JTへの売り圧力強まる、ロシア関連の象徴株で収益デメリットを警戒
JT<2914>の下げが目立っている。前週末は6営業日ぶりに反発したもののわずかな上昇にとどまり、ここ急速に下落基調にある。同社はM&Aで海外たばこ事業を拡大中だが、ロシアとの結び付きが強く市場ではロシア関連の象徴株の1社とみなされている。最近のウクライナ情勢の緊迫化は同社のビジネス環境にネガティブな思惑を与えている。特に、ロシアの通貨ルーブルの急落に伴う為替デメリットが警戒されている。ただ、株価は2月中旬からきょうの安値までの10営業日で10%あまり水準を切り下げており、目先値ごろ感からの押し目買いも誘っている。