F-ブレインがS高カイ気配、ITエンジニア人材の確保でCTCと資本・業務提携
フーバーブレイン<3927>がストップ高の710円水準でカイ気配となっている。1月31日の取引終了後、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。
今回の提携により、両社はITエンジニア人材の確保で協業するほか、IT人材派遣及び委託事業を手掛ける子会社GHインテグレーションの一部株式を伊藤忠テクノに譲渡するとしている。また、韓国人ITエンジニアの安定的な確保に強みを有するGHIを協力して経営することで、韓国だけではなく、CTCが拠点を有するマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアなども含めて広くアジアから優秀なエンジニア人材を採用し、育成から供給までのフローを中期的に構築することを目指すという。
資本面ではF-ブレインが保有するGHI株式のうち15%に当たる60株をCTCに2月28日付で譲渡する予定で、譲渡価額は7998万円。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。
同時にF-ブレインは、M&A仲介やアジア進出のコンサルティングを手掛けるNexpanderJapan(NPJ、東京都渋谷区)と資本・業務提携すると発表しており、これも好材料視されている。NPJと戦略的アライアンスを結び、日本国内に限らず広くアジアにおいて「テレワーク」「クラウド」「アジア」をキーワードとした投資・M&Aを加速させるのが目的で、資本面ではNPJを割当先として第三者割り当てによる第12回新株予約権を500個発行する予定。なお、調達資金2645万円は運転資金に当てる方針だ。