＰ｣が海外デバイスメーカー向けに量産出荷開始。
△アシロ <7378> [東証Ｍ]
リーガルメディア事業好調で今10月期2ケタ増益見通し。
▼コーセル <6905>
22年5月期業績及び配当予想を下方修正。
▼関西スーパ <9919>
東証が実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄に指定。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ＪＳＢ <3480> 、(2)ＯＫＫ <6205> 、(3)オハラ <5218> 、(4)日金属 <5491> 、(5)ソウルド <6553> 、(6)ＭＳジャパン <6539> 、(7)戸田工 <4100> 、(8)新生銀 <8303> 、(9)ミサワ <3169> 、(10)ブイキューブ <3681> 。
値下がり率上位10傑は(1)エニグモ <3665> 、(2)関西スーパ <9919> 、(3)スルガ銀 <8358> 、(4)ヒトコムＨＤ <4433> 、(5)川崎汽 <9107> 、(6)Ｇｕｎｏｓｙ <6047> 、(7)学情 <2301> 、(8)東都水 <8038> 、(9)ヤーマン <6630> 、(10)イーレックス <9517> 。
【大引け】
日経平均は前日比27.08円(0.10％)高の2万8459.72円。ＴＯＰＩＸは前日比10.29(0.52％)高の1984.10。出来高は概算で9億9023万株。東証1部の値上がり銘柄数は1317、値下がり銘柄数は750となった。日経ジャスダック平均は3884.86円(3.15円高)。
［2021年12月15日］
株探ニュース