話題株ピックアップ【夕刊】(2):日清紡HD、資生堂、ISID
■日清紡ホールディングス <3105> 1,057円 +67 円 (+6.8%) 本日終値
日清紡ホールディングス<3105>が大幅高に買われ、昨年来高値を更新。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が9日付で関東財務局に大量保有報告書を提出した。報告書によれば、シティインデックスイレブンスの同社株式保有比率は5.12%となり、新たに5%を超えたことが判明、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■資生堂 <4911> 6,453円 +409 円 (+6.8%) 本日終値
資生堂<4911>が急反発。9日の取引終了後に発表した21年12月期の連結経常利益は前の期比4.7倍の448億3500万円だった。続く22年12月期の同利益は635億円(前期比41.6%増)に拡大する見通しを示しており、これを好感する買いが入ったようだ。今期はプレミアムスキンビューティー事業やデジタルを中心としたビジネスモデルへの転換など、成長領域への投資を強化するとともに、更なる欧米事業の収益性改革を含め構造改革による収益基盤の再構築を進める方針。日本や中国をはじめ全地域で実質的な増収を見込む。併せて、創業150周年記念配当50円を実施する形で、年間配当は前期比50円増の100円に大幅増配する方針とした。
■ISID <4812> 3,755円 +225 円 (+6.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「今期経常は13%増で5期連続最高益、10円増配へ」が好感された。
ISID <4812> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比15.0%増の132億円になり、22年12月期も前期比13.4%増の150億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。
■デジタルHD <2389> 1,411円 +79 円 (+5.9%) 本日終値
デジタルホールディングス<2389>が高い。9日の取引終了後、連結子会社のソウルドアウト<6553>に対する博報堂DYホールディングス<2433>のTOBに関し、博報堂DYとの間でこのTOBに保有するソウルド株のすべてを応募する旨の契約を締結したと発表。これに伴い、特別利益87億7200万円を22年12月期連結決算に計上する見込みになったとしており、これが好感されたようだ。なお、同社はきょう決算発表を予定している。
■テクマトリックス <3762> 1,620円 +90 円 (+5.9%) 本日終値
9日に発表した「米GitLabとオープンパートナー契約」が買い材料。
米GitLab社とオープンパートナー契約を締結。
■アイフル <8515> 362円 +20 円 (+5.9%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・10-12月期も38%増益」が好感された。
アイフル <8515> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.8%増の189億円に伸び、通期計画の243億円に対する進捗率は78.0%に達したものの、前年同期の87.8%を下回った。
■ホンダ <7267> 3,613円 +192 円 (+5.6%) 本日終値
ホンダ<7267>は大幅高。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を14兆6000億円から14兆5500億円(前期比10.5%増)へ下方修正する一方で、営業利益を6600億円から8000億円(同21.2%増)へ、純利益を5550億円から6700億円(同1.9%増)へ上方修正すると発表した。販売費及び一般管理費やインセンティブの抑制など、収益改善の取り組みを進めるとした。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は6716億4500万円(前年同期比50.3%増)だった。半導体を含む部品供給不足による四輪販売台数の減少や原材料価格高騰の影響があったものの、コストダウンやインセンティブの抑制効果、為替影響などが寄与したとしている。
■ペプチドリーム <4587> 2,056円 +106 円 (+5.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「今期経常は30%増益へ」が好感された。
ペプチドリーム <4587> が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期の経常利益(非連結)は前の期比31.6%減の47.7億円に落ち込んだが、22年12月期は前期比29.9%増の62億円以上にV字回復する見通しとなった。
■大同メタル工業 <7245> 670円 +33 円 (+5.2%) 本日終値
大同メタル工業<7245>が後場上げ幅を拡大。午後2時10分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を920億円から1000億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を35億円から49億円(同3.7倍)へ、最終利益を17億円から22億円(同21.2倍)へ上方修正したことが好感された。自動車業界及び船舶・建設機械業界において、想定を上回る需要回復がみられたことに加えて、グループを挙げて諸費用の削減に取り組んだことなどが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高760億7300万円(前年同期比28.6%増)、営業利益40億7900万円(前年同期16億800万円の赤字)、最終利益19億4100万円(同22億8200万円の赤字)だった。
■コロワイド <7616> 1,765円 +87 円 (+5.2%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終は黒字浮上・通期計画を超過」が好感された。
コロワイド <7616> が2月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は15.2億円の黒字(前年同期は63.3億円の赤字)に浮上し、通期計画の5.3億円に対する進捗率が283.8%とすでに上回った。
株探ニュース