話題株ピックアップ【夕刊】(2):日清オイリオ、トレンド、東エレク

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2022年2月18日 15時17分

■日清オイリオグループ <2602>  2,996円  +6 円 (+0.2%)  本日終値

日清オイリオグループ<2602>がしっかり。17日の取引終了後、4月1日納入分から家庭用・業務用及び加工用食用油を値上げすると発表。家庭用は1キログラム当たり40円以上、業務用は1斗缶当たり700円以上引き上げる。21年にも4度値上げしているが、世界的な脱炭素の動きの加速によるバイオ燃料需要の増加や中国の旺盛な需要に加え、ラニーニャ現象の影響を受けた南米の乾燥による大豆の減産懸念、カナダの高温乾燥による菜種の大減産と油分低下による歩留まり悪化、インドネシアの輸出規制やマレーシアの労働力不足によるパーム油需給の逼迫など厳しい状況が続いていることから、価格に反映させるとしている。

■トレンドマイクロ <4704>  5,780円  -220 円 (-3.7%)  本日終値

トレンドマイクロ<4704>は大幅続落。同社は17日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高2089億円(前期比9.7%増)、営業利益420億円(同3.8%減)、純利益303億円(同21.0%減)、配当予想は未定(前期は195円)と開示しており、減益見通しが嫌気されたようだ。21年12月期連結営業利益は436億4100万円(前の期比10.6%増)。前期は日本地域で企業向け、個人向けビジネスともに好調だった。今期は人件費の増加や、新型コロナウイルスによる制限緩和の環境における出張やイベント費用の増加を見込んでいるとした。あわせて、経営環境の変化に対応して機動的な資本政策を遂行するため、80万株(発行済み株式総数に対する割合0.57%)もしくは50億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は2月18日~3月31日。

■東京エレクトロン <8035>  56,810円  -1,410 円 (-2.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力株が揃ってウリ気配スタートとなるなど下値模索の展開を強いられている。前日の米国株市場ではFRBによる金融引き締め政策への警戒感や緊迫化するウクライナ情勢を背景に主要株指数が大きく下落する展開となったが、グロース株に対する売り圧力が強い。半導体セクターも売りターゲットとなっており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.7%を超える下げとなった。特に市場予想を上回る好決算を発表した画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の株価が7.6%安と急落したことで市場のセンチメントは大幅に悪化している。東京市場でも半導体主力株への売り圧力は拭えない状況だ。

■三菱鉛筆 <7976>  1,256円  -21 円 (-1.6%)  本日終値

三菱鉛筆<7976>は続落。同社は17日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高640億円(前期比3.4%増)、営業利益83億2000万円(同10.6%増)、純利益59億円(同4.3%増)、年間配当予想33円(前期は32円で、うち1円は記念配当)と開示した。21年12月期連結営業利益は75億2000万円(前の期比36.9%増)だった。前期は筆記具及び筆記具周辺商品事業が海外市場で底堅く、業績を牽引したとしている。あわせて、長期ビジョン及び中期経営計画を策定したと発表した。筆記具事業のグローバル化などにより、24年12月期売上高710億円、営業利益116億円、36年12月期売上高1500億円、営業利益225億円の達成を目指す。株価は1月下旬から業績への期待などで強含みとなっていたため、材料出つくしも売りが優勢のようだ。

■ツガミ <6101>  1,288円  -10 円 (-0.8%)  本日終値

ツガミ<6101>が後場下げ幅を縮小。午前11時40分ごろに自社株買いを実施すると発表。上限を100万株(発行済み株数の2.06%)、または13億円としており、取得期間は2月18日から7月21日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するために取得するという。

■デクセリアルズ <4980>  3,025円  -15 円 (-0.5%)  本日終値

デクセリアルズ<4980>が続落。同社は17日取引終了後、光半導体デバイス事業を行う京都セミコンダクター(京都市伏見区)を子会社化すると発表したが、株価への影響は限定的のもよう。アイ・シグマ事業支援ファンド2号投資事業有限責任組合(東京都千代田区)から日本政策投資銀行と共同で株式を3月24日に譲り受けるもので、デクセリは議決権割合81.1%を88億円で取得する。京都セミコンダクターとは創業以来、京都セミコンダクターの半導体設計技術や、デクセリの微細加工技術といった技術分野で補完関係にあるとした。

■マックスバリュ東海 <8198>  2,822円  -14 円 (-0.5%)  本日終値

マックスバリュ東海<8198>が底堅い動き。17日の取引終了後、450万株(発行済み株数の12.34%)の自社株を2月28日付で消却すると発表しており、これを好材料視した買いが下値に入っているようだ。なお、消却後の発行済み株数は3197万3848株となる予定だ。

■ジーダット <3841>  1,603円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値

ジーダット<3841>がストップ高。17日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、22年3月期の期末一括配当予想を20円から40円(前期20円)へ増額すると発表しており、これも好材料視されている。普通配当を20円から30円へ引き上げるとともに、3月14日に上場15周年を迎えることを記念した10円の記念配当を実施する。

■内海造船 <7018>  1,245円  +185 円 (+17.5%)  本日終値

内海造船<7018>が大幅に3日続伸。同社は17日、商船三井<9104>と最新鋭LNG燃料フェリー2隻の造船契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。この船は2025年の竣工を計画し、商船三井フェリーが運航する苫小牧港(北海道苫小牧市)と大洗港(茨城県大洗町)を結ぶ航路で既存船の代替として就航する予定。LNG燃料に加え、さまざまな最新技術を採用することにより、従来船に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量を約35%抑えることが可能だとしている。

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