【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安を警戒も売り一巡後は下げ渋る (1月21日)
始値 27404.36
高値 27586.42(14:55)
安値 27129.61(09:42)
大引け 27522.26(前日比 -250.67 、 -0.90% )
売買高 12億3500万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9873億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は250円安と反落、売り一巡後は下げ渋る
2.米金融引き締めへの警戒強くNYダウの5日続落を嫌気
3.ハイテク株を中心に軟調も下値には買いが流入する展開
4.東エレクやレーザーテクなど半導体関連株の下げきつい
5.JALやANAHD、JR東日本など空運、電鉄株が堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比313ドル安と5日続落した。早期金融引き締めに対する警戒感が強まり、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は反落。前日のNYダウが下落したことが警戒され、日経平均は一時600円を超す下落となる場面があった。ただ、売り一巡後は買いが入り、後場にかけ下げ渋った。
前日の米株式市場では、NYダウが5日続落。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期金融引き締めへの警戒が強く、ハイテク株などを中心に売りに押された。この流れを受け、東京市場も日経平均は急反落してスタート。半導体関連株などが売られ一時、下げ幅は600円を超えた。為替が一時1ドル=113円60銭台へ円高が進んだことも警戒された。ただ、2万7100円台まで下落すると値頃感からの買いが流入。後場に入ってからは下げ幅を縮小する展開となった。
個別銘柄では、半導体関連株の下げがきつく東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>が売られた。ルネサスエレクトロニクス<6723>やアドバンテスト<6857>も安い。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が値を下げ、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株も売られた。INPEX<1605>が急落し、デンソー<6902>も軟調だった。
半面、住友金属鉱山<5713>や伊藤忠商事<8001>が高く、資生堂<4911>やオリンパス<7733>が堅調。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>といった空運、電鉄株が値を上げた。コナミホールディングス<9766>やバンダイナムコホールディングス<7832>も買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、コナミHD <9766> 、キッコマン <2801> 、アステラス <4503> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、リクルート <6098> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約202円。うち134円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)電気・ガス業、(4)食料品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)輸送用機器、(3)石油石炭製品、(4)電気機器、(5)海運業。
■個別材料株
△中外炉 <1964>
22年3月期利益予想を上方修正。
△クシム <2345> [東証2]
光通信が純投資目的で大株主浮上。
△出前館 <2484> [JQ]
まん延防止等重点措置の適用地域拡大でデリバリー需要増加の見方。
△フラクタル <3750> [東証2]
新型コロナ予防薬の国内独占販売契約を締結。
△巴川紙 <3878>
今期経常を38%上方修正、未定だった配当は3期ぶり15円で復配。
△アピリッツ <4174> [JQ]
期末配当予想引き上げを引き続き材料視。
ウクライナ情勢巡る地政学リスク強まり思惑物色。
△朝日ラバー <5162> [JQ]
クレオス <8101> とCNT充填シリコーンゴム複合材料を共同開発。
△住友鉱 <5713>
ニッケル相場上昇で思惑で逆行高。
△SEHI <9478> [JQ]
オンラインビジネス好調で22年3月期営業利益予想を上方修正。
▼大幸薬品 <4574>
クレベリンへの行政処分に関する複数メディア報道を嫌気。
▼ミツウロコG <8131>
22年3月期営業利益予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)巴川紙 <3878> 、(2)ネットプロ <7383> 、(3)リソー教育 <4714> 、(4)沢藤電 <6901> 、(5)ダントーHD <5337> 、(6)エアトリ <6191> 、(7)コナミHD <9766> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)レノバ <9519> 、(10)ディップ <2379> 。
値下がり率上位10傑は(1)大幸薬品 <4574> 、(2)ローツェ <6323> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)ミツウロコG <8131> 、(5)ミクニ <7247> 、(6)グレイス <6541> 、(7)トレファク <3093> 、(8)WSCOPE <6619> 、(9)東エレク <8035> 、(10)日置電機 <6866> 。
【大引け】
日経平均は前日比250.67円(0.90%)安の2万7522.26円。TOPIXは前日比11.35(0.59%)安の1927.18。出来高は概算で12億3500万株。東証1部の値上がり銘柄数は1170、値下がり銘柄数は920となった。日経ジャスダック平均は3664.02円(21.48円安)。
[2022年1月21日]
株探ニュース