【↓】日経平均 大引け| 続落、ウクライナ情勢緊迫でリスク回避の売り優勢 (2月18日)

市況
2022年2月18日 16時13分

日経平均株価

始値  26895.16

高値  27216.16(13:27)

安値  26792.54(09:50)

大引け 27122.07(前日比 -110.80 、 -0.41% )

売買高  11億2566万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆8069億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は一時400円超安と急落後、下げ渋る展開に

2.ウクライナ情勢の緊迫で前日のNYダウは今年最大の下落

3.来週に米ロ外相会談の開催決定の報道受け、買い戻し流入

4.レーザーテクや東エレク、SUMCOなど半導体関連株が安い

5.郵船や商船三井、川崎汽といった海運株は買い優勢で上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比622ドル安と大幅に続落した。緊迫するウクライナ情勢に対する警戒感が強まるなか、地政学リスクを改めて嫌気する売りが優勢となった。

東京市場では日経平均株価は続落。米国株安を受け、朝方は大幅な下落となったが、ウクライナ情勢の改善に向けた期待から買いが流入し、後場にかけ下げ幅は縮小した。ただ、ウクライナ情勢の先行きには、依然として強弱観が対立している。

前日の米株式市場は、ウクライナ情勢への警戒感からNYダウが今年最大の下落となった。これを受けた東京市場も売りが先行し、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。ただ、午前10時過ぎにブリンケン米国務長官が、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ロシアのラブロフ外相による来週の会談要請を受諾した、との報道が流れると下値に買いが入り日経平均は急速に下げ幅を縮小。一時割り込んだ2万7000円台を回復し、後場に入っても前日比100円安前後での一進一退が続いた。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>といった半導体関連株が安く、リクルートホールディングス<6098>やキーエンス<6861>、ファナック<6954>が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などの銀行株も軟調。ソニーグループ<6758>やオリエンタルランド<4661>、信越化学工業<4063>も売られた。

半面、日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が高く、任天堂<7974>やファーストリテイリング<9983>、トヨタ自動車<7203>が値を上げた。日本製鉄<5401>や住友金属鉱山<5713>、日本電信電話<9432>が堅調だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、第一三共 <4568> 、中外薬 <4519> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約131円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)医薬品、(4)鉄鋼、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)空運業、(4)銀行業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△アジアGHD <1783> [JQ]

子会社がアトリウムと不動産開発に関しアドバイザリー業務委託契約締結。

△インフォMT <2492>

「BtoBプラットフォーム受発注」の売り手企業数が4万社に拡大。

△ジーダット <3841> [JQ]

1株から2株への株式分割と配当予想の増額修正を好感。

△ラキール <4074> [東証M]

トレードワルツから「LaKeel DX」受注。

△ロート <4527>

ヒューマンライフコードと間葉系幹細胞の製造受託契約。

△エンバイオH <6092> [東証M]

子会社がドバイで太陽光発電所の建設開始。

△リーダー電子 <6867> [JQ]

NBCスポーツの北京五輪コンテンツ制作に自社製品採用。

△内海造 <7018> [東証2]

商船三井 <9104> とLNG燃料フェリー2隻の造船契約締結。

△岡藤日産HD <8705> [JQ]

自己売買を行う子会社を設立へ。

△小林洋行 <8742>

ウクライナ情勢緊迫化で金価格上昇。

▼トレンド <4704>

22年12月期は4%営業減益を計画。

▼レシップHD <7213>

未定としていた22年3月期業績予想は営業赤字幅拡大へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イソライト <5358> 、(2)名村造 <7014> 、(3)日本コンセプ <9386> 、(4)朝日インテク <7747> 、(5)テノ.HD <7037> 、(6)チェンジ <3962> 、(7)富士ソフト <9749> 、(8)小林洋行 <8742> 、(9)フジ <8278> 、(10)日金属 <5491>

値下がり率上位10傑は(1)ツバキナカ <6464> 、(2)スノーピーク <7816> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)クロスマーケ <3675> 、(5)THK <6481> 、(6)イリソ電子 <6908> 、(7)ファナック <6954> 、(8)宮地エンジ <3431> 、(9)GDO <3319> 、(10)ソーダニッカ <8158>

【大引け】

日経平均は前日比110.80円(0.41%)安の2万7122.07円。TOPIXは前日比6.93(0.36%)安の1924.31。出来高は概算で11億2566万株。東証1部の値上がり銘柄数は916、値下がり銘柄数は1166となった。日経ジャスダック平均は3596.45円(1.03円安)。

[2022年2月18日]

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