話題株ピックアップ【夕刊】(3):塩野義、明治機、JMC

注目
2022年1月5日 15時22分

■塩野義製薬 <4507>  7,644円  -588 円 (-7.1%)  本日終値

塩野義製薬<4507>が急落。午前11時30分ごろ、新型コロナウイルス感染症の治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬及び予防ワクチンの取り組みの進捗を発表。経口薬については、第2/3相臨床試験の2aパートの症例登録を完了し、現在2b/3パートを実施中としており、これまで21年中としていた承認申請目標から遅れる見通しであることが嫌気された。

■片倉工業 <3001>  2,285円  -173 円 (-7.0%)  本日終値

片倉工業<3001>が大幅に4日続落。4日、同社のMBO(経営陣が参加する買収)に向けて実施されているTOB(株式公開買い付け)価格は2150円で変更されないことが発表されたことから、売りが膨らんだ。TOBの下限の買付予定株数は2214万6000株(所有割合66.49%)に設定されているが、発行済み株式数の10%強を保有し筆頭株主となっていた香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株を売却していたことが12月下旬に判明し、MBOの先行きに不安が強まっていた。公開買付者であるかたくらでは、現在のTOB価格を超えるプレミアムを付加することは困難としている。TOBの公開買い付け期間は今月11日までだが、MBO成立に不透明感が漂うなか、この日、片倉の株価は大幅安に売られている。

■クスリアオキ <3549>  6,770円  -420 円 (-5.8%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>は3日続落。同社は4日取引終了後、22年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結営業利益は68億500万円と発表した。通期計画163億円に対する進捗率は41.7%。なお、今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため、前年との比較は記載されていない。あわせて12月度の月次営業速報を発表し、既存店売上高は前年同月比1.5%減となった。前年同月を下回るのは2カ月連続。全店ベースでは同11.8%増。12月度は9店舗を出店し、2店舗を退店した。

■メルカリ <4385>  5,510円  -290 円 (-5.0%)  本日終値

海外投資家の買いで年明けから堅調な値動きをみせる東証1部とは裏腹に、東証マザーズ市場の低迷が目立つ状況にある。マザーズ指数は926.23まで下落、12月20日の昨年来安値948.28を下回った。騰落レシオ(25日移動平均)は前日時点で74%台と売られ過ぎの状態にあることを示しているが、株式需給悪が顕著で信用取引を使った個人投資家の追い証回避の売り圧力が上値を押さえている。きょうはマザーズ市場で時価総額トップのメルカリ<4385>のほか、フリー<4478>、ビジョナル<4194>、JTOWER<4485>、弁護士ドットコム<6027>、Appier Group<4180>など時価総額上位の銘柄が軒並み売り込まれており、指数を押し下げている。

■KeePer技研 <6036>  2,114円  -102 円 (-4.6%)  本日終値

KeePer技研<6036>は大幅に3日続落。同社は4日取引終了後、12月度のキーパーラボ運営事業の月次動向を発表し、KeePer製品等関連事業の売上高が前年同月比7%減となったことが嫌気されたようだ。同部門として初の前年比マイナスであるとしており、21年10月を過ぎた時点においてトヨタ自動車販売会社への販売予測が違ってきていることが判明してきたため、中期計画とともに、実際の金額的な修正の開示を第2四半期決算の開示と同時に行うとした。なお、12月の既存店売上高は前年同月比18.5%増、全店は同24.2%増だった。

■ワークマン <7564>  5,340円  -170 円 (-3.1%)  本日終値

ワークマン<7564>が反落。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比1.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。平年と比べて降雨量が多かったことや日本海側の積雪により、レインウェアや防寒シューズが好調に推移した。ただ、中旬に寒さが和らいだことで冬物の衣料品や手袋、小物類の売り上げが伸び悩んだ。なお、チェーン全店売上高は同3.3%増だった。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,883円  -45 円 (-2.3%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>は反落。同社は4日取引終了後、11月のグループ5社(オリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、エイチ・アイ・ エス沖縄)を含めた旅行取扱高は前年同月比38.4%減だったと発表した。内訳は海外旅行が同3.1倍、国内旅行が同47.4%減、訪日旅行が同36.9%減としたが、コロナ禍前の19年との比較ではそれぞれ97.5%減、32.5%減、99.2%減だった。国内旅行については、全国での新型コロナウイルス感染者数減少に加え、県民割など各自治体において多くの施策が実施されたが、「Go To トラベル」実施期間に該当する前年の取扱高には及ばなかったとしている。

■明治機械 <6334>  229円  +50 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値

明治機械<6334>はストップ高。同社は4日取引終了後、筆頭株主である日本コンベヤ(東京都千代田区)から会社法の規定に基づき、臨時株主総会招集の請求に関する書面を受領したと発表しており、思惑的な買いが流入したようだ。株主総会の目的として(1)資本金の額の減少の件、(2)監査等委員である取締役1名の選任の件、(3)会社法316条2項に定める当社の業務及び財産の状況を調査する者の選任の件、以上の3件が請求の内容として記載されているとした。

■インテM <7072>  1,777円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

インティメート・マージャー<7072>は後場急伸。同社はきょう午前11時30分に、カナダのポラール・モバイル・グループ(トロント市)とソーシャルディスプレー広告作成及び配信ツール「Nova」におけるアライアンスパートナー契約を締結し、販売を開始したと発表した。「Nova」は、FacebookやInstagram、TikTokなどソーシャルフォーマットのクリエイティブをWeb上のディスプレー広告枠で活用することを可能にしたツール。これを用いてディスプレー広告枠にリッチなソーシャルフォーマットを組み合わせることで、本来のソーシャルメディアと同じか、それを上回るパフォーマンスが実証されており、世界中で累計6000社を上回るブランド企業に利用されているとした。

■JMC <5704>  649円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

JMC<5704>が連日ストップ高。同社は砂型鋳造を得意とする部品メーカーで、自動車業界向けを主力としている。トヨタ自動車<7203>が電動化戦略を練り直し電気自動車(EV)への注力度合いを高めていることで、EV関連株への物色人気が盛り上がっているが、そのなか同社はEVに搭載する部品で特需を取り込むとの見方が広がっている。足もとの業績も改善傾向にあり、21年12月期は営業赤字脱却の可能性が意識されるほか、22年12月期は更に回復色を強めるとの見方が強い。

■ムトー精工 <7927>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

ムトー精工<7927>がストップ高。ソニーグループ<6758>が米ラスベガスで開催されている家電見本市「CES」において電気自動車(EV)の新会社を今春設立することを明らかにしており、これを受けてソニーを販売先に持つ銘柄群に思惑的な物色が向かっている。ムトー精工のほか、ソーバル<2186>、nms ホールディングス<2162>、イーソル<4420>、インターアクション<7725>などが買われている。

●ストップ高銘柄

イーソル <4420>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ヒュウガプラ <7133>  4,000円  -1,000 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値

JMDC <4483>  6,700円  -1,500 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値

エフ・コード <9211>  8,310円  -1,500 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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