話題株ピックアップ【夕刊】(1):丸紅、ファナック、INPEX

注目
2022年1月27日 15時16分

■SHOEI <7839>  4,385円  +265 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

SHOEI<7839>が大幅続伸し一時、前日比510円(12.4%)高の4630円に買われた。26日の取引終了後に発表した第1四半期(10~12月)連結決算が、売上高73億5000万円(前年同期比27.4%増)、営業利益22億400万円(同53.9%増)、純利益15億6200万円(同56.0%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の欧州市場の販売数量が伸長したほか、北米市場も二輪関連市場の好調が継続するなか在庫積み増しを含めた積極的な受注を受けたことが寄与した。また、日本市場も前期から好調を持続した。なお、22年9月期通期業績予想は、売上高264億3000万円(前期比11.3%増)、営業利益66億2000万円(同9.9%増)、純利益47億2000万円(同7.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■日経Dインバ <1357>  461円  +27 円 (+6.2%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3連騰。今月6日にマドを開けての大陽線をつけトレンド転換を示唆、その後19日にもマド開け大陽線を示現し上げ足を一気に強めている。日経平均株価と逆方向に連動するETFで、日経平均の騰落率に対しマイナス2倍に基本設定されている。ここ、全体相場がリスクオフの様相を強めるなか、日経平均の下落を見込み、日経Dインバを買い溜める動きが目立っている。米国発のリスクオフ相場が加速するなか、信用買い残は直近データで再び5000万口に膨らんでいる。

■信越ポリマー <7970>  1,077円  +46 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

信越ポリマー<7970>は全体軟調相場のなか大幅高。26日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表。売上高は688億8800万円(前年同期比23.5%増)、営業利益は74億5600万円(同59.9%増)と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いが入ったようだ。半導体業界や電子部品業界の需要拡大をはじめ、自動車関連分野の需要回復を追い風に、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品、自動車関連入力デバイスなどの出荷が伸びた。なお、通期の売上高は860億円(前期比11.8%増)、営業利益は88億円(同21.9%増)の見通し。

■キヤノンMJ <8060>  2,298円  +50 円 (+2.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

キヤノンマーケティングジャパン<8060>は大幅反発。同社は26日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高5800億円(前期比5.1%増)、営業利益405億円(同2.0%増)、純利益295億円(同0.3%増)、年間配当は75円(前期は75円)と開示した。21年12月期連結営業利益は396億9900万円(前の期比26.8%増)となった。あわせて、25年度を最終年度とする中期経営計画を発表し、25年12月期の売上高6500億円、営業利益500億円、ROE8.0%を目標として掲げた。高収益企業グループの実現のため、ITソリューション事業を成長の中核とした事業変革や顧客基盤を生かした顧客層別営業体制の強化、キヤノン製品事業の付加価値向上と更なる高収益化に注力するとしている。

■キヤノン電子 <7739>  1,572円  +33 円 (+2.1%)  本日終値

キヤノン電子<7739>が反発。26日の取引終了後に21年12月期決算を発表し、売上高は826億1400万円(前の期比10.7%増)、営業利益は63億4400万円(同13.2%増)で着地。続く22年12月期業績予想は売上高970億円(前期比17.4%増)、営業利益81億1000万円(同27.8%増)と連続増収増益の見通しを示しており、これが好感されたようだ。前期は、ミラーレスカメラの売り上げ好調によりカメラ部品の生産数が大幅に回復したほか、スキャナー製品やレーザープリンターなどの販売が増加し、全体業績を押し上げた。会社側では、同社グループを取り巻く環境は引き続き厳しいとしているものの、現在取り組みを進めている宇宙関連や医療、農業といった成長分野においてスモールビジネス事業の確立を目指す構えにある。

■丸紅 <8002>  1,138.5円  +15.5 円 (+1.4%)  本日終値

丸紅<8002>は3日ぶりの大幅反発。同社は26日取引終了後、子会社の米国丸紅会社が保有している米国の穀物・肥料大手ガビロン・アグリカルチャー・インベストメント(ネブラスカ州)について、そのグループ企業を再編した後に、穀物事業を譲渡すると発表した。譲渡先は穀物の販売・配送を行うカナダのバイテラで、関係当局の承認を得た上で、22年度中の株式譲渡を予定。穀物事業における戦略見直しの中で譲渡を決めたとしており、これによってガビロングループ向けの融資の回収も含めて、合計3000億~4000億円程度の資金回収を見込むとしている。

■ファナック <6954>  22,410円  +245 円 (+1.1%)  本日終値

ファナック<6954>が急反発。26日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を7089億円から7262億円(前期比31.7%増)へ、営業利益を1775億円から1865億円(同65.8%増)へ、純利益を1508億から1593億円(同69.4%増)へ上方修正したことが好感された。半導体などの部品の不足により先行き不透明な状況が続くものの、FA、ロボット、ロボマシンの各部門においてさまざまな分野で旺盛な需要が見込まれることが要因としている。なお、第4四半期(1~3月)の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=125円としている。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高5402億5000万円(前年同期比44.0%増)、営業利益1399億4600万円(同2.1倍)、純利益1187億7200万円(同2.1倍)だった。電気自動車(EV)関連需要を取り込んだ自動車向けロボットが中国や米国で好調に推移したほか、人手不足や感染症対策による生産自動化需要も拡大した。

■INPEX <1605>  1,093円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

INPEX<1605>が3日ぶりに反発。26日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比1.75ドル高の1バレル=87.35ドルと上昇した。一時87.95ドルと14年10月以来、7年3カ月ぶりの高値をつけた。ロシアによるウクライナ軍事侵攻が懸念されるなか、世界有数の産油国であるロシアの原油輸出に影響が出ることが懸念されている。全体相場が下落するなかINPEXには、原油価格の高騰を評価する買いが流入した。

■サイバーエージェント <4751>  1,416円  -270 円 (-16.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位

サイバーエージェント<4751>は大幅に反落し、昨年来安値を更新。同社は26日取引終了後、22年9月期第1四半期(10~12月)連結営業利益は198億400万円(前年同期比2.8倍)と発表したが、材料出つくしの売りが優勢となった。通期見通しについては、特にゲーム事業において大きな業績変動が見込まれ、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして引き続き非開示とした。メディア事業で損失計上、投資育成事業で前年同期比57.5%減となったものの、ゲーム事業が業績に大きく貢献した。

■富士通ゼネラル <6755>  2,260円  -215 円 (-8.7%)  本日終値

富士通ゼネラル<6755>は大幅に4日続落し、昨年来安値を更新。同社は26日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高3100億円(前期比16.8%増)を据え置くものの、営業利益を190億円から150億円(同19.9%減)へ、純利益を130億円から95億円(同27.0%減)へ下方修正すると発表した。海上運賃や部品価格高騰が想定以上に進んでいることに加え、為替相場や新型コロナウイルス感染再拡大の先行きも不透明であるため。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は51億7000万円(前年同期比45.9%減)だった。

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